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「いいよ」のあとの無言が怖い!【質問コーナー】

    
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「いいよ」のあとの無言が怖い!【質問コーナー】

ご質問者さま:なべちゃさん(40代・女性)

主人にお願いごとをして「いいよ」と言われた後で、無言や不機嫌になったら、「実は嫌だったんじゃないかな」と思ってしまいます。

※一部、汎用的な表現に変えています。

森からのお答え

なべちゃさん、ご質問ありがとうございます。

何かを頼んだ後、急に無言になったり、ため息をついていたりすると、「あれ?まずいこと言っちゃったかな?」って不安になったりしますよね。

この心の仕組みについて、ぜひ解説させてください。

心の読みすぎ(認知のゆがみ)

なべちゃさんのように、相手の気持ちをあれこれ深読みして、怖くなったりしてしまう人は、認知のゆがみの一種「心の読みすぎ」をお持ちだと考えられます。

▶【認知のゆがみ】⑤-a心の読みすぎ(結論の飛躍) ~勝手にあれこれ勘繰る~

解説記事にもありますとおり、「相手の心を深読みして、疑心暗鬼になってしまうような思考のクセ」で、はっきりとした根拠もないのに、相手の言動から勝手にあれこれ推察して、傷ついたり怒ったりしてしまう思考パターンを指します。

この思考パターンがあると、たとえば、

  • 友だちにLINEを既読スルーされた。ぜったい嫌われてる!!
  • 上司がバタンとドアを閉めた。わたしのこと怒ってるんだ。どうしよう?
  • 彼氏のクセに約束に遅れるなんてひどい!わたしのことどうでもいいと思ってるんだ!

みたいな感じで、極端な決めつけをしてしまうわけです。

「クセ」「パターン」と書いたとおり、なべちゃさんの中で無意識に習慣化されてしまっているので、わざわざ「心を読もう」なんて思わなくても、勝手にそう思えちゃうという状況を作り出してしまいます。

「心の読みすぎ」を持っている理由

なべちゃさんが「心の読みすぎ」の認知のゆがみを持っているのは、生まれつきの性格だけの問題ではありません。

幼少期から繰り返し「心を読まなくてならないシチュエーション」に遭遇していたから、そのようなクセが付いたのです。

たとえば、なべちゃさんのケースでは、

  • お母さんが「あなたの好きにしていいよ」と言ったから、自分で好きなように決めたら、あとから「○○にすれば良かったのに」と言われた。
  • 「お父さんが無言になるときは、たいてい不機嫌なときだから、余計なことを言わずおとなしくしていなくてはいけない」と教えられた。

こんな具合に、「いいよ=ダメだよ」「無言=不機嫌」と勝手に脳内変換されるようなできごとがあったのではないかなと推察できます。

フラット(現実的)に考えれば

今回のケースでは、

  • 「いいよ」と引き受けてくれたのだから、問題ないだろう。
  • 夫はただ黙っていたいだけかもしれない。
  • 無言だからといって不機嫌とは限らない。
  • 家族なんだから、頼みごとをするのは悪いことじゃない。
  • 嫌だったら断ればいいことだ。

みたいな感じで考えられたいいですよね。

実際のところ、いくら夫婦とはいえ相手の気持ちなんてわかりっこないんですから、そこまで気を回してご機嫌取りをしてあげる必要なんてないんです。
(ご主人の機嫌を取ることが常態化しているのであれば、それは「共依存」です。)

でもだからと言って、「そう考えればいいんじゃないですか」というよくあるアドバイスは、インナーチャイルドケアメソッド(ICCM)としてはNGです。

そう思えないから悩んでるんだってこと、ちゃんとわかっています。解決策は他にあります。

インナーチャイルドに寄り添おう

なべちゃさんが、ご主人の心を読んで不安になってしまうのは、幼少期に顔色をうかがわなくてはならなかった相手(たとえばお父さんとかお母さんとか)をご主人に重ねてみてしまっているからです。

「無言は不機嫌の証」「この人を不機嫌にすれば恐ろしいことになる」
そう思い込んでしまっているから、心を読みすぎてしまうのです。

こんなときはインナーチャイルドに声をかけてみましょう。

  • 黙ってると、怒ってるのかなって不安になるんだよね。
  • 何か怒らせるようなことしたかなって怖くなっちゃうよね。

不安や恐れを感じている自分の中のちいさな子にしっかりと寄り添うことが、まずまっさになべちゃさんに取り組んでほしいお仕事です。

そのような寄り添いもせずに、「怖がる必要なんてない」「夫の不機嫌なんて気にしなくていい」とか言い聞かせても、問題は解決しません。

一時しのぎになることはあっても、また次に同じようなシチュエーションに出くわせば、グラグラと心が揺れてしまいます。

解説記事でもお話したとおり、認知のゆがみを直すには、ただ「そう思わないようにする」だけではうまくいかないんです。

幼少期に負った心の傷を癒し、インナーチャイルドとの信頼関係を取り戻すことでしか、根本的な解決には至らない。

これは、長年たくさんのお客さまと接してきて、わたしが確信していることです。

インナーチャイルドケアメソッド(ICCM)を身に着けて、フラットな考え方ができるようになれば、必要以上に周りの人の機嫌をうかがい過ぎて疲弊してしまう毎日から解放されていきますよ。

こんなお悩みを解決したいと思ったあなたは、インナーチャイルドケア入門講座にお越しくださいね!

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この記事について、動画でも解説しています。

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