【AC解説】スケープゴートタイプと恋愛（アダルトチルドレン）
アダルトチルドレンは、日常生活のさまざまなシーンで問題を抱え込みます。
この記事では、「スケープゴートタイプ」が抱える恋愛の悩みについて解説します。
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スケープゴートタイプの恋愛傾向
スケープゴートの恋愛は、ひとことで言うなら「情熱的な恋愛」。
普段は強がって相手に弱みを見せないスケープゴートさんですが、恋人だけは特別な存在です。
四六時中相手のことを考えていたり、子猫のように甘えたり、キャラじゃないのに急に手料理を始めて甲斐甲斐しく尽くしてみたりもします。
相手が、他の人の前とあまりにちがうそのギャップに驚き、「自分だけが必要とされている」と感じて、そのまま恋愛に発展することも多いです。
付き合い始めるまでの過程は、自然な形で徐々に距離を縮めて行くことができずに、相手に優しくされたりすると、すぐに恋愛感情に火が付き、一気に距離を詰めようとする傾向があります。
そして、いざ恋愛関係になると、相手に自分の唯一の味方でいてくれることを望み、「自分のぜんぶを知ってほしい」「すべてを受け入れてほしい」と100%の愛情を注いでくれることを求めます。
それがエスカレートすると、夜中に突然呼び出す、わがままを言って困らせるなどの試し行動に出ることもあります。
また、相手のすべてを知りたいという気持ちも人一倍強く、束縛したり、浮気を疑って怒り出すようなこともあります。
こんな風に、スケープゴートさんの恋愛は、穏やかに長い時間をかけて愛を育むというより、一気に燃え上がって一気に冷めるような、激しい恋愛になりがちです。
スケープゴートタイプの恋愛相手
スケープゴートさんの恋愛相手になる人は、おおきく分けて２タイプ。
スケープゴートさんの激しい感情の波に合わせて、同じように激しくロマンチックな恋愛を好む似た者同士のタイプか、逆に波に振り回されず、マイペースを貫けるタイプの人。
前者との恋愛は、まるでドラマのように激しく燃え上がる傾向がありますが、トラブルも多め。そして冷めるときは周りの人がびっくりするくらいあっけなく終わります。
後者との恋愛は、感情の浮き沈みが激しいスケープゴートさんに安らぎを与えます。スケープゴートさんが重い鎧を下ろして寛げる相手です。
さんざん激しい恋をした後にたどり着く相手にもなりやすいです。
ただ、スケープゴートさんが求める情熱的な恋愛にはならないため、付き合いが長くなると次第に物足りなさを感じるようにもなったりします。
スケープゴートタイプの恋愛の悩み
スケープゴートさんは恋愛でも悩みが尽きません。
まず、恋愛関係になる前によくあること。
前述のとおり、スケープゴートさんは、相手との距離を一気に詰めたがるようなところがあるため、相手によってはその勢いに圧倒されて引いてしまうこともあるでしょう。
引かれてしまうと肩透かしを食らって裏切られたような気になり落ち込みますが、相手からすると「いきなりそんなにグイグイ来られても、、、」と困惑気味だったりもします。
ひとりで一気に燃え上がって自滅する。ゆっくり温めればうまくいくものも焦りすぎて空回りしてしまう。
アダルトチルドレンはそのあたりの力加減が苦手な人が多いですが、その中でも特にスケープゴートさんは不器用で、発展する前に関係を壊してしまうことも多いです。
そして恋愛関係に発展したあとに悩まされるのが、見捨てられ不安。
親しくなっても、心のどこかで「いつか裏切られるのではないか」と相手を信じ切れていないので、何かと束縛したり浮気を疑ったりして、重くなりやすい傾向があります。
元々感情のコントロールが苦手なスケープゴートさん。
一度疑い出すとどんどん感情が高ぶってしまい、被害妄想がさく裂。そのままおおきなケンカに発展して、一気に破局に向かうなんてことも。
あとで冷静になれば、「なにもあそこまで言うことはなかった」と後悔することも多いです。
また、危険な恋愛にも手を出しやすく、浮気や不倫に走りやすいタイプでもあります。
周囲に反対されればされるほど燃えるのがスケープゴートさん。
「世界中を敵にしてもあなたがいればそれでいいの」な勢いで燃え上がって、しばらくすると一気に冷めてしまう。でもまた性懲りもなく新たな恋愛に向かって行く。
そんな感じで、何度も不倫を繰り返してしまう人も多いです。
人によって問題はそれぞれですが、いずれにしても、トラブル続きで安定せず、先が見えない恋愛を繰り返してしまうのが、スケープゴートさんあるあるです。
スケープゴートタイプが恋愛で悩まないためには
スケープゴートタイプの人の恋愛におけるいちばんの問題点は、愛されている自信が持てず、相手の愛情に不信感を抱いてしまうこと。
幼いころからの思考のクセで、他者への不信感が強いからこそ、愛してもらえる自信が無いからこそ、あるはずのない絶対的な愛を激しく求めてしまうのです。
そのために、一気に距離を詰めて慌てて自分の立ち位置を確保しようとしたり、相手を信じられず疑ってしまったり、はじめからダメになることが目に見えている恋愛に走ってしまったりします。
でも残念ながら、パートナーはお母さんの代わりではありません。
あなたがどんなにがんばっても100%の愛情はもらえません。
相手は自分を犠牲にしてまであなたに尽くしてくれるわけではなく、何をしても言っても絶対にあなたへの愛が揺るがない保証があるわけでもありません。
パートナーにも自分の気持ちや人生を大切にする権利があります。
大人になった今、自分を100%満たせるのは自分だけ。
残念ながら、お母さんからもらいそびれた愛を、他の人からもらうことはできないのです。
このことをしっかりと理解し、相手を尊重し、適切な距離を保って、恋愛を楽しめるようになりましょう。
そのためにはまず、インナーチャイルドが握りしめている「わたしはどうせ愛してもらえない」という強固な固定観念を手放すことが大切です。
自分で自分を愛することができれば、恋人をお母さん代わりにして100%の愛を求めることをやめられます。
そして、自分を大切にするもの同士、仲良く支え合える本当のパートナーシップに出会うことができるのです。
ついつい相手に100%の愛情を求めたくなってしまうスケープゴートさん。
インナーチャイルドを癒して苦しい他者不信を手放し、自分で自分に永遠の愛を注いで穏やかなパートナーシップを手に入れましょう。
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