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【お悩み相談】ささいなミスや失敗をずっと引きずってしまう。

    
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【お悩み相談】ささいなミスや失敗をずっと引きずってしまう。

ご相談者さま:ミルクさん(30代・パート勤務)

いつもYouTubeラジオを楽しく聞かせてもらっています。

最近、パートを久しぶりに始めて困る事があります。

とても些細なミスや失敗をした時に、頭をガーンと殴られたようになり、ずっとその事に囚われてしまい、気持ちをなかなか切り替えられません。家に帰ってからも、思い出すと胸がザワザワして怖い気持ちがずっと残ります。

インナーチャイルドを癒そうと思って、実践するんですが消えてくれません。

過去を振り返ってみると、子供の頃から完璧主義でミスを経験する機会が少なく、小さい時からの数少ない失敗した経験の映像が頭にフラッシュバックします。

これは、HSP特有の性質なのかなと思ったんですが、何かアドバイス頂けると嬉しいです。

森からのお答え

ミルクさん、ご質問ありがとうございます。

ささいなミスや失敗をズルズルと引きずってしまうこと、ありますよね。

いったん意識がそれても気が付くとまた同じことを考えてて、なかなか切り替えられなかったりしますよね。

お悩みにお答えしていきますね。

ぐるぐる思考はHSP特有のものなのか

まずはじめに、「HSP特有の性質なのかなと思ったんですが」のところにお答えします。

「ささいなミスや失敗をずっと引きずってしまう」というお悩みって、SNSで流れてくるHSPあるあるなんかでもよく見かけますが、わたし個人的にはこれはHSPのお悩みではないと考えています。

HSPの四大特性DOESのひとつに、「D:ものごとを深く考える(Depth of processing)」という特性がありますが、これは五感から入ってきた刺激に対する認知処理の深度が深いということです。

ひとつのできごとから得られる情報に対し、過去の経験や周囲の類似したものと関連づけたり比較したりしながら精査するような脳の働きです。

この特性と、「その事に囚われてしまい、気持ちをなかなか切り替えられない」(いわゆるぐるぐる思考)は、似て非なるものです。

ぐるぐる思考は心理学の言葉で、「反芻(はんすう)思考」と言われます。

反芻(はんすう)とは、牛が食べものを消化するために、口の中で飲み込んだり戻したりを繰り返す行為のことで、それと同じように、いったん飲み込んだ思考をまた戻してきて何度も考えてしまうような思考ということで、「反芻思考」と名付けられました。

今回ミルクさんがお困りなのは、ものごとを深く考えることではなく、同じことを何度も思い出して苦しくなる反芻思考によるものと思われます。

ささいなミスに囚われるふたつのパターン

続いて、ささいなミスや失敗に囚われてしまうことについてお話します。

これまで多くのお客さまからのご相談を受けてきて、ささいなミスや失敗に囚われるというお悩みは、おおきく二種類に分けられると思っています。

ひとつ目は、自分責めによるもの。

ミスや失敗をしてしまった自分の能力の低さを非難し、不注意を批判するような思考タイプの人です。

「わたしはなんてダメなんだ」「周りの人に迷惑をかけてしまって申し訳ない」「わたしがいても足をひっぱるだけだ」というように、ミスや失敗が起きたことを自分のせいだと捉えて、深く自分を傷つけます。

このように自分に自信がないタイプの人は、「自分は人よりも劣った存在だ」と考えてしまうゆがんだ思考パターンを書き換えていくようなアプローチをします。

インナーチャイルドの痛みに寄り添い、自分の価値を感じられるようなインナーチャイルドケアが適切です。

そして、ふたつ目は、の感情よるもの。

こちらのタイプの人は比較的自己評価が高く、顕在意識では、自分が他の人に比べて劣っているという風には思っていないケースが多いです。

むしろ、完璧主義で負けず嫌いなところがあり、人前でミスや失敗をすることを「恥」と捉えています。

したがって、ミスをしたことそのものよりも「人からどう思われるか」「ダメなヤツって思われるんじゃないか」という風に、人の目にミスをした自分がどう映っていたかが気になり、いつまでも囚われてしまうタイプの人です。

ミルクさんからいただいたメッセージに、「子供の頃から完璧主義でミスを経験する機会が少なく」とありますので、おそらくミルクさんは後者のタイプではないかと思います。

この場合、前者と同じようなアプローチをしても、インナーチャイルドは癒されません。

「恥」という感情にアプローチする

ミルクさんのメッセージの中に、

「インナーチャイルドを癒そうと思って、実践するんですが消えてくれません。」

とあります。

ミルクさんがどのように癒しを施されたかはわかりませんが、おそらく、「誰だってミスはするよ」「気にすることないよ」というような、どちらかというと前者に向けたような声掛けをされたのかなと拝察します。(前者でもこれでは癒されない方はたくさんいます。)

完璧主義なインナーチャイルドがミスに対して屈辱的な気持ちでいるとき、「誰だってミスはするよ」というような慰めの言葉をかけても、なかなか素直に受け入れられないものです。そうなるとぐるぐる思考は止まりません。

ミスをしないように、人から指摘されないように、いつも細心の注意を払っているのに。普段はこんなミスしないのに。悔しい!恥ずかしい!

それがインナーチャイルドの言い分なのです。

このようなインナーチャイルドには、穴に入りたいくらい恥ずかしい気持ちを汲み取って、深く共感し寄り添ってあげることが癒しになります。

インナーチャイルドケアは千人千色

このご説明でお分かりいただけたとおり、インナーチャイルドケアには、こういうときはこうすればいいという決まりきったマニュアルはなく、自分がそのとき感じたことを適切に捉えて癒しを施す必要があります。

わたしはこれまで本当にたくさんの方にインナーチャイルドケアをお伝えしてきましたが、十人十色どころか、千人千色です。

地球上にひとりとして同じ人がいないように、インナーチャイルドもまたひとりずつちがいます。

生まれ持った特性やご家庭環境、ご家族構成、トラウマ体験など、いろんなことを多角的に見てインナーチャイルドを深く理解し、寄り添い癒す。

それがインナーチャイルドケアです。
(だから、インナーチャイルドケア講座はマンツーマンなのです。)

ミルクさんにはミルクさんだけのインナーチャイルドケアがありますので、ぜひご自分を深く見つめてどのような癒しを必要としているか、考えてみてくださいね。

もし、わたしで良ければサポートさせていただきますので、ぜひインナーチャイルドケア入門講座にお越しください。

お話しできるのを楽しみにしています!

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