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インナーチャイルドケア講座

タブー?心の問題に向き合うこと

    
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タブー?心の問題に向き合うこと

なんとなく生きづらい。でも何とかなってるし。
「アダルトチルドレン」「愛着障害」「インナーチャイルド」たしかにあてはまる。でも・・・

心の問題に向き合うということ

入門講座をご受講されたお客さまがおっしゃいました。

「今まで、自分に向き合うことは、良くない事、恥ずかしい事、しなくていい事、って、 思っていた気がする。」

この言葉を聞いたとき、ハッとしました。

そうですよね。

わたしは今「自分に向き合うことは幸せになること」と心から思えているので、その視点を無くしてしまっていますが、言われてみれば以前はそんな風に思っていたかもしれないです。

もしかすると、今これを読んでくださっている多くの方も、この受講生さんと同じように「心の問題に向き合うことへの抵抗感」を感じているのかもしれませんね。

受講生さんの言葉をひとつずつ掘り下げてみたいと思います。

良くないこと

まず、「良くないこと」というのどういうことかと考えてみました。

これはおそらく、ご自分と向き合うときに避けて通れないであろう親との問題に触れることへの罪悪感ではないでしょうか。

日本人の精神性の中にいまだ色濃く残る儒教の価値観。「子は親を敬いて支えるべし」という考え。

親との問題に足を踏み入れること自体タブーと感じている人が多く、いけないことをしているような感覚があるのかもしれませんね。

毎日家族のために一生懸命働いてくれた父。
いつも自分のことは後回しにして献身的に家族のサポートをしてくれた母。
たしかに何にも問題はなかったとは思わないけれど、十分にやってくれて今はもう高齢。
最近はすっかり丸くなって、わたしの方が頼られるくらい。
それなのにいまさら両親との問題を蒸し返すなんて・・・。

そんな風にして、なんとなく避けてしまっている方も多いのではないでしょうか。

「幼少期のことを振り返ること=親を責めること」というわけではありません。
わたしは心の問題向き合い続けてようやく、嘘偽りない親への感謝の気持ちが沸いてくるようになりました。

恥ずかしいこと

次に「恥ずかしいこと」について。

これまた日本でまだまだ根強い「メンタルサポートを受けることへの抵抗感」かと思います。

欧米諸国では、カウンセリングは治療ではなく「心のメンテナンス」と位置付けられ、体のマッサージを受けるのと同じ感覚をお持ちの方が多いと聞きますが、日本では依然としてその敷居が高く、自分の心の問題を他人に相談するということは勇気がいるという人も多いのではないでしょうか?

  • みんな我慢している
  • 人に頼らず自分で解決するべき
  • 心の問題を抱えているのは自分の弱さのせい
  • 心の内を人に知られるのはみっともない
  • カウンセリングは病気の人がいくところだ

これまた刷り込まれた武士道精神?により、日本人は、自分の弱さをさらすことへの恥の意識が高い人が多いですよね。

でもそろそろその考えを変えていかないと、もう数年後には日本は精神疾患の人であふれかえるんじゃないかと思います。

しなくていいこと

これもそうですよね。みなさんお忙しいですもの。

お仕事・家事・育児・介護・・・

日々たくさんのことに忙殺されていて、なかなかじっくりと本腰を入れて、自分に向き合おうと思う人は多くないですよね。

差し迫って解決しなければいけないことがあれば話は別ですが、「なんとなく生きづらい」が自分と向き合うことの動機付けにはならないのかもしれませんね。

わたしの場合は、「もうこんなしんどい毎日絶対にイヤだ!!」という思いが強かったので踏ん張れましたけど、そうでなければ「自分が我慢すればいいだけのこと」と思ってしまうのも無理はないかなと思います。

先送りの恐怖

言われるまでもなく、本当はみなさん薄々気づいているハズなんです。

  • 一生この生きづらさと付き合っていかなきゃいけないのかな?
  • 今は忙しさでごまかしているけど、何年かしたら後悔するんじゃないかな?
  • まだ元気だからいいけれど、だんだん体力・気力も落ちてきたらしんどくなるのかな。

ときどきそんなこと考えたりしますよね。

そうなんです。

これはわたしの経験上からも言えることですが、生きづらさって勝手に消えてなくならないんです。

このふたつのイラストを見てください。

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このイラストは、心の問題が水面下に隠れている状態。

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このイラストは、心の問題が水面上に出ている状態。

「誰でもいいから今すぐ助けて!」とばかりに思うのは、下の状態のときです。問題が表面化していてめっちゃしんどい状態。

ほとんどの方は、この状態になってはじめて精神科を受診したり、カウンセリングを受けたりすることを考えるのだと思いますが、精神的に不安定な状態で自分と向き合うということは正直なかなか難しいものです。

うつやパーソナリティ障害などの診断がつき、症状を抑えるお薬や睡眠導入剤が処方されたり、さらに深刻な場合には入院といったことにもなりかねません。

そんな方たちに、ご自分とじっくり向き合っていただくのはお勧めできません。

まずはいったん症状を落ち着けて、水面を凪の状態にし、そこから少しずつ向き合っていただくことになるので、本当に時間がかかります。

一方、上の状態のときは、「なんとなくずっと生きづらいのだけれど、これと言っておおきな問題を抱えているわけでもないし、自分と向き合うとかはいいや」となりやすい状態。

ある程度のエネルギーで満たされているときには、そんなことにつぎ込むお金があるのなら、家のローンを一刻も早く終わらせたい、子どもの学費に充てたい、家族のレジャーに使いたい、そう思うかもしれませんね。

がっつり心の問題を抱えているのに、それを見て見ぬふりをしてやり過ごしてしまうのが、この問題が表面化していない人たちです。

だけど、よーく見てほしいのです。

ふたつの心の問題の大きさっておんなじなんです。

それが表に出ているか出ていないかのちがいだけです。

脅すわけではないですが、わたしから見れば、表面化していないからいいやとやり過ごすことは、おなかの中に時限爆弾を抱えて生活し続けるようなものです。

爆発してから取り返すのは、とんでもなく時間とお金とエネルギーがかかるのです。

心の問題に向き合うことの本質は、小手先で水面の高低をコントロールすることではなく、そこに鎮座している岩(時限爆弾)そのものを無くしていくということなんです。

表面化する理由

では、水面が下がり、心の問題が表面化する理由は何か。

それは、おおきく分けて3つあると考えます。

①取り巻く環境や人間関係の変化

就職・転職・離職・異動といった職場環境の変化や、結婚・離婚・出産・子育て・転居・子供の自立など家庭環境の変化。

そしてそれに伴うご自分を取り巻く人間関係の変化。

このようなできごとがきっかけで、それまでなんとかなっていた人も、一気に水位が下がって問題が表面化することがあります。

②自分の変化

妊娠出産時のホルモンバランスの乱れ・更年期のホルモンバランスの乱れ・病気・けが・体力低下など。

よく産後や更年期にうつ病を発症するケースがありますが、それは出産したり更年期になったからうつになったのではなくて、ホルモンバランスの乱れにより、元々あった心の問題が表面化しうつ病を発症したのだとわたしは考えています。

また、若いときは勢いだけでなんとかなっていたけれど、加齢とともに体力が落ち、気力だけではどうにもならなくなるケースも多々あります。

さらに、自分の老いと向き合うことのつらさも生きづらさに拍車をかけます。増えていくシミやしわを見ては自分の価値を感じられなくなってしまいます。

③身近な人の死

人間関係の変化の一部でもあるかもしれませんが、親や配偶者が病気になったり、亡くなったりすることで、問題が表面化する人も多いです。

特に友だち母子・一卵性母子と言われるような、母子共依存の方の場合は、母親の死が強烈なダメージになり立ち直れないなんてことにもなりかねません。

順当にいけば親が先に亡くなるのはあたりまえのことです。

「お母さんが死んじゃったらどうしよう」

そんな不安を感じている人は、本当に要注意です。

そんなわけで、今なんとかなっている人がこの先もなんとかなる保証は1ミリもありません。

それどころか、年齢を重ねていくことは避けられないわけですから、状況は悪化する可能性の方が圧倒的に高いのです。

また、これらの問題はひとつだけとは限らず、複合的に襲い掛かってくる場合も多いです。

たとえば、仕事の責任が重くなったところで子どもが不登校に。
在宅勤務でどうにかやりくりしていたら、親に病気が発覚。

なんていう具合にドミノ倒し的に問題が襲ってきたりします。

だからこそ、わたしは早め早めにご自分と向き合うことを強くお勧めしたいのです。

その方が圧倒的にトータルでお得だからです。

今はそんなに悩んでないんですけれど

わたしのところにご相談に来られる方で、たまにこんな風におっしゃる方がいます。

「申し込んだときはもう本当につらかったんですけど、今はなんか落ち着いちゃってます。」と。

たとえば、

「申し込んだときは彼に一緒にいるのしんどいって言われて凹んでたんですけど、今はなんか彼も優しくしてくれるし、落ち着いてます。」

とか、

「子どもが学校に行きたくないって言い始めて、どこに頼ったらいいかわからず申し込んだんですけど、今はまた行くようになったんで大丈夫です。」

とか。

この方たちの本音は、

「申し込みボタンを押すときは藁にも縋る気持ちだったけど、今はもうなんか大丈夫。別に受けなくてもいいんだけど、受講料払っちゃってるし一応受けとくか。」

ということだろうと思います。

でも、そうやってモグラたたきのように沸いてくるお悩みに対処するだけでは、決して心の問題の根本解決には至りません。

彼との問題が済めば、職場の人間関係の問題がやってくるし、子どもの心配が済めば、将来のお金の心配がやってきます。

これは先ほどのイラストでいうなら、心の問題が水面から顔を出したり、水かさが多くなって見えなくなったりを繰り返しているだけです。

加齢とともにだんだんと心の問題が水面に出ている時間が長くなり、気づいたときには手遅れなんてことにもなりかねません。

どこかのタイミングで腹を括って、自分と向き合わない限り、何度でも同じようなことに煩わされるのです。

なのでそんな方には、目先のことで一喜一憂するのではなく、ここでしっかりご自分の心の根本にある問題に向き合ってみてほしいとお話をさせていただきます。

タイミングがあるんです

と、なんだか不安を煽るような記事になってしまいましたが、自分に向き合うってそれくらい大事なことなんだということを、みなさんにどうしても知っていただきたいんです。

そして、知ったうえで、それでもまだしばらくそのままでいるも良し、意を決して向き合うと決めるも良しなんです。

それはご自身の人生の選択ですから、外野がとやかく言うことではありません。

怖いのは知らずにやり過ごしてしまうこと。取り返しのつかない状態になってはじめて「もっと早く向き合っておけばよかった」と後悔すること。

せっかくこの記事に訪問してくださり、ご縁をいただいた方には知らずに後悔してほしくない。

だからくどいくらいにお伝えさせていただきました。

生きづらさを手放すには、ご自分の幼少期に向き合う必要があります!

ここを通らないショートカットはありません。

幼少期から身に着けてしまった余計な思考のクセをそぎ落として本当にあなたになるためには、今だけにフォーカスしていても変われないんです。

  • 自分の人生このままでいいのかな?
  • わたしは何のために生まれてきたのかな?
  • 本当の自分がわからないまま、この人生を終えてしまっていいのかな?

そう思ったら、ご自分のインナーチャイルドに問いかけてみてください。

「どう?そろそろ自分の心の問題に本気で向き合ってみない?」って。

ピンときたら、そのときがあなたのタイミングです。

どうか心の声に従ってみてくださいね^^

ひとりでも多くの方がご自分の人生と真剣に向き合って、生きづらさを手放していかれることを願っています。

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