生きづらさを手放して自分と仲良く生きていく

「辞めて困らせてやる!」と思ってたわたしへ

  
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「辞めて困らせてやる!」と思ってたわたしへ

わたし、たくさん転職をしています。

毎回それっぽい退職理由をつけていましたが、ぶっちゃけぜんぶ人間関係です。

中でも特に多かったのが、自分のがんばりや努力が認められないように感じること。

上司に対して不満を抱き、楽して評価されてる同僚に嫉妬し、「もうこんな会社辞めてやるよ!」って思ってました。

そのときのわたしの話を聞いてみたいと思います。

young-yoko
若かりし日のわたし

聞いてよ!もう仕事やってらんない!

old-yoko
今のわたし

お、そんなに息巻いてどうした?

young-yoko
若かりし日のわたし

だって、あの上司なんもわかってくれないんだよ。
わたしこれだけ仕事してんのに、なんでちゃんと評価しないんだよ!
なんであいつが評価されてんだよ!むかつく!!

old-yoko
今のわたし

そっかー。そりゃ悔しいね。

young-yoko
若かりし日のわたし

こんながんばってんのにさ!
もう辞めてやる!

old-yoko
今のわたし

そっかー。
辞めてどうすんの?

young-yoko
若かりし日のわたし

他の仕事探すよ。
こんな思いしながら毎日働きたくないもん!

old-yoko
今のわたし

んー、そっか。
なんか数年前にも同じセリフ聞いた気がするな。

young-yoko
若かりし日のわたし

そうだよ。
前の会社の上司もロクなやつじゃなかった。
ホントみんなしょうもないわ。

old-yoko
今のわたし

うんうん。だとしたらよ。
次もまたロクでもない上司にあたる可能性あるんじゃない?

young-yoko
若かりし日のわたし

あー、もうそれ言わないでよ。
わたし、ホントに職場運ないんだよなー
でも、とりあえず辞めるって言うわ。
そしたら困るに決まってるんだから。
わたしのありがたみ思い知らせてやる!

やれやれ。我ながら、手に負えないな、と思います。

あの頃のわたしは、他責、他責、他責。
自分がいちばん賢くて、自分がいちばん優秀で、自分がいちばんわかってるって思ってました。

わたしが評価されないのは、わたしに問題があるんじゃなくて、周りに問題があると思ってました。

挙句の果てに、どこの職場に行っても同じ状態になるのは、「職場運がないから」と思っていました。

いやぁ、我ながらイタイ。

経営者のみなさま、こんなわたし雇いたいですかね?

雇いたくない。ですよねー

当時のわたし、今のわたしがもっとも雇いたくないタイプですw

わたしが勘違いしてた理由

わたしが自分の問題に気づけず、周りが悪いと勘違いしてしまっていたいちばんの理由は、そこそこ仕事ができたこと。

元々飲み込みは早いし、発想力もある方。
だから、新しい職場に行ってもすぐに仕事を覚えて、さらには前任のやり方を効率よく変えたりもできる。

周りの人たちはそんなわたしに一目置くようになる。

気持ち良くなって、もっと張り切って働くようになる。

あれもこれも口出して、誰よりもたくさん仕事をして、いろいろ任されていい気になる。

周りの人を「できない人」「やる気がない人」と見下して、イライラする。

次第に、そんなわたしをうっとうしいと思う人が出てきて、職場の人間関係がぎくしゃくし始める。

上司からもそれなりの評価しかしてもらえない。
自分が見下してた人の方が評価されたりする。

不満爆発。
辞めてやる!!

みたいなパターン。

客観的に見ればわかると思うけれど、わたしの「仕事」が評価されなかったわけじゃなくて、「人間性」が評価されていなかった。

常に上から目線でイライラして、職場の空気を乱してる。
そんな人を評価するわけがない。もちろんこれ以上、上に立たせるわけにもいかない。
それは上司としてものすごく賢明なジャッジ。

なのにわたしは、「こんなに仕事がんばってるのにどうして!」「あいつよりよっぽどできるのにどうして!」と不満を募らせてた。そこじゃないw

でも上司だって、「きみの人間性に問題があるから」なんてなかなか言ってくれない。
言われたとて、当時のわたしには当然受け入れられっこない。

だから、勘違いしっぱなし。

それから勘違いするもうひとつの理由。

辞めると言ったら引き留めてもらえたこと。

たいていの上司は、わたしの不満をひととおり聞いて、「もう少しがんばってみない?」と言ってくれた。

それでわたしは、「ほらね。わたしがいなくなったら困るんでしょ。だったらもっと大事にしなさいよ」って思ってた。

でも、そうじゃなかった。

わたしがそれまで自分の価値を誇示するために、ムキになってあれこれ仕事を抱え込んで、周りの人にシェアしてなかったから、急に辞められたら客先とか外注先とか、あちこちに迷惑が掛かって困るって話。

この引き留めは、決してわたしに残ってほしいわけじゃなくて、「ちゃんと引継ぎしてから辞めてね」っていうこと。

でも、「引き留める=必要とされてる」と解釈してたから、勘違いは続いてた。

当時のわたしが勘違いしてた証拠に、啖呵きって辞めて数か月もすれば、元の職場からは連絡もなかった。SNSを見ればみんな和気あいあいと楽しくやってる。わたしがいなくて困ってる人なんて誰もいない。

「辞めて困らせてやる!」って復讐した気になってたのはわたしだけ。

きっと職場のみんなが、「さっさと引き継いで、さっさと辞めてくれ」って思っていたはず。願ったり叶ったり。

一方のわたしは、辞めるたびに、キャリアがリセットされて、処遇も一向に良くならない。

困らせてやるはずが、いちばん困ることになってたのはわたしだったって話。バカだよねー

「辞めてやる!」の本当の理由

まぁ、そんな手に負えないわたしを、今のわたしが擁護できるとすれば、「そういう風にするしか、なかったんだよね」ということ。

あの頃にわたしは、自分の中に問題があることに気づけず、ひたすら周囲を敵視していたんだから、そうなってしまうのも無理はない。

じゃあなんでそんな考え方になっちゃったかと言えば、それはわたしの中に、

「わたしはちゃんと見てもらえない」という観念(思い込み)があったから。

幼少期の話をします。

わたしには歳の離れた妹がいます。
彼女が生まれたときは、ひさびさにやってきた天使に家の中がお祭り騒ぎ。
末っ子よろしく甘え上手で、できなくても許される。家族のマスコットのような存在。

わたしはそんな妹に嫉妬して、親や兄に対して「妹ばっかり!」と常々不満を抱えていました。

わたしは何でもひとりでやってるのに、どうして妹ばっかりちやほやされてるの!
なんであの子はイチから十までぜんぶやってもらえるの!
あの子さえいなければ、わたしはもっと見てもらえるのに!

心の中でずっとそう思ってたんです。

だから、妹よりできる子でいることで、家族の役に立つことで、少しでも存在を認められようと必死でした。
妹を見下して、できる姉でいることで、自分の価値を誇示しようとしてきました。

そうです。そうです。
わたし、子どもの頃のそのパターンを、おとなになっても続けていただけなんです。

上司(親)に認めてもらうためにがんばって、ライバルとなる人(妹)を見下して、自分の価値を誇示しようとする。

自分がいないと困るように仕事を抱え込んで、「辞めてやる!」って試し行動をする。

わたしの社会人として大人げなさすぎる言動はすべて、子どもの頃に満たされなかった「承認欲求」。
「必要な存在だ」って思ってほしくてやってること。

わたしのインナーチャイルドが、上司にお母さん代わりを求めて、「ちゃんと見てほしい」「わたしをいちばんにしてほしい」って思ってたことが原因なんです。

それが叶わないときには、「家出してやる!」じゃなかった、「辞めてやる!」って言って、追いかけてきてくれるか試し行動をしてたってこと。

めっちゃ恥ずかしいけど、ホントこれ。

ぜんぜん気づけなかったなー

若かりし日のわたしへ

こんな風に、すべての問題は、幼少期から知らず知らず身に着けた観念(思い込み)が原因で起きています。

あの頃のわたしがもし、今のわたしの講座を受けに来てくれたら、この心の仕組みについてよくよく説明して、自分で自分を受け入れ苦しい承認欲求を手放す方法を伝えたい。

もしそれができたら、今頃まだ会社員をしていて、そこそこいいポジションで活躍していたかもしれない。

一緒に働く人たちを仲間として愛して、豊かに楽しい日々を過ごしているかもしれない。

そう思います。

もちろん、今のわたしはこの仕事に満足しているので、戻りたいとは思いません。

でも、もし当時のわたしと同じように苦しんでいる人がいれば、それは全力サポートしたいです。

残念だけど、転職を繰り返して良くなることなんてそうそうない。

あなたが変わらなければ何も変わらない。自分と向き合うしかないんだよ。

せっかくのキャリア手放す前に、インナーチャイルドケアしてみない?

お待ちしてますよ!!

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