クラウンタイプのトリセツ(アダルトチルドレン)
生きづらさを抱えるアダルトチルドレンは、大きく分けて5つのタイプに分類されます。
こちらはその中の「クラウンタイプ」に関する解説です。
アダルトチルドレンに関する解説はこちら
タイプ別トリセツへのリンク
▶ケアテイカータイプ
亜種:イネイブラー・プラケーター
▶ヒーロー・ヒロインタイプ
▶クラウンタイプ(この記事です。)
▶スケープゴートタイプ
▶ロストワンタイプ
クラウンタイプとは?
通称「まるくおさめたいこじらせさん」。
クラウンは日本語で、道化。つまりピエロです。
優しく穏やかな雰囲気のあなたは、みんなに笑顔をもたらす平和主義者。そこにいるだけで、みんながホッとするような愛されキャラの人。
もめごとや争いごとが苦手で、周りの人が笑顔になってくれるなら、自分を落とすのも平気。自虐ネタだって躊躇なく披露するようなところがあります。
このタイプの人は、本当に優しくていい人が多いです。
いつも笑顔でいようとするので、周りの人からは、悩まない人・怒らない人と思われがち。
「悩み事なさそうでいいよね」とか、「気楽でうらやましいよ」なんて言われちゃったりもします。
でも、、、
- 本当はいろいろ悩んでるのに、無理して笑顔を作ってはいませんか?
- 嫌なことをされてもその場で何も言い返せず、あとでモヤモヤしちゃってませんか?
- いろんな人に合わせて、八方美人になってるなって思うことはありませんか?
顔で笑って心で泣いて。無理をしているあなたの陰で、インナーチャイルドは密かに苦しんでいるかもしれません。
クラウンタイプの特徴
クラウンタイプの特徴や言動パターンはこんな感じです。
※もちろんすべてにあてはまるわけではありません。
- 争いごとが苦手
- 八方美人
- 優柔不断
- 怒らないというか怒れない
- 優しい・穏やか
- 空気を読む
- 愛されキャラ
- いじられキャラ
- 自分に自信がない
- 自分の意見が無い
- 依存的
- 頼りない
- 自虐的
- 自己評価が低い
- 責任ある立場を拒む
- 甘えん坊
- 周りの人に振り回されがち
- 作り笑顔が得意
- 人に合わせるのが得意
あなたにも当てはまるところがありますか?
クラウンタイプの生きづらさの理由
クラウンタイプの生きづらさの理由をひとことで言うなら、「自己卑下」。
自分を周りの人と比べて劣った存在だと思っており、自分の決断に自信がなく、すぐに他人に合わせてしまうため、自分で自分の人生を切り開くことができません。
争いが苦手な平和主義者ですので、他者との表立った軋轢は少ないですが、みんなに好かれたくてつい八方美人になりがちです。
その結果、争いごとに巻き込まれたり、圧の強い人に振り回されてしまうこともあります。
また、おとなになってもどこか頼りないままで、周りの人に幼い印象を与えてしまい、見下されたりなめられたりもしがちです。
「いじっても大丈夫」「何をやっても怒らない」と思われているようなところもあり、嫌なことを言われたりされたりしても、その場で「やめて」と言うことができず、モヤモヤした気持ちをずっと引きずってしまうことも多いです。
でも、クラウンタイプの人が、これまでの自己卑下をやめて自分に自信を持ち、人生を切り拓けるようになるのは本当に難しいこと。
なぜなら、クラウンタイプは意識の深いところで「自分は他者より劣った存在だ」と信じ切っていたりするので、自己主張をすることに強い恐れを抱くからです。
だけど、このまま自己卑下を続けていても、あなたが本当の意味でしあわせに生きることはできません。
クラウンでい続けることの恐ろしさ
クラウンさんが自己卑下をやめずに、周りの人に合わせ続けることのリスクはおおきく分けてふたつあります。
ひとつは、ずっと不安感がつきまとうこと。
周りの人に合わせることが常態化しているクラウンさんは、どこに行くにも何をするにも、「これで合ってる?」「まちがってない?」と不安になります。
何かを決断するたびに不安感に襲われ、選ばなかった方の選択が正しかったのではないかなどととぐるぐる思考が止められなくなってしまいます。
また、常に頼れる誰かの存在を必要とし、「大丈夫、それで合っているよ」と言ってもらうことを期待していたりします。
その人をお母さん代わり(実際にお母さんであることもしばしば)にして、依存し続けてしまうようなところがあります。
だからこそ、自分の判断が合っているかどうかの不安感はもちろん、依存する相手を失うことへの不安にも悩まされます。
「あの人がいなくなったらどうしよう」「お母さんが死んじゃったらどうしよう」などと考えては、嫌われないように気を遣ったり、困らせて負担をかけないように自分の意見を閉じ込めてしまったりします。
心の中をたくさんの不安に占拠されて、精神のバランスを崩してしまうことも多いです。
ふたつめは、自分軸が持てないこと。
自立しようと心に決め、いざ自分に真剣に向き合おうとしても、他人に合わせることが癖になりすぎていて「どれが本音か自分でもわからない」という事態に陥っていることが非常に多いです。
仕事をしても恋愛をしても、自分が自分じゃない気がして、自分の人生を生きている実感が持てず、いつも笑っている割には心の中が空虚です。
「自分で決めるより周りの人に決めてもらった方が楽」
そんな風に考えて、自分の人生の大きな選択を他人にゆだねては、「こんなんでいいのだろうか」と虚しさを抱えながら、生きていくことになってしまいます。
つきまとう不安感を手放し、自分軸を持って人生を生きていけるようになるためには、インナーチャイルドケアで幼少期に負った心の傷を癒すことが大切です。
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幼少期を振り返ろう
「インナーチャイルドケアで幼少期に負った心の傷を癒すことが大切」と言われても、まだピンとこないかもしれません。
きっと多くの人が今の生きづらさと幼少期の問題がリンクしていないのではないでしょうか。
そこではここから、クラウンタイプのあなたの幼少期を振り返ってみましょう。
●あなたは子どもの頃、どんなお子さんでしたか?
●周りの人からはどんな風に評価されていましたか?
●あなたのごきょうだいとのちがいはどんなところでしょうか?
↓
クラウンタイプにあてはまる人の幼少期は、概してこんな風であることが多いです。
- 家族の和ませ役
- 家族の仲を取り持とうとする(仲裁役)
- 親やきょうだいの意見が優先され、決定権が無い
- 家族のマスコットのような扱いを受けている
お心当たりはありませんか?
家族の中でおみそ的扱い。親やきょうだいの権限が強く、自分の意見はあまり尊重されてこなかったような人。
かわいがられはしても、ひとりの人格を持った人間として大切に扱われているという感覚が無かった人がクラウンタイプになりやすいです。
「あなたはまだ小さいから。」
そんな風に言われて、いろんなことを周りの人が決めて進めてしまうのを、悔しい思いもありながら、自分には無理だと任せっきりにしていませんでしたか?
クラウンタイプの家庭環境
本来、健全な家庭にクラウン(ピエロ)は必要ありません。ですよね?
家族みんなが、そこにいるだけで穏やかに笑いあうことができれば、無理に笑いを作り出す必要はないからです。
クラウンタイプの家庭環境は、家庭内に何らかの不和や争いがあるケースが多いです。
たとえば、
- お父さんとお母さんの夫婦関係が良くない
- お母さんとお姑さんの仲が悪い
- DVやネグレクト、依存症、借金などの問題を抱えている
- お母さんに元気がない
- お母さんが子を所有物のように支配している
- トラブルメーカーのきょうだいがいる
- 我の強いきょうだいがいる
などの例があげられます。(もちろんすべてにあてはまるわけではありません。)
このような家庭環境であった場合、自分までもが自己主張をしたり、誰かと争ってしまったりすると、家庭内の収集つかなくなってしまうので、調和のためクラウン(ピエロ)になることを選びます。
この役割を担うのは、下の子(特に末っ子)が多く、家族みんなの和ませキャラになるよう、愛想を振りまきます。
親からは、気が強いきょうだいに比べて「あなたは接しやすい」などと言われていた人も多いです。
このタイプの人は、一見何もわかっていないように見えて、実は周りをよく見ています。
家族のために、「わたしが笑顔でいれば」「わたしががまんすれば」と健気にがんばってきたのではないでしょうか。
クラウンタイプのインナーチャイルドの声
クラウンタイプは、「家族を和ませよう」「争いが起きないようにしよう」とがんばってきた幼少期の方が多く、自己主張することが苦手です。
あなたが自分の意見を言えないのは、意見が無いのではなくて、それを引っ込めてがまんしてきちゃって本音がわからなくなっちゃってるから。
自分でも気づいていないかもしれないけれど、あなたにはちゃんと力が備わっており、案外、根はしっかりものだったりします。
そんなインナーチャイルドの本音は、きっとこんな感じです。
- わたしだってひとりの人間だよ
- なんでも勝手に決めつけないで
- わかっていることもあるよ
- 顔では笑ってるけど、心では泣いてるよ
子どもの頃から周りの顔色を気にして、無邪気なお調子者のかわいい子を演じてきたけれど、もっとひとりの人間として尊重してほしいと思っていたのです。
みんなのマスコットである前に、ちゃんとアイデンティティを持ったひとりの人間なのです。
本当はわかってることだってたくさんあったし、もっともっと意見を聞いてほしかったハズ。
そんな思いを「無かったこと」にして抑圧しておとなになってしまったから、おとなになっても自己主張が苦手で自分の意見を言えなくなっているのです。
おとなになっても可愛い妹(弟)然としていることをやめられないあなたのインナーチャイルドはきっと、「信じて尊重してくれること」をあなたに望んでいます。
それを存分に叶えてあげればきっと、マスコット役の重たい看板を下ろして、安心して自分の意見を言えるチャイルドになるのです。
だから、周りの顔色を気にして無理に笑顔を作ってしまう今のあなたには、インナーチャイルドケアで幼少期に負った心の傷を癒すことが、何より大切だというわけです。
幼少期の問題と今の生きづらさが少しでもリンクしたら、インナーチャイルドと向き合ってみましょう!
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