インナーチャイルドケア用語集
インナーチャイルドケアに関わる用語をまとめています。
気になる用語は関連記事もご覧いただければ^^
このページは随時更新していきます。
インナーチャイルド(IC)
潜在意識の住人。感情を司る。誰の中にもいる、子どものようにピュアな存在。
潜在意識そのものをインナーチャイルドととらえることもできる。
幼少期に負った心の傷(発達性トラウマ)でインナーチャイルドが傷ついたままだと、おとなになってからさまざまな生きづらさを感じることになる。特に人間関係でのお悩みを抱えやすい。
ごく普通の家庭に生まれ育った人もインナーチャイルドが傷ついているケースはとても多い。
インナーマザー(IM)
インナーチャイルドケアメソッド(ICCM)では、潜在意識の住人であるインナーチャイルドに対し、思考や判断を司る顕在意識の部分をインナーマザーと呼んでいる。
本来の役割は、幼少期に負った心の傷(発達性トラウマ)を癒すことであるが、多くの人が思考中毒に陥り、インナーチャイルドの姿が見えなくなっている。
潜在意識
無意識。感情を司る。人間の意識の95%を占める広大な領域。
習慣やクセ、長期記憶などたくさんの情報がしまい込まれていて、さまざまなきっかけによってそのときに必要な情報が顕在意識(有意識)へ送り出される。
理性や建前ではなく、感情や本音といったピュアな子どもような部分。
インナーチャイルドは潜在意識の住人。潜在意識そのものをインナーチャイルドと捉えることもできる。
顕在意識
有意識。思考を司る。人間の意識のたった5%。
普段わたしたちが、思考や判断をしている領域。
理性や建前などといったおとなのような部分。
ICCMでは顕在意識をインナーマザーと呼ぶ。
集合的無意識
潜在意識のさらに奥にある個人単位を超えて周りの人と繋がっている領域。
直感を司る。
人生の使命などは集合的無意識を通じて受け取ることができる。
潜在意識のインナーチャイルドが癒されていないと、直感の声がさえぎられてしまい、自分がどう生きるべきか分からなくなる。
ICCMでは集合的無意識をインナーファザーと呼ぶ。
アダルトルドチルドレン
幼少期に負った心の傷(発達性トラウマ)が癒されておらず、生きづらさを感じている人。
子ども時代に、不完全な家族の隙間を埋めるためになんらかの演技をしており、インナーチャイルドが傷ついていて、ケアが必要な状態である人。
日本人の約8割はアダルトルドチルドレンであると言われている。
ケアテイカータイプ
アダルトチルドレン主要5タイプのうちのひとつ。お世話役。
誰かの役に立つことがよろこびで、困っている人を見るとほうっておけない。
自分のことは後回しにして周りの人に献身的に尽くしてしまう。
ヒーロー・ヒロインタイプ
アダルトチルドレン主要5タイプのうちのひとつ。英雄役。
負けず嫌いで妥協を許さず、なにごとも完璧にやろうとする向上心の持ち主。
完璧主義で、失敗やミスを過度に恐れる傾向がある
クラウンタイプ
アダルトチルドレン主要5タイプのうちのひとつ。ピエロ役。
もめごとや争いごとが苦手で、周りの人が笑顔になってくれるためなら、自虐ネタもいとわない。
あちこちに合せてしまうため、八方美人になりがち。
スケープゴートタイプ
アダルトチルドレン主要5タイプのうちのひとつ。悪役。
自分の気持ちを素直に表すことが苦手でついひねくれた態度を取ってしまうことも。
敵が多く、人間関係のトラブルを抱えやすい。
ロストワンタイプ
アダルトチルドレン主要5タイプのうちのひとつ。陰役。
コミュニケーションが苦手で、人との関りを避けようとする。
何をやってもムダと考え、損をしないように必要最低限の行動を取ろうとする。
トラウマ
心的外傷。圧倒的な体験をすることによって被る、著しい心理的ストレスのこと。
トラウマのうち、ひとつのできごとで負うダメージを「単回性トラウマ」といい、長期間かつ反復的なできごとで負うダメージを「複雑性トラウマ」という。
トラウマのうち、医師の診断がついたものを「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という。
発達性トラウマ
複雑性トラウマの中でも、特に幼少期の逆境的体験の積み重ねによって負った心の傷を「発達性トラウマ」という。(分類には諸説あり。)
ICCMでは、生きづらさの元凶はこの「発達性トラウマ」にあると考えている。
したがって、インナーチャイルドケアで幼少期に負った心の傷を癒すことが必要。
▶関連記事:原因不明の生きづらさは「発達性トラウマ」のせいだ!!
自己肯定感
今の自分の存在を肯定的に受け止める感覚。
長所だけでなく短所も含め、今の自分をまるごと愛おしいと思う気持ち。
いつか何かを成し遂げたら持てるようになるというものではなく、今この瞬間に感じることができるもの。
機能不全家族
本来家族としてあるべき機能が健全に備わっていない状態。
DV・ネグレクトなどのわかりやすい問題だけでなく、感情を率直に表すことや本音を話すことに制限がある場合も含まれ、日本ではほとんどの家庭が何らかの問題を抱えていると考えられる。
愛着(愛着障害・アタッチメント)
乳幼児期における一番身近なおとな(主に母親)との心理的な結びつきのこと。
愛着形成が十分にできていないと、その後の子どもの心理発達や社会性の発達に多大な影響を与えると言われ、重度の場合には、愛着障害と診断をされることも。
おとなになってからも、不安感が強い、人との距離感がわからない、コミュニケーションが苦手などさまざまな問題を抱えやすくなる。
万能感
「自分は特別な人間である」「自分にはたぐいまれなる才能がある」「自分は何でもできる」という自信に満ちた感覚のこと。
自己肯定感の原型で、幼児期には誰もにこの感覚が備わっている。幼児的万能感ともいう。
おとなになる過程で、万能感を自己肯定感に変換しそびれると、友好的な人間関係構築が困難になり、生きづらさにつながることも。
過剰適応
過剰適応:自分の内側(精神的な快感など)を軽視して、過剰に外側(社会)に合わせている状態。
過剰適応を放っておくと、うつ病やパニック障害などを引き起こす恐れもある。
HSP(HSC)・発達凸凹・アダルトチルドレンは過剰適応になりやすいので注意が必要。
HSP
HSP=Highly Sensitive Person ひといちばい繊細な人
- D:ものごとを深く考える
- O:過剰に刺激を受けやすい
- E:共感力が高く感情反応が高い
- S:ささいな刺激を察知する
うまれつきこれらの4大特性を備える、敏感気質な人を指す。
HSPの種類には、
- HSP:ひといちばい繊細な人(ノーマルタイプ)
- HSS型HSP:繊細なのに刺激を追い求める人(ミステリーハンタータイプ)
- HSE:繊細なのに外向的な人(仲良し温泉旅行タイプ)
- HSS型HSE:繊細なのに刺激を追い求める外向的な人(陽キャパリピタイプ)
があります。
詳しくはこちらの動画教材で解説しています。
カサンドラ症候群(Cassandra Affective Deprivation Disorder)
パートナーや家族など、身近にいる人がアスペルガー症候群(ASD)であるため、適切な意思疎通や関係性を築けずに、その心的ストレスから不安障害や抑うつ状態などの症状に陥る状態のこと。
HSP妻とASD夫のパターンが最も多いが、その他のパターンもある。
また、ASDの診断を受けるほどではなくグレーゾーンに属する場合でも、同居家族の特性によってはカサンドラ症候群と同様の症状に陥ることがある。