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インナーチャイルドケア講座

インナーチャイルドは「スピ系」なのか。

    
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インナーチャイルドは「スピ系」なのか。

「インナーチャイルド」という言葉から、スピリチュアル的なものを連想される方も少なくないと思います。
今日は、インナーチャイルドは「スピ系」なのかということと、わたしの立ち位置について解説します。

この仕事をしていて、お客さまからよく言われるのが、「最初『スピ系』だと思ってて・・・」という言葉。

入門講座をスピ系の講座だと思って、受けることを躊躇していたというのです。

今日はその誤解を解いていきたいと思います。

スピ系とは?

誤解を解く前にまずは、「スピ系」ってそもそも何なん?というお話をしたいと思います。

「スピ系」という言葉は、「山ガール」とか「草食系男子」みたいな流行語と同じで、明確な定義の無い言葉です。

わたしのお客さまが苦笑いしながらおっしゃる「『スピ系』だと思ってて」の『スピ系』には、本来の「スピリチュアル(精神的な、霊的な)」という意味合いに加えて、「実体のないものを信じているちょっと痛い人」みたいなニュアンスが含まれていると思われます。

実際、「スピ系」をググってみると関連キーワードで表示されるのは、「スピ系 うざい」「スピ系 やばい」「スピ系 痛い」ともうさんざんな言われようです。

スピリチュアル系のお仕事をされている方の多くは、「精神世界」の意味合いでスピリチュアルという言葉を使っていらっしゃることと思いますが、残念ながら今のところ、「エネルギーがどうのとか、波動がどうのとか、インスピレーションがどうのとか、なんだか怪しげなことばっかり言って、努力もせずにフワフワ現実逃避をしている人」みたいなあまりよろしくないソーシャルイメージが強いようです。

正直なところ、わたしも以前はめっちゃそう思っていたので、お気持ちはよくわかります。

インナーチャイルドはスピ系なのか?

では、本題。インナーチャイルドはスピ系なのか?

これは、YESでもあり、NOでもあると思います。

明確な垣根などなく、スピ系の言葉として使っている人もいれば、心理学の言葉として使っている人もいます。

インナーチャイルドヒーリングのお仕事をされている方の中には、自ら「スピリチュアル」の看板を掲げている方も少なくありません。

ただし、「インナーチャイルド」という言葉を最初に使い始めたのは、アメリカの学者ジョン・ブラッドショーさんだと言われており、有名な著書「インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法」は交流分析療法という心理学の研究に基づいて書かれています。

つまり、インナーチャイルドという言葉は、そもそも心理学の畑から生まれ、のちにスピリチュアルの畑でも使われるようになったと考えるのが自然です。

インナーチャイルドの言葉の意味

実は、「インナーチャイルド」という言葉自体にもさまざまな解釈があります。

ざっと調べてみたところ、以下のような解釈がありました。

  • 傷ついた幼少期の自分
  • 幼少期の家庭環境にてトラウマとなった負の感情のこと
  • 子ども時代の思考パターンや習慣
  • 子供のころの記憶や感情のこと
  • 子どもの頃の体験で積み重ねた感情や考えで形成された心の中の人格

どれも似ているようで微妙に違います。

おおきく分けると二つの考え方があると思われ、「インナーチャイルド=幼少期の体験によって傷ついている存在」という解釈と、「インナーチャイルド=幼少期の経験により獲得した思考パターン」という解釈に大別できます。

前者は「傷ついている」存在であり、後者は「傷ついているかどうかは経験次第」ということです。

ちなみに、スピ系の方がよく言われる「ワンダーチャイルド」という言葉は、前者(インナーチャイルド=傷ついている※)の解釈からくる、「ワンダーチャイルド=幼少期の傷つき体験から解放された状態」を指しているようです。
※人によっては過去世からの傷も含んでいたりします。

インナーチャイルドヒーリングとは

傷ついたインナーチャイルドを癒す方法を調べると、「インナーチャイルドヒーリング」という言葉が出てくると思います。

これは、一般的には「セラピスト」や「カウンセラー」と呼ばれる人が施す退行療法(催眠等を用いて過去にさかのぼる)によって幼少期に負った心の傷を癒す方法を指します。

潜在意識中に残るトラウマを解放するのに効果的だと言われていますが、催眠等にかかりにくい人やスピリチュアルなことに抵抗感がある人は、うまくいかないこともあるようです。

わたしのお客さまの中には、「やったけれど何にも変わらなかった」とおっしゃる方も多く、実はわたしもそのひとりです。

ここがいわゆる「スピ系」が敬遠される理由のひとつだと思います。

もちろん、相性が良ければおおきな効果を期待できるかもしれません。向き不向きはあるものの、気になったら試してみるのも良いと思います。

※後述しますが、わたしのインナーチャイルドケアメソッドは、退行療法(催眠療法)とはまったく異なるものです。

ICCM森ようこの立ち位置

最後に、わたし自身の現在の立ち位置をお伝えします。

まず、わたしはスピ系の人ではなく、あくまで心理学の畑の人間です。

講座を受講いただいた方はおわかりのとおり、わたしのインナーチャイルドケアメソッドは、ごりごり心理学の理論によって構築されています。

ただ、わたしはこれまで心理学だけでなく、脳科学、量子力学、スピリチュアル、哲学、仏教・・・と、いろんな方面のことをかじってきた経験があるので、同じスピリチュアル系であっても、人によっておっしゃることがまったく違っているのを知っています。

心理学にも精通されていて、地に足がついたものもありますから、今は一概に「スピ系=痛い」という風には思っていませんし、スピ反対派でないことも申し添えておきます。

次に、「インナーチャイルド」という言葉そのものについては、大別の後者(幼少期の経験により獲得した思考パターン)の意味合いで使っています。

もっと広義な意味で「インナーチャイルド=潜在意識の象徴」だと思っています。

潜在意識には、わたしたちが生まれてから今に至るまでの間に経験したさまざまな記憶や未消化の感情で埋め尽くされています。そして、それによって獲得した思考パターン(認知のゆがみ)も保管されています。

起こったできごとをどのように捉えるかは、「潜在意識に何をしまっているか」によって全く違ったものになり、蓄積したネガティブな感情や思考パターンが多ければ多いほど、悩みを抱えやすくなるということです。

たくさんのネガティブな感情や思考パターンで埋め尽くされた潜在意識のことを、比喩的に「傷ついたインナーチャイルド」と表現し、癒しが必要であると解説しています。

そして最後に、わたしの考える最高のインナーチャイルド療法について。

わたしがご提案するインナーチャイルドケアは、「インナーチャイルド(潜在意識)が抱える、未消化な感情を癒し(ヒーリング)、ゆがみの少ない思考パターンを獲得する(レッスン)ことで、新しい価値観を手に入れる。」という一連の流れを指します。

それを体系化し、オリジナルの心理療法として確立したのが「インナーチャイルドケアメソッド(ICCM)」です。

詳しくはこちらをご覧ください。
▶参考記事:ICCM(インナーチャイルドケアメソッド)のご紹介

一般的なインナーチャイルドヒーリング(退行療法)と異なる点は、ふたつあります。

ひとつは、わたしがお客さまに癒しを施すのではなく、お客様ご自身で癒せるようになる方法(ヒーリング)をそのままお伝えしていること。

もうひとつは、認知のゆがみを修正するための方法(認知行動療法)をわたしなりにアレンジした新しい価値観の獲得方法(レッスン)をお伝えしていることです。

ヒーリングに関しては、催眠療法などを用いず、目の前のできごとに対して抱く気持ちから潜在意識に残る未消化の感情にたどり着くという独自の方法を開発しています。

このふたつを完全習得することで、カウンセラーに依存し続けることなく、自立してインナーチャイルドケアができる人になっていただくことができると考えており、実際に多くの卒業生さんが生きづらさを手放しています。

というわけで、「インナーチャイルド=スピ系」の誤解は解けましたか?

これあくまで、わたしのメソッドがスピ系ではないというお話で、決してスピ系が悪いとかではないです。

そもそも、スピ系だろうが何系だろうが、みなさんが生きづらさを手放せればいいわけですから。

どんな方法を選択するかは、あなた次第。

ご自分に合った方法で癒しを進め、生きづらさを手放していっていただければ。

もし、退行しないインナーチャイルドケアの方法を知りたい方は、入門講座にお越しください!

【この記事のまとめ】
●「インナーチャイルド」の定義はあいまい。スピ系の意味を持つか、心理学的な意味を持つかは使う人によって異なる。
ICCMはスピ系ではない。心理学的な意味合いで使っている。

●「インナーチャイルド」という言葉の意味自体にもさまざまな解釈が存在する。おおきく分けると「インナーチャイルド=幼少期の体験によって傷ついている存在」という解釈と、「インナーチャイルド=幼少期の経験により獲得した思考パターン」という解釈がある。
ICCMは後者に属し、もっとシンプルに「インナーチャイルド=潜在意識の象徴」という意味で使っている。

●一般的なインナーチャイルドヒーリング(退行療法)には、向き不向きがある。相性が良ければ効果を期待できるが、一方で苦手意識を持つ人も多い。
ICCMは「インナーチャイルドケア」というオリジナルメソッドを開発。ヒーリングとレッスンの二本柱で、生きづらさを手放すための方法をお伝えしている。ヒーリングに関しては、催眠療法などを用いない「自分でできる癒しの方法」を伝授。多くの人に効果を実感していただいている。

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