実家に帰るとグッタリ疲れる
実家に帰るのは楽しみでもあるんだけれど、実際帰るといろいろあってグッタリ疲れる。
実家から戻ったら寝込んでしまう。
今回はそんな実家に帰ると疲れる人に向けてのお話です。
前回「実家に帰るとイライラする」人のお話を記事にしましたが、今回は実家に帰るとつい無理をして疲れちゃうという人についてのお話です。
年末年始やお盆などで長期間親と一緒に過ごすと消耗が激しく、そのあと何日も寝込んでしまうという人も実はけっこういらっしゃるんです。
実家に帰ると疲れる理由
実家に帰ると疲れるという人は、無意識のうちに幼少期に背負った役割(アダルトチルドレンタイプ)を全力で演じてしまうことが理由です。
ご自身のアダルトチルドレンタイプをご存じない方は、まずはこちらでチェックしてみてください。
▶アダルトチルドレンタイプ診断 ~あなたはどのタイプ?~
疲れる具体的な理由をアダルトチルドレンタイプ別に解説していきます。
ケアテイカータイプ(お世話役)
子どもの頃から、お母さんのお手伝いをしたり家族の面倒をみたりと、周りの人のお世話をしてきた人に多い。
おとなになっても世話焼きぐせが抜けず、実家に帰ると無意識のうちに家族の役に立とうとがんばりすぎてしまう。
お母さんの家事を手伝ったり、相談に乗ったり、張り切って姪っ子甥っ子の面倒をみたり、頼れるしっかり者を演じて疲れてしまう。
甘え上手のきょうだいや義理の家族にモヤモヤすることも。
ヒーロー・ヒロインタイプ(英雄役)
成績優秀やスポーツ万能など、いわゆる優等生だった人に多い。
おとなになっても認められたい・褒められたい気持ち(承認欲求)が抜けず、実家に帰ると無意識のうちに「自分すごいアピール」をしがち。
家族から一目置かれるために、必要以上に「できる自分」であることを見せようと背伸びして疲れてしまう。
きょうだいに強いライバル意識を持っていることが多く、ささいなことでマウントの取り合いなどして疲弊する。
クラウンタイプ(ピエロ役)
家族のいじられキャラだった人に多い。争いごとが苦手な平和主義者。
実家に帰ると、親や家族の機嫌をうかがってとにかく気を遣いまくる。
その場の空気が悪くなりそうになると、盛り上げ役を買って出たり、進んで自虐ネタを披露して場を和ませようとしたりもする。
空気を読みまくって、親の顔色を見ることで疲弊する。
スケープゴートタイプ(悪役)
子どもの頃、問題児だったり病気がちだったりした人に多い。
おとなになっても家族の前で素直になれず、ひねくれものを演じてしまい疲れる。
思ってもない悪態をついたり、きつい言葉遣いをしたりして、「相変わらず手のかかる子」を演じてしまう。
実家に帰って最も親とけんかしがちなのがこのタイプ。
ロストワンタイプ(陰役)
ネグレクト気味の家庭で育った人や逆に過干渉な親に育てられた人に多い。自分の感情を表現することが苦手。
実家に帰ると心が揺さぶられているにも関わらず、それをどうにか抑えつけようとして強い力が働くため、滞在しているだけでエネルギーを消耗しがち。
無意識にやっているため、「理由はよくわからないけれど、実家に帰るととにかく疲れる」という人が多い。
実家スイッチオン!
タイプ別の解説はあくまで傾向を見るためのものです。その方が生まれつき持っている特性や家族構成などによっても状況は異なります。
ただ、実家に帰ると疲れるという人は、もれなく『実家スイッチ』を持っていて、実家に帰るタイミングでそれが自動的にオンになり、無意識のうちに幼少期の役割(アダルトチルドレンタイプ)を再演してしまいます。
そして、ひとたび実家を出れば、その配役から解放され脱力し、疲れがドッとあふれてくるという仕組みです。
演じている役が本来の自分と遠ざかっていればいるほど、演じるのにエネルギーが必要なので疲れやすいというわけです。
スイッチがオンになる理由
では、どうして「実家スイッチ」は勝手にオンになってしまうのか。
それはあなたのインナーチャイルドが、親の期待に応えること、もしくは親の注目を集めることをすることで、幼少期にもらいそびれた愛情を今ならもらえるのではないかと思っているからです。
つまりは、アダルトチルドレンタイプの演技をすることで、親に愛されようと期待してしまうからです。
ケアテイカータイプは親の役に立ち、「あなたがいてくれて助かる」と言われることで、自分の存在価値を見出します。
ヒーロー・ヒロインタイプは、「あなたはやっぱりすごいわね」と言われることで、承認欲求を満たします。
クラウンタイプは、「あなたがいると和むし、楽しいわ」と言われることで、自分はここにいていいと安心します。
スケープゴートタイプは、「あなたはまったく相変わらずね」と心配されることで、注目を得られ満足します。
ロストワンは、親に迷惑をかけない(言うなりになる)ことで、自分の存在を認めてもらえたと感じます。
おとなになった今なお、それぞれが屈折したやり方で、親から愛してもらおうとしているわけです。
満たされたい一心で、その役割をやめられないのです。
ちなみに、こじらせ全盛期の頃のわたしは、親きょうだいの前でケアテイカー(頼りになるお姉ちゃん)・ヒロイン(できる人)・クラウン(笑いを取る人)・スケープゴート(ひねくれもの)の4役を同時に演じて、実家にいるときは謎にテンションが高いキャラになっていました。
明るく楽しく豪快なキャラでいることで、わたしの帰省を両親がよろこび、自分を承認してくれると信じていたのです。
当時は実家に帰るとやたらハイになってしまう自分のことが不思議でしたけれど、今考えてみるとよほど親に認められたかったんだなぁとわかります。
(詳しくは動画↓でお話していますので、よかったら観てみてください。)
実家に帰っても疲れないようになるには
実家に帰っても疲れないようになるための解決策は、「実家スイッチ」がオンにならないようにすることです。
実家に帰っても昔のような演技をせずに、ありのままの自分でいられたら疲弊しません。
そのために必要なのは、インナーチャイルドが満たされていること。
あなた自身が自分のインナーチャイルドを愛し満たすことができると、実家に帰っても親から愛情をもらおうとするためのスイッチを入れる必要が無くなるというわけです。
逆を言えば、自分で自分を満たしていないからこそ、実家に帰ると自動的にスイッチが入ってしまうのです。
残念ながら、いまさら親からあなたが満足するような愛情をもらうことはほぼ不可能です。
それができたら子どもの頃にそうしてくれているハズで、できていないから今あなたが苦しんでいるのですから。
だから、同じことの繰り返しはやめて、自分で自分を満たすことを決めてください。
あなたがインナーチャイルドを癒し満たし自立すれば、実家に帰っても演技をせずにそのままのあなたでいられるようになっていきます。
おとなになった今、自分を癒せるのは自分だけ。
親と一緒に過ごせる時間はもうそんなに長くない。
後悔のない時間を過ごすためにも、ぜひインナーチャイルドケアはじめてみませんか?
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【この記事のまとめ】
●実家に帰ると疲れるのは、幼少期に背負った役(アダルトチルドレンタイプ)を再演してしまうから。
●アダルトチルドレンタイプの演技をすることで、無意識のうちに親に愛されようと期待していることが、演技をやめられない本当の理由。
●インナーチャイルドケアで自分で自分を満たすようになると、親から愛情をもらう必要がなくなるため、無用な演技はしなくなる。
●実家に帰って疲れるのをなんとかしたいなら、インナーチャイルドケアで自分を満たそう!
このトピックは、YouTubeでも取り上げています。
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