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【いい子症候群】「手のかからない、いい子」だった

  
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【いい子症候群】「手のかからない、いい子」だった

「お母さん、わたしちいさいころどんな子だった?」
そう質問して、「あなたはぜんぜん手がかからなくて楽だったわー」なんて言われた人!
この世に「手のかからない子」なんて存在しません。

手のかからない子 ~グッドガールシンドローム~

あなたは子どもの頃、どんなお子さんでしたか?

お母さんから、「あなたはぜんぜん手がかからない、いい子だったわー」「あなたは育てやすくて、楽だったわー」なんてのんきな顔で言われて、モヤッとしたことはありませんか?

そんな風に言われる人はおそらく、子どもの頃から、

  • ごちゃごちゃわがままを言わない子
  • なんでも自分でできる子
  • 進んでやることをやれる子

みたいな子だったのだと思われます。
たしかに、親からすると「手のかからない、いい子」ですよね。

でも、そんな「いい子」のなにが「いい」かって、周りのおとなにとって「都合がいい」ってだけなんですよね。

「いい子=都合がいい子」であって、その子自身が「いい子」でいることにしあわせを感じていたとは限らないのです。

子どもは本来「都合の悪い子」?

子どもの心理療法を専門としている臨床心理学者の大河原美以先生の著書「ちゃんと泣けるこに育てよう」の中に、こんな一節があります。

子どもは幼児の時代には、自己中心的で、親の迷惑などみじんも考えず、自分の身体の中から出てくるエネルギーのままに感情を表出することが「健康」だということ。それは脳の発達のプロセスから言っても、きわめて自然なことなのです。

ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある

このことを改めて考えてみると、子どもって本来わがままで自己中で、親がどう思うかとかぜんぜん気にしてなくて、泣きたいときに泣いて笑いたいときに笑う。
つまりは「親にとって、都合の悪い子」ほど健全なのかもしれないと思うのです。

それにもかかわらず、あなたが「(都合の)いい子」でいることを選んだのは、いったいどうしてでしょう?

それにはきっとワケがあるハズです。

「いい子」になるにはワケがある

子どもの頃のことですから、きっとほぼ無意識に「いい子」を選んだのであって、気づけばそうなっていたという感覚の人の方が多いでしょう。

でも、無意識にでも「いい子」を選ぶ人には、おおきく分けてふたつの理由があります。

1. お母さんに愛されたい

子どもはなんといってもお母さんが大好き。
生まれたときから自分にとっていちばん身近な存在であるお母さんに、いちばんに愛されたいと願うのは、アタッチメント(愛着形成)の観点から考えても、とても自然なことです。

その大好きなお母さんの望みが、あなたが「いい子でいてくれること」だったらどうでしょう?

たとえば、「優秀で」「気が利いて」「お友だちに優しくて」「ピアノが弾けて」、、みたいな子。
お母さんの思い描く理想の「いい子」像があって、それを自分に求めていると気付いたら、子どもはどうするでしょう?

きっと健気にお母さんの期待に応えようと努力をするでしょうね。
他のきょうだいの誰にも負けずに、自分がお母さんにとってのいちばんの「いい子」になるようにがんばるでしょう。

たとえお母さんが理想を口に出さなくたって、子どもは本当に敏感でお母さんのことをよく見ていますから、お母さんが自分に何を望んでいるかなんて、言われなくてもわかってしまうものです。

お母さんが望む「いい子」になって、お母さんに「あなたはいい子」と思われたい。いちばんに愛されたい。

そうして、なんでも自分でできる手のかからない「いい子」ができあがります。

つまり、子どもが「いい子」になるひとつ目の理由は、お母さんから「いい子なあなたが好き」と条件付きで愛されていたことで、どんな自分でも(たとえ悪いところがあっても)無条件で愛してもらっている感覚が持てなかったことです。

2. お母さんを苦しめたくない

もうひとつの理由は、苦労しているお母さんを、さらにわたしまでもが苦しめたくないとお母さんを思いやる気持ちから「いい子」になるパターンです。

このパターンでは、家庭内や身近な人間関係に自分の大好きなお母さんを苦しめているなんらかの存在があって、「あんな風になってはいけない、自分はいい子でいなければ」と常にいい子でいることを自分に課します。

お母さんを苦しめる問題とは、たとえば、

  • 手のかかるきょうだい
  • お金にだらしないお父さん
  • 意地悪なお姑さん
  • お母さん自身の病気 など、

お母さんがその存在に手を焼いていて、心に余裕がないようなケースです。

お母さんが大好きなあなたは、お母さんを苦しめる存在が許し難く、「自分は決してお母さんを困らせない。いい子でいてお母さんを助けるんだ」と思ってしまいます。

そして、これまた、なんでも自分でできる手のかからない「いい子」ができあがります。

「お兄ちゃんに比べて、あなたは手がかからないから助かるわ」なんて言われたりしようもんなら、ますます「いい子」に拍車がかかって、どこまでも無理してがんばってしまいます。

これまでたくさんの「いい子のままおとなになった人たち」との対話を重ねてきて、このふたつのパータンのどちらかにあてはまることが、本当に多いです。

そしてどちらも結局は、「お母さんが大好き」だからいい子になるんです。子どもって本当に健気ですよね。

あなたはお心当たり、ありますか?

いい子のままおとなになることの問題

「いい子」のままおとなになってしまった人には、たとえばこんな問題が生じます。

  • 完璧主義
  • 失敗やミスを過度に恐れる
  • 傷つきやすく、挫折に弱い
  • 非常識な人が許せない
  • 自分の子どもにも「いい子」でいることを求める
  • 必要以上にいい人でいようとする
  • 自分を良く見せようと取り繕う
  • 自分の気持ちを言葉にできない
  • 自分の本音がわからない

「いい子」にもいろんなパターンがありますから、もちろんこれだけではありません。

共通点としては、おとなになっても子どものときのまま「いい子ちゃん然」とすることがやめられず、人と比べてなんでも完璧にやろうとしたり、いい人であろうと無理をしすぎたりすることです。

また、親の理想通りに生きてきた人は、「自分の本当の気持ちがわからない」ということに悩んでいたりもします。

おとなになってもなお、自分の言動の基準が「いい子かどうか」にあるので、本来の自分とおおきく乖離した生き方をしてしまっていることも少なくありません。

場合によっては、そこから派生して、うつや適応障害などのさまざまな精神疾患などにつながるケースもあります。

「いい子」のインナーチャイルドの本音

「あなたはぜんぜん手がかからない、いい子だったわー」「あなたは育てやすくて、楽だったわー」なんて言われると、モヤッとするのはどうしてでしょう?

それは、あなたのインナーチャイルドがこんな風に言いたいからかもしれません。

「お母さん、ちがうよ!
わたしずっと無理して『いい子』やってたんだよ。
お母さんの望む子でいられるように(もしくは、お母さんの負担にならないように)、一生懸命がまんしてたんだよ。
それを『楽だった』なんて簡単に言わないで!
わたしが『いい子』だったのは、わたしが元々『いい子』だったわけでも、お母さんの育て方が良かったからでもなくて、そうするしかなかったからなんだよ!
ホントはもっともっと甘えたかったし、お母さんにお世話してほしかった。
わたしの気持ちも知らないで、のんきにそんなこと言わないで!」

Little,Girl,Screaming

とな。

そりゃそうだ。

こんな思いを見ないふりしてしまいこんでいるから、実家に帰るとしんどくなったり、誰にもわかってもらえなくて孤独を感じてしまったりするのです。

残念だけど、時計の針は戻せません。
だけど、この気持ちを抱えたまま生きていくのは、決して健全ではないのです。

でもだからと言って、年齢を重ねたお母さんに今さらこんなことを伝えても何の解決にもなりませんよね。

だから、わたしは、インナーチャイルドケアをおすすめするんです。

幼少期から溜め込んできた未消化の感情を癒し、自分の内側の声を聞けるようになることで、本来の自分を取り戻してほしいのです。

あなたはもう「いい子」でいなくていいし、あなたらしく生きていいんです。

本当の自分を取り戻そう(いい子症候群の克服)

もしもあなたが「いい子」を演じることなく、自分の生まれ持った特性のまま、すくすくと育っていたら、今頃何をしているでしょう?

本当に好きなこと、本当にやりたいことってなんでしょう?

もっと言うと、「あなたらしい」ってなんでしょう?

残念ながら、その答え、今のあなたにはわからないかもしれません。

なぜなら、周りの人の顔色をうかがって、常に意識のアンテナを外に向け、「いい子」でいることにエネルギーを注いできたので、自分の内なる声(インナーチャイルドの声)に耳を傾ける習慣がないからです。

内なる声は、いきなり聞こうと思っても聞こえてきません。

長年、自分の声に耳を傾けてもらえなかったインナーチャイルドは、固く心を閉ざしており、簡単には会話に応じてくれないのです。

ちょっとインナーチャイルドを意識したくらいで、変われるものではありません。

「いい子」をやめて、本当の自分に回帰したいと思ったら、まずはインナーチャイルドケアを日々の習慣にするところからはじめてください。

内なる自分とたくさん対話をして、信頼関係を築いてください。

インナーチャイルドとの信頼関係を取り戻し、内なる声との対話ができるようになると、「自分が本当はどう生きたいのか」が次第に見えてくるはずです。

まずは、入門講座でお待ちしています!

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