生きづらさを手放して自分と仲良く生きていく

ロストワンタイプのトリセツ(アダルトチルドレン)

    
ロストワンタイプ
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ロストワンタイプのトリセツ(アダルトチルドレン)

生きづらさを抱えるアダルトチルドレンは、大きく分けて5つのタイプに分類されます。
こちらはその中の「スケープゴートタイプ」に関する解説です。

アダルトチルドレンに関する解説はこちら

▶アダルトチルドレンとは?

タイプ別トリセツへのリンク
ケアテイカータイプ
 亜種:イネイブラー・プラケーター
ヒーロー・ヒロインタイプ
クラウンタイプ
スケープゴートタイプ
ロストワンタイプ(この記事です。)

ロストワンタイプ概要

通称「ことなかれこじらせさん」。

ロストワンは日本語で、陰役という意味です。Lost Oneですので、迷子、いない子というニュアンスです。

実際にはそこにいるのに、あたかもいないかのように扱われる子。それがロストワンタイプです。

ロストワンタイプは、他のアダルトチルドレンとは異なり、他のタイプがなんらかの役を演じることで家族の中での居場所を獲得しようと努めてきたのに対し、ロストワンタイプは、できるだけ自分の存在を消すことで、周りに迷惑をかけないように、もしくは厄介ごとに巻き込まれないようにしてきたという特徴があります。

あなたの周りにいる、いるかいないかわからないような人。まるで学芸会の舞台の端っこにたたずむ木の役のように、できるだけ目立たずにそっと存在している人。それがロストワンのアダルトチルドレンです。

ロストワンタイプは、ものごとを損得勘定で考え、目立って注目されたり目をつけられたりすることは、どうにか避けたいと思っていたりします。

おとなしい人、影の薄い人、何考えてるかわからない人、なんて思われていたりもします。

でも、、、

  • 一度きりの人生をもっとのびのび楽しみたいなぁと思っていませんか?
  • わけもなく重苦しい憂鬱感にさいなまれたりはしませんか?
  • たくさんの感情を味わって豊かに生きてみたいと感じていませんか?

ロストワンタイプの幼少期

ロストワンタイプの幼少期はこんな風であることが多いです。(あくまで傾向です。すべてにあてはまるとは限りません。)

  • おとなしい
  • 一人で過ごすことが多い
  • 空想が好き
  • 自己主張が苦手
  • 手がかからず比較的育てやすい子

本来、家の中でのお母さん(もしくはお父さん)の役割とされるものを、なんらかの事情があってできなかったか、もしくは不足していたために、代わりにやってきたという方がこのタイプです。

学校では、騒がずおとなしい子。家にいても、部屋の端っこで座って本を読んでいるような子。

いるんだかいないんだかわからない。毒にも薬にもならない。

そんな子どもがロストワンになりやすいです。(そういえばこんな子、クラスにひとりは必ずいましたよねー)

周りの大人の様子を見て、「静かにしておいた方が良さそうだな」「黙っておいた方が良さそうだな」などと、先回りして気を利かせるのが得意なので、「黙ってなさい」と言われるまでもなく、気を消しておとなしく過ごしていたりします。

お母さんから言わせると「手のかからない子」。

大人になってからお母さんに「わたしどんな子だった?」と聞くと、「あなたはおとなしくて手がかからなくて、ホント楽だったわー」とか平気で言われちゃうことも。

でも、ちがうんです。「手がかからないように演じている」だけなのです。お母さん、気づいて!!

ロストワンタイプの家庭環境

ロストワンタイプが育つ家庭は、考えただけで問題ありとわかりますよね?

他のタイプのようにどうにか演技をして生き延びようとするのももちろんしんどいですが、存在を消そうとするなんて、子どもにとってどんなにつらいことでしょう?

たとえば、

  • お母さんが精神的に幼く子どもに対して冷淡
  • お母さんが家事育児放棄をしている(ネグレクト)
  • 継母に育てられた
  • 家庭内暴力がある(DV)
  • 両親(またはどちらか片方)が依存症(アルコール・ギャンブルなど)で子どもに無関心
  • 両親が共依存状態で子どもが入るこむ隙間がない
  • 自分より兄弟姉妹の方が可愛がられている
  • 大家族
  • 両親(またはどちらか片方)が過保護/過干渉

などの例があげられます。(もちろんすべてにあてはまるわけではありません。)

このような家庭環境であった場合、自分の存在が家族の邪魔にならないように、もしくは自己主張して逆に厄介な目に巻き込まれないように、ロストワンとして生きていくことを決めたりします。

最後の「過保護/過干渉」というのだけがちょっと特殊で、これはお母さんにひたすらお人形のように扱われて、人間らしさを失ってしまったことにより、存在が消えるというパターンです。(これもこれで深刻)

ロストワンタイプを担うのは、下の子(特に末っ子)が多いです。

下の子になればなるほど、手をかけてもらえず放っておかれやすくなる傾向があるからです。

上の子には、洋服や学習道具などをせっせと買い与えるのに、下の子はいつもお下がりで、自分の意見を聞いてもらえない。

女の子なのに、お兄ちゃんのお下がりの青いズボンを履かされたり、黒い折りたたみ傘を使っていたり。

こういう小さな積み重ねが、下の子の自己主張の機会を奪い、存在を消すきっかけになります。

そして、実はあまり知られていませんが、ロストワンタイプは長子(特に長女)にも意外と多いです。

上の子がロストワンになるケースは、大きく分けて三パターンあります。

ひとつは、親が男の子(女の子)を望んていた場合。

たとえ軽い冗談のつもりでも、親の「男の子(女の子)が良かったー」などという言葉を耳にした子は、「自分は望まれなかった子だ」と感じ、自分には存在価値がないと思うようになります。

直接言われなかったとしても、弟が生まれたときの喜びっぷりや溺愛っぷりを見て、自分のとの扱いの差に落ち込んだりもするでしょう。

ふたつめは、女の子が父親似の場合。

これは、父母の仲が悪い場合によく起こります。

母親が父親似の子どもに嫌悪感を覚えて、面倒を見なかったり、極端に他の子を可愛がったりします。

父親似の女の子がロストワンになる。実は、これはけっこう多いパターンです。

みっつめは、母親に嫉妬されている場合。

母親が未成熟で子どもっぽい場合に起こります。

いつまでもお姫様でいたい母親が、娘に姫の座を奪われることに嫉妬して、わざと雑に扱ったり無視したりします。

未成熟な母親は自分が嫉妬していることにもなかなか気づけないので、「可愛いはずのわが子が可愛いと思えない」と思っていたりします。

特に見た目が可愛らしい子は、父親にちやほやされやすく、このターゲットになりがちです。

母親の嫉妬心を敏感に感じ取って、できるだけ陰のように生きようとします。

特に敏感な子は、親の気持ちをつぶさに感じ取るので、余計このような状態に陥りがちです。

ロストワンタイプが抱えるお悩み

幼少期に陰役を買って出て、そのまま大人になった人は、ロストワンタイプ特有の生きづらさを抱えることになります。

ロストワンタイプの特徴や言動パターンはこんな感じです。(すべてにあてはまるわけではありません。)

  • クール
  • 喜怒哀楽が少ない
  • 影が薄い
  • 表情が乏しい
  • 何を考えているかわからない
  • 秘密主義
  • 遠慮深い
  • 口下手
  • ノリが悪い
  • 協調性がない
  • 群れない
  • テンションが低い

あなたにも思いあたるところがありましたか?

ロストワンさんは、ネガティブな感情だけでなくポジティブな感情も徹底的に感じないようにしているため、表情が乏しく、何考えているかわからない感じの人が多いんです。

信頼関係を築くのにも時間がかかり、本音で話していただけるようになるまでが勝負どころです。

ロストワンタイプと仕事

ロストワンタイプの人は、自分が目立つようなことはしたくないと思っています。

  • ケアテイカーさんのように、自己犠牲で仕事を背負い込む
  • ヒーローさんのように、承認欲求に身を任せてがむしゃらにがんばる
  • ピエロさんのように、みんなと何とかうまくやろうと太鼓持ちになる
  • スケープゴートさんのように、トラブルメーカーになる

このようなことはなく、効率重視で、ただ淡々と自分に与えられた仕事をこなすのが、ロストワンです。

ミスをして悪目立ちするのも嫌なので、きっちり仕事をこなして、それ以上のことに進んで手出しはしない。

損得勘定がハッキリしていて、サービス残業などはしたくない。それがロストワンタイプのよくある働き方です。

いつも厄介なことに巻き込まれがちな他のアダルトチルドレンさんからは、「クールでカッコいい」と憧れられたり、オンオフの切り替えがはっきりしてるとか、一目置かれたりする存在でもあります。

ただ、人間関係やコミュニケーション力を重視するような会社では、「発言が少ない」「やる気が足りない」などの評価を受けたり、「冷たい」とか「浮いてる」とか言われてしまうことも。

だけど、そんなこと言われたって、ずっと陰のように生きてきたロストワンさんにとって、どうやって人と楽しく関わったらいいかなんて、皆目見当がつかないのです。

ロストワンタイプと恋愛

意外に思うかもしれませんが、ロストワンタイプの恋愛は、結構スムーズだったりします。いわゆる自立した大人の恋が得意です。

なにせ、感情を押し殺すことが超得意なので、感情的に嫉妬心をぶつけたり、束縛したりするようなことはなく、逆に、子猫のように甘えたり、赤ちゃん返りをするようなこともありません。(ご本人は押し殺している自覚すらありません。)

自分自身も感情について聞かれたり、干渉されたり、束縛されたりするのが苦手なので、「俺のこと好き?」とか聞いてくるロマンチスト系な相手や、「もっと構ってほしい」とかいう依存的な相手は選びません。

自立していて自分のことは自分でやるような相手を好み、自分も相手にできるだけ負担を掛けないようにします。

そして、感情を抑えるのが得意な分、一時の感情で突っ走ったり、浮気や不倫をすることも少ないです。

お付き合いが始まると、ゆっくりじっくり一途な恋愛をするのがロストワンタイプ。

大きな争いごとや感情のもつれが少ない分、他のアダルトチルドレンに比べて恋愛でのドロドロした悩みが少ないのが特徴です。

でも、時々友達の大恋愛話を聞いたり、恋愛ドラマなんかを観ては、「自分には人間らしい何かが欠落してる」と気づいて、ちょっと寂しくなったりもします。

あとは、結婚してもお子さんを望まない方も多いように感じます。

夫婦二人三脚ではなく二人四脚のような感じですねー。

ロストワンタイプのごちそうワード

ロストワンさんのかけてほしい言葉は・・・

  • 特になし・・・

ロストワンさんは、スケープゴートさん同様、ごちそうワードはありません。

でも違うのは、スケープゴートさんが褒められても素直に喜べないのに対し、ロストワンさん人から注目されることが苦手なので、人前でおおげさにほめられたりするのが嫌なのです。

仲良くなれる数人と、ときどき時間を共有できればそれだけで満足で、それ以上のガヤは必要ないと思っています。

なので、無理に社交の場に行って友達を増やそうとしたり、恋人がいないと「誰か紹介してよ」と言ったりすることもありません。

ひとりの孤独感よりも、自分が関わることで誰かに迷惑をかけることや、厄介ごとに巻き込まれることを恐れています。

ロストワンタイプの生きづらさの理由

ロストワンさんの生きづらさの理由は以下の3つです。

1.生きてる実感が持てない

ロストワンさんの多くは、後天的なアレキシサイミア(失感情症)傾向があります。

生育環境の影響で感情を感じなくなった人を後天的なアレキシサイミアと言います。

自分が何かを感じてしまうと、厄介なことになるから感じないようにしてきたということです。

「厄介なこと」というのは、

  • お母さんが怒る
  • お母さんが悲しむ
  • お母さんが困る
  • お母さんに無視される

ようなことです。

お母さんの怒った顔、悲しむ顔、迷惑そうな顔を見たくないから、自分が感じたことを素直に表現するのをやめてしまったロストワンさん。

そのように感情を封じ込めてしまった結果、ネガティブな感情だけでなく、ポジティブ感情までもセットで感じなくなっています。

感情って表裏セットになっているので、ネガティブな感情を封じ込めた分だけポジティブな感情も感じられなくなってしまうのです。都合よく、ネガティブはオフで、ポジティブはオンというわけにはいかないのです;;

感情を感じないってどういうことか?

それはつまり、生きてる実感が持てないってことです。

何をしていても心から楽しめない。誰といても愛せない。

それって、まるでロボットみたいでなんだか悲しくないですか?

2.自分で自分がわからない

感情を押し殺しすぎていると、感情を感じない、生きてる実感がないということに加えて、「自分のやりたいことがわからない」という状態になります。

これがどれほどもったいないことか!

せっかく生まれ持った才能があっても、それに気づくこともなければ発揮することなく人生が終わってしまうなんて、本当にもったいないことです。

3.いつかパンクするときがくる

そうはいっても、「ポジティブな感情なんてなくてもいいから、もうこれ以上ネガティブな感情は見たくない。」

時にはそう思ってしまうくらいつらいこともありますよね。

だけど、そうやってずっとごまかして何とかやり過ごしていても、自分の中にため込んだネガティブな感情は消えてなくなるわけではなく、ずっとあなたの中でくすぶり続け、あるとき急に爆発します。(勝手に消えて無くならないんですよ!!)

それは、感情が外に噴き出すというだけでなく、心身症という形で表に出ることが多いのが怖いところです。

ストレスによる高血圧や心臓病といった血液系疾患、境界線パーソナリティ障害などのメンタル疾患に罹る可能性が高くなります。

溜め込んだ感情は、確実にあなたの心身をむしばんでいくのです。

ロストワンタイプまとめ

  • ロストワンタイプとは、
    陰役。迷子。いない子とも言われる。
    他のアダルトチルドレンとは一線を画し、役を演じることで家族の中での居場所を獲得しようとするのではなく、できるだけ自分の存在を消すことで厄介ごとが起こらないようにしてきたタイプ。
  • ケアテイカータイプの幼少期は、
    おとなしくて手がかからない子。部屋の隅っこで空想に耽っている。特に末っ子に多いが、状況によっては上の子でもロストワンになる。
  • ロストワンタイプの家庭環境は、
    母親が冷淡・子どもに無関心であることが多い。
    DV、ネグレクト、夫婦共依存などの問題を抱えていたり、大家族で自分に手が回らないなどの場合もある。
    親に望まれた子でなかったことを察して、直接的なDVやネグレクトなどの問題がなくてもロストワンになり得る。
  • 大人になったロストワンタイプは、
    クールで、喜怒哀楽が少ない。秘密主義で、何を考えているのかわからない。協調性がなく、テンションが低い。
  • ロストワンタイプの仕事は、
    効率重視。与えられた仕事を淡々とこなす。オンオフがハッキリしていて、サービス残業などはしたくない。
    人間関係やコミュニケーション力を重視するような会社では、浮いた存在になってしまうことも。
  • ロストワンタイプの恋愛は、
    自立した大人の恋。他のアダルトチルドレンに比べて恋愛トラブルが少ない。感情について聞かれたり、干渉されたり、束縛されたりするのが苦手でドライな関係を好む。
  • ロストワンタイプのごちそうワードは
    ない。自分に注目しないでほしいと思っている。たくさんの友達は必要ないと思っている。ひとりの孤独感よりも、誰かに迷惑をかけることや、厄介ごとに巻き込まれることを恐れている。
  • ロストワンタイプの生きづらさの理由は、
    ①生きてる実感が持てないこと
    ②自分で自分がわからないこと
    ③いつかパンクするときがくる

ロストワンタイプの生きづらさ克服法

ロストワンタイプの人は他のタイプに増して感情の抑圧が強いので、生きづらさを克服するのに時間がかかります。

クールな人と思われがちで、人間関係めんどくさいと感じているけれど、心のどこかで空虚感や憂鬱感を感じていたりもします。

それを克服するためには、まずはとにかく日々の生活の中で心の揺れに気づき、そこにフォーカスしてみることです。

自分の感情を無視し続けていて、心が軽くなるハズはありません。

あなたを救えるのはあなただけです。

「感情を感じるのはすばらしいこと」心の底からそんな風に思えるようになるためには、幼少期から積み重ねてきた「偏った思考のクセ」を直す必要がありますが、それは残念ながら努力や根性だけではどうにもなりません。

ついいつもどおり心にフタをしてしまい、なんとなくの憂鬱な気持ち引きづったま過ごしてしまっていませんか?

思考のクセを直すには、そのクセを持つことになってしまった幼少期の自分の気持ちに気づき、心に負った傷を癒し、それが不要なものであると頭だけではなく腹の底から理解する必要があります。

わたしは、それを実現する唯一の方法がインナーチャイルドケアであると思っています。

どんな感情でも感じて大丈夫!

インナーチャイルドを癒して、自分らしい人生を歩んでいきましょう!

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