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【認知のゆがみ】⑨レッテル貼り ~ネガティブなあだ名職人~

    
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【認知のゆがみ】⑨レッテル貼り ~ネガティブなあだ名職人~

『認知を変えれば人生が変わる』をテーマにお届けする、認知のゆがみ解説シリーズ。
「うつ病のバイブル」とも言われる、デビット・D・バーンズさんの著書「いやな気分よさようなら」に書かれている代表的な10種類のゆがみをご紹介しています。
今回はそのうちのひとつ「レッテル貼り」について解説します。

認知の歪み10種類

種類内容
1. 全か無か思考白黒思考、ものごとを極端に考える
2. 一般化のしすぎ「一部」のできごとを切り取って、あたかもそれが「すべて」であるように思い込む
3. 心のフィルターネガティブなことに注目しすぎて世界が全体がどんよりしてしまう
4. マイナス化思考ポジティブな面をねじ曲げてネガティブに捉えてしまう
5-a. 心の読みすぎ(結論の飛躍)はっきりとした根拠もないのに、相手の心を深読みして、勝手に傷ついたり怒ったりしてしまう
5-b. 先読みの誤り(結論の飛躍)未来のことを読み間違えて決めつける
6. 拡大解釈と過小評価ものごとや人物をありのままの大きさで捉えることができず勝手に拡大&縮小してしまう
7. 感情的決めつけ自分が感じたことをあたかも事実を裏付ける証拠のように思い込む
8. すべき思考何か行動をおこすときに、マイルール(自分の中にあるルール)と照らし合わせて、それに沿っているかどうかにこだわる
9. レッテル貼り自分や他者にペタペタとネガティブなタグ付けをする
10. 個人化自分に関係ないことまで、なんでもかんでも「わたしのせい」と思い込む

レッテル貼り

自分や他者に対してネガティブなレッテルを貼る思考パターンです。

レッテルの語源は「商標(商品につけるタグ)」のオランダ語なんだそうです。
まるで商品にペタペタシールを貼り付けるように、なんでも決めつけてしまうということですね。

デビット・バーンズ先生は、著書の中でこの「レッテル貼り」のことを「極端な形の『一般化のしすぎ』である」と述べています。
一般化のしすぎ』だって十分極端だと思うのですが、それに輪をかけた究極の一般化思考パターンが、この「レッテル貼り」なんですね。

レッテル貼りの例

「レッテル貼り」のゆがみを持つ人は、こんな風に考えがちです。

  • わたしは「雨女」だ。
  • わたしは「負け組」だ。
  • あの人は「アナログ人間」だ。
  • これだから「ゆとり世代」は。
  • あのお客は「クレーマー」だ。
  • あの親は「モンペ」だ。

自分や誰かをネガティブな一言やあだ名で形容して、その型に当てはめ、毎回そういう目で見てしまう。

レッテル貼りは、その人やモノの特徴を言い表すのに役に立つ場合もありますが、一度張ったレッテルはなかなかはがすのが難しく、誰かにいらぬ先入観を植え付けたり、自分も他の角度から見られなくなったりする問題があります。

また自分に貼りつけたレッテルは、自分自身を枠にはめ、伸びしろや可能性を狭めてしまいます。

レッテル貼りの人が持ちたいフラットな視点(適応的思考)

「レッテル貼り」のゆがみを持つ人は、以下のようなフラットな視点を持てるようになると、生きづらさが改善されていきます。

  • これはあくまで傾向である。
  • 傾向はその人を決めつける事実ではない。
  • 相手のすべてを知っているわけではない。
  • 人は多面性がある。
  • 人は変化する。

フラットな視点に導く自身への問いかけ

「レッテル貼り」のゆがみを持つ人がフラットな視点を導き出すためには、自分に対して以下のような問いかけをしてみます。

  • そのレッテルを貼る必要はあるだろうか?
  • 相手のことを良く知らず、先入観で決めつけていないだろうか?
  • レッテルがあてはまらなかったことはないだろうか?

「この人は○○だ」「自分は○○だ」の思考が浮かんだときに、過剰なレッテル貼りをしていないか、立ち止まって考えてみましょう。

貼る必要のないレッテルを貼って、相手や自分の可能性を狭めないように意識してみましょう。

認知がゆがんだのにはわけがある

認知のゆがみの意味を解説したこちらの記事にも書きましたが、あなたが「レッテル貼り」の思考パターンを持つようになってしまったのは、あなたのせいではありません。

▶参考記事:『認知のゆがみ』を治せば生きづらさは手放せる

幼少期から好ましくない経験を重ねたり知識を仕入れたりしてきたからで、周りのおとなの言動が色濃く反映された結果です。

子どもの頃に、自分の可能性を信じてもらえず、無用なレッテル(弱虫・泣き虫・ダメな子・不器用・要領が悪いなどなど)を貼られたりすると、おとなになってからも自分で自分にレッテルを貼るようになります。

また、親が周りの人に対して無用なレッテル(おしゃべり・おせっかい・ケチ・意地悪・ルーズなどなど)貼りをするクセがあったりすると、子どももやがて他人に対してレッテル貼りをするようになります。

それはあなたの潜在意識(無意識の領域)に深く根付いていきますので、ただフラットな視点を意識しただけで改善するのは非常に困難です。

こびりついてしまった認知のゆがみを修正するには、単にフラットな視点を意識するだけではなく、潜在意識に住むインナーチャイルドの癒しが必要です。

認知がゆがむ原因となった幼少期の心の傷を癒す(インナーチャイルドケアをする)ことで、その思考が必要のないものであると腹落ちさせていくことが大切です。

『認知を変えれば人生が変わる』

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