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【お悩み相談】恋愛編:重くなりすぎてしまうのをやめたい!

    
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【お悩み相談】恋愛編:重くなりすぎてしまうのをやめたい!

ご相談者さま:ことりさん
独身30代です。恋愛のことで悩んでいます。
私はつい相手に尽くし過ぎて重くなってしまいます。
相手のためになんでもしてあげたいと思ってしまい、身の回りの世話などを焼きすぎてしまいます。
その結果、相手に重いと思われ離れていってしまうということを何度か繰り返しています。
友人からは、「そこまでされたら重いんじゃない?」と言われますし、わたしもそうだと思います。でも歯止めがききません。
どうしたら、重い女にならずにお付き合いを続けることができるでしょうか?

森からのお答え

ご相談ありがとうございます。

恋愛のご相談の中でも、「重くなりすぎてしまう」というお悩みはよく聞きます。

  • 尽くし過ぎて重い女になってしまう。
  • 彼の身の回りの世話を焼きすぎてしまい、鬱陶しがられる。
  • つい結婚をほのめかしてしまい、相手が及び腰になる。

こんな風に恋愛が生活の中心になって、周りが見えなくなってしまっている人はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

付き合いはじめの頃はお互い燃え上っていい感じかもしれませんが、それが長く続くと相手の方は少しずつ負担になってしまうかもしれません。

身の回りの世話を焼きまくる押しかけ女房のような振る舞いをされると、結婚を急かされているようで逃げたくなるという男性は多いですよね。

ではこの問題、どう解決していったらいいかお話します。

今回はけっこう辛口ですが、ご容赦ください。

重い女になる理由

ことりさんは、相手のお世話を焼く理由を「相手のためになんでもしてあげたい」と書いていますが、これ、本当にそうでしょうか。

というか、相手のためになんでもしてあげたいと思ってしまうのはどうしてでしょうか。

そうですよね。

きっと本音では「彼に必要とされたい」という思いがあるからですよね。

お世話を焼くことで、いい女と思われて、「この子がいなきゃダメだ」と思ってもらいたい。そう思っているんじゃないでしょうか。

では、どうして「この子がいなきゃダメだ」と思ってもらいたいのでしょう。

ただ純粋に相手を愛しているからでしょうか。

・・・残念ながら、たぶんちがいます。

「自分の必要性を相手に認識してもらい、自分から離れていかないようにしたい。」

そう思っていませんか?

きっと、強くは否定できないんじゃないハズです。

もちろん誰でもいいと思っているというわけではなくて、彼がいいと思っているからこそ尽くすのですが、ただ純粋に彼を愛しているから尽くすというよりは、尽くすことで自分の必要性を感じてもらいたい、そして、自分から離れていかないようにコントロールしたいという目当てがあるのではないでしょうか。

つまり、恋愛で重くなってしまう人は、相手のためと言いながら、自分のために相手に尽くしているのです。

「これだけ尽くしているんだから、わたしから離れていったりしないよね?」
その意図が相手に透けて見えるから、重いと思われてしまうのです。

とても痛いところで受け入れ難いと思いますが、ここから逃げてしまうと解決には向かいません。

いきなりすべてを認めるのが難しくても、まずは「そういうところもあるかもしれない」と自覚することが大切です。

基本的信頼感と見捨てられ不安

「自分の必要性を相手に認識してもらい、自分から離れていかないようにしたい」と考えるのは、あなたがわがままで自分勝手だからでしょうか。
それとも相手がいい男過ぎて、他に代わりがいないからでしょうか。

いいえ、これもちがいます。

このように考える人と考えない人のちがいはズバリ、「見捨てられ不安」があるかどうかです。

見捨てられ不安というのは、大切な人が自分から離れていってしまうことを過度に恐れる気持ちです。

そこには、あなたの幼少期の体験が深く影響しています。

幼少期に、母親に甘えを十分に受け入れられた人は、「基本的信頼感」という自他への信頼感を有しています。自分は愛される存在で、他人は信頼できるという感覚です。

ところが、十分に甘えることが許されず、無理やがまんをして幼少期を過ごしていた人は、基本的信頼感が育まれていないので、自分が愛される自信を持てず、他者からの愛情に疑いの目を向けます。

これが見捨てられ不安です。

見捨てられ不安のある人は、自分が無条件で愛されるハズなんてないし、他者の愛は不確かで不安定なものだから、価値がないと思われれば簡単に離れていってしまう。

本気でそう思い込んでいるから、とことん尽くすことで自分の必要性を相手に認識してもらい、どうにか自分から離れていかないようにしようと考えてしまうのです。

まとめると、幼少期に親に十分に甘えられなかったことが、基本的信頼感の欠如になり、おとなになってからも自分に自信がなく、他者からの愛情を信頼できない。
そのため尽くすことで相手に自分の価値を感じてもらい、見捨てられることをなんとか阻止しようとする。ということです。

パートナー=お母さん(転移性恋愛)

どうして親に甘えられなかった人が、おとなになってから親ではなくパートナーに強い見捨てられ不安を抱くのかというと、インナーチャイルドが母親とパートナーを同一視しているからです。

これを心理学の言葉で、「転移性恋愛」といいます。

あなたの中のインナーチャイルドは、目の前の恋人を母親だと思い込んでしまっていて、見捨てないでほしいと強く願います。
心変わりをせず、一生自分だけを守り愛し抜いてくれることを求めます。

おとなになったわたしたちは、恋人に振られたくらいで人生終わるわけではないのですが、見捨てられ不安のある人にとっては、「恋人に振られること=母親に見捨てられること」なので、命の危険とすら感じます。彼がいなくなればまさに一巻の終わりです。

にわかには信じがたいですが、インナーチャイルドは目の前の男性のことを本気でお母さんだと思い込んでいて、その人に見捨てられないようにすがりつこうとします。

ことりさん、きっと彼に振られることを想像したら、とんでもなく苦しくなってしまうのではないでしょうか。

でもそれって、実は彼に振られるのが怖いのではなく、お母さんに見捨てられてしまうことをインナーチャイルドが恐れているということなんです。

まるで幼い子どもがお母さんに見捨てられるような恐怖を体験するから、周りの人が驚くほどに取り乱してしまうのです。

重い女をやめるには

というわけで、重い女をやめるには「重くならないように気を付ける」では解決しません。

そんな風に自分を抑制しようとすればするほど、心の中で葛藤が起き、苦しくなってしまいます。

そして、それは態度や言葉の節々に表われ、さらに重い女になっていきます。

この問題を解決するたったひとつの方法は、インナーチャイルドケア

お母さんに見捨てられてしまう恐れを抱えたままのインナーチャイルドに愛情深く寄り添い、安心させてあげることが唯一の解決策です。

彼に尽くさずにはいられないほどに強い見捨てられ不安を抱いているインナーチャイルドに、おとなの理屈は通用しません。

あなた自身でたっぷりの無条件の愛を注いであげれば、やがて満たされパートナーとお母さんが別人物であることを理解できるようになります。

インナーチャイルドが、パートナーとお母さんを同一視しなくなれば、過度な見捨てられ不安から解放され、過度に尽くさなくて愛されているという自信を持つことができるようになっていきます。

その自信があなたを魅力的に見せ、彼が離れていかない理由になるんですよ。

まとめ

  • 恋愛で重くなりすぎてしまうのは、自分の必要性を相手に認識してもらい、自分から離れていかないようにしたいから。
    相手のためと言いながら、自分のために尽くしていることを自覚しよう。
  • 幼少期に親に十分に甘えを受け入れられなかった人は、基本的信頼感(自他への信頼感)が育まれていないため、自分が愛される自信を持てず、他者からの愛情に疑いの目を向ける。(=見捨てられ不安)
  • 見捨てられ不安のある人の恋愛は、転移性恋愛。インナーチャイルドが母親とパートナーを同一視してしまっている。
  • パートナーが離れていくことを、幼い子どもが母親に見捨てらるかのように錯覚するから、強い恐怖を感じる。
  • 重い女をやめるには、インナーチャイルドケア。お母さんに見捨てられる恐れに愛情深く寄り添い満たしてあげることで、同一視が起こらなくなる。

インナーチャイルドの癒し方は人によって異なります。具体的なケア方法を知りたい方は、入門講座でお伝えしていますので、よかったらお越しくださいね。

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