非常識なヤツが許せない! ~呪いシリーズ~
「はじめてのインナーチャイルドケアBOOK」でも解説しているとおり、生きづらさの理由は「偏った思考のクセ」です。(P6)
そして、偏った思考のクセの元になるのが「まちがった観念」です。(P17)
「観念」は別の言葉で、「スキーマ」や「コアビリーフ」などと言われ、あなたのインナーチャイルド(潜在意識)が頑なに信じていることです。
幼少期から知らず知らずのうちに刷り込まれてきた、周りの人たちからの「呪い」と言い換えることもできます。
今はまだ実感がないかもしれませんが、ちいさな頃にどんな言葉をかけられていたか、どんな風に扱われていたか、そんなことがおとなになってからのわたしたちに大きく大きく影響しているのです。
それはどんなに普通に育ったつもりでも。
かけられてしまった不幸の呪いを解くには、いったいどうしたらいいのでしょう?
- 症状:非常識な人が許せない モラルやマナーにやたら厳しい
- 呪い:非常識=悪
症状:非常識な人が許せない モラルやマナーにやたら厳しい
- レジの順番横入り
- 横一列に広がって歩く
- 高速の合流地点での強引な割り込み
- カフェ店内での長電話
こんなシチュエーションを目にしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
もちろん褒められたもんじゃありませんし、嫌な気分になるのは当然かもしれませんが、
- イライラ加減が周りの人より一回り激しい
- イライラ感を長々引きずってしまう
- まるで監視カメラのような目つきでジッと相手を見張ってしまう
- 気づいたら奥歯にめっちゃ力入って食いしばってる
こんな風に非常識な人に対してムキになりやすい人は、「常識」を重んじるがあまり自分で自分の首を絞めているかもしれません。
「常識」に縛られ過ぎる人は、「自分に危害が加わっているかどうか」以上に「非常識かどうか」が注目ポイントで、たとえ自分に直接害がなかったとしても、たとえテレビの画面を通じてでも、常識外れな振る舞いをする人にむちゃくちゃ腹が立ってしまいます。
そして、常に他人を見張りイライラしているご自分のことを、なんだか持て余し気味だったりもします。
呪い:非常識=悪
自分に危害が加わっているかどうかに関わらず、非常識な人を見るとイライラしてしまうという人は、インナーチャイルドが、「非常識=悪」の呪いにかかってしまっているんです。
子どもの頃、
- 親が、非常識な他人の振る舞いを見ては、陰で非難しているのを聞かされていませんでしたか?
- 親が、テレビを観ながら、政治家や芸能人などに対して、「非常識だ」「おかしい」などと批判しているのを聞いていませんでしたか?
- 外ではマナーやルールを守るように、厳しくしつけられていませんでしたか?
子どもの頃に何かの理由で「非常識=悪」のような価値観を植え付けられてしまうと、おとなになってからも他人の非常識な言動に強い嫌悪感を抱くようになります。
また、マナーに厳しくしつけられた人は、マナーを知らない(守れない)他者に対して許しがたいほどの嫌悪感を覚えます。
「常識的に」「普通は」こんな枕詞で、自分や他人を窮屈に縛り付けてしまい、おおらかでいられないので、常にイライラしてしまったり、人間関係にトラブルを抱えやすくなります。
また、心の奥では穏やかで親密な人付き合いを望んでいるのに、他人を裁くことがやめられず、孤立してしまいがちです。
呪いを解くには
この苦しい呪いを解くには、「他人を善悪のジャッジで裁く必要はない」ということを実感できればいいわけですが、これまで「非常識=悪」と思ってきた人がいきなり非常識な人におおらかになるのは困難です。
他人を裁く習慣を変えるにはまず、インナーチャイルドケアをします。
「非常識=悪」と感じていることに気づいて、それを否定せず受け入れます。
「そうだよね。非常識なのはいけないことだってずっと思ってきたよね。お父さんもお母さんも非常識な人が嫌いだったから、自分はそんな風になっちゃいけないと思ってきたんだよね。」
とインナーチャイルドの気持ちにしっかり寄り添って癒します。
インナーチャイルドが癒されてくると、無理に我慢しなくても「まぁ、こういう考えの人もいるよね」「自分に関係ないんだから放っておけばいいや」とおおらかに受け止めることができるようになっていきます。
潜在意識で握り締めている不幸の呪いを解くには、インナーチャイルドケアが必要なんです。
人に対しておおらかになるためには、まずは「非常識が許せない」と思ってしまう自分を許せるようになる必要があるんですね。
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