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【AC解説】スケープゴートタイプと子育て(アダルトチルドレン)

    
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【AC解説】スケープゴートタイプと子育て(アダルトチルドレン)

アダルトチルドレンは、日常生活のさまざまなシーンで問題を抱え込みます。
この記事では、「スケープゴートタイプ」が抱える子育ての悩みについて解説します。

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スケープゴートタイプ

スケープゴートタイプの子育て傾向

スケープゴートさんは、自分の親に対して「もっとこうしてほしかった!」という思いを抱えている人が非常に多く、反面教師的な子育てをしようとする傾向があります。

  • 親が仕事熱心で忙しくさみしい思いをしていた人は、できるだけ側にいてあげようと専業主婦になることを選んだり、
  • 親がいつもヒステリックに怒ってばかりで怖かった人は、自分は絶対に叱るまいと心に決めてたり、
  • お下がりばかりで上のきょうだいが羨ましかった人は、下の子にも毎回新品を買ってあげるようにしたり、
  • 好きな習い事をさせくれず悔しい思いをしていた人は、子どもが興味を持つことを何でもやらせてあげたいと片っ端から習い事をさせてみたり。

なにかと対人関係でトラブルを抱えがちなスケープゴートさんですが、「子どもにだけは自分と同じような思いをさせまい」とがんばっていらっしゃる人が多いです。

そんなわけで、スケープゴートさんは意外にも(?)とても熱心に子育てに取り組みます。
そして子育ての傾向は、「こういうことをしがちです」という画一的なものではなく、「自分の親みたいではない子育て」が目標なので、人によって力の入れどころがちがいます。

スケープゴートタイプの子育ての悩み

前述のとおり、「親みたいになるまい」を子育てのモチベーションにしているため、親が過干渉だった人は、放任しようとするし、親に放任されていた人は、過干渉になりがち。

スケープゴートさんの育児は、こんな風に極端に振れやすいところがあります。

「親みたいではない子育て」にこだわりすぎて、肝心の「我が子が何を望んでいるか」に焦点があたりづらいのが難点。

「子どもには自分と同じような思いをさたくない」その心意気は、本当にすばらしいのですが、その結果、行き過ぎた過干渉や放任になってしまい、お子さんたちが負担に感じていることも少なくありません。

あたりまえのことながら、あなたとお子さんは同一人物ではないですから、いくら自分がしてほしかったこととはいえ、それをお子さんが望んでいるとは限りません。
「親のようにはなるまい」という負の感情を抱えて子育てをしていると、知らず知らずのうちに子どもが本当に求めていることとズレてしまい、子どものSOSに気づくのが遅れてしまう可能性も。

そして、怒りが他者に向きやすいスケープゴートさんは、自分が思い描いていた「親みたいではない子育て」がうまくいかないと、そのストレスを身近な人たちにぶつけてしまいがちなところがあります。

パートナー(夫)やお子さんに対して、「わたしがこんなにがんばってるのに、わかってくれない!!」と怒りを爆発させて、イライラが抑えられなくなることもしばしば。

そのため、夫婦仲が険悪になったり、お子さんたちがさらに問題を抱えたりしやすくもなります。

「親みたいな子育てはしない」

極端な子育てに走る

思いどおりに行かない

イライラ

身近な人に八つ当たりなど

「親みたい」と自己嫌悪

お分かりいただけますでしょうか、、、

「親みたいな子育てはしない」が原動力で子育てをすると、「親みたいな子育てになる」というこの皮肉。

本当に多くのスケープゴートさんがこの負のループにハマり、抜け出せなくなっています。

スケープゴートタイプが子育てで悩まないためには

スケープゴートさんがこの負のループから抜け出すためには、「親みたいになるまい」を育児のモチベーションにするのをやめることが重要です。

なかなか受け入れ難いかもしれませんが、親を反面教師にしようとすることは、いまだに親にこだわり続けていることの証であり、残念ながら、子どもに向けた本物の愛情ではないのかも。

もう親になんかこだわってないと思っていても、本当はまだこだわっているのかも。

そこを見つめない限り、改善はありません。

子どもは敏感にそのことを察知しますから、がんばってもがんばっても満たされない、子育てがうまくいかない状況に陥ってしまいます。

そして、イライラしては子どもにきつくあたり、「あんなに親みたいになりたくないって思ってたのに、親みたいな子育てしちゃってる、、、」と自己嫌悪に陥る、いわばアリ地獄のような子育てになってしまっているのではないでしょうか。

「親みたいになるまい」を育児のモチベーションにするのをやめるには、ただ親を反面教師にしないように努力するだけではうまくいきません。

スケープゴートさんが抱える「わたしはどうせ愛してもらえない」という強固な固定観念を外していく必要があります。

親に対していまだに抱えている負の気持ちを自分で癒し満たすこと。つまり、自分で自分を愛すること。

それができれば、親への執着が手放せ、「親みたいになるまい」を育児のモチベーションにすることはなくなります。

「子どもにだけは自分と同じような思いをさせまい」と思っている、本当はとっても優しいスケープゴートさん。

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