人の輪になじめない ~呪いシリーズ~
「はじめてのインナーチャイルドケアBOOK」でも解説しているとおり、生きづらさの理由は「偏った思考のクセ」です。(P6)
そして、偏った思考のクセの元になるのが「まちがった観念」です。(P17)
「観念」は別の言葉で、「スキーマ」や「コアビリーフ」などと言われ、あなたのインナーチャイルド(潜在意識)が頑なに信じていることです。
幼少期から知らず知らずのうちに刷り込まれてきた、周りの人たちからの「呪い」と言い換えることもできます。
今はまだ実感がないかもしれませんが、ちいさな頃にどんな言葉をかけられていたか、どんな風に扱われていたか、そんなことがおとなになってからのわたしたちに大きく大きく影響しているのです。
それはどんなに普通に育ったつもりでも。
かけられてしまった不幸の呪いを解くには、いったいどうしたらいいのでしょう?
- 症状:人の輪になじめずポツンとしてしまう
- 呪い:わたしは集団に受け入れられない
症状:人の輪になじめずポツンとしてしまう
- 集団の中にいてもなんだか浮いている気がする。
- みんなが楽しそうにしているのを遠巻きに眺めているしかできない。
- なじめずひとりでいるのが恥ずかしい。
職場の飲み会、ママ友とのランチ、サークル活動、、、
集団でいるとき、その場にいても自分だけなじめず浮いているように感じることってありませんか?
そして、浮いている自分を周りに気づかれるのが恥ずかしくて、肩身が狭く感じることはありませんか?
本当は他の人みたいに気楽に会話を楽しみたいけれど、なにをしゃべったらいいかわからないし、下手なこと言ってその場をしらけさせてしまったらどうしようと思うと、ただただ黙って時間が過ぎるのを待つしかない。
そんなしんどい思いをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
呪い:わたしは集団に受け入れられない
集団で浮いた存在になることを過度に恐れてしまう人は、インナーチャイルドが「わたしは集団に受け入れられない」の呪いにかかってしまっているんです。
子どもの頃、
- 家族の仲で疎外感を感じていませんでしたか?
- 他のきょうだいがお母さんと楽しそうに話しているのに混ざれず、遠巻きに眺めていたりしませんでしたか?
- 自分の言動を、親からきょうだいから軽視されたり嘲笑されたりしていませんでしたか?
ちいさなころに家族というミニマムな集団で疎外感を味わってしまうと、集団に属するときに「自分はなじめないのではないか」という恐れを抱くようになります。
そしてそのままおとなになると、「わたしは集団に受け入れられない」と思い込んでしまっているので、複数人の集まりに参加するだけで緊張して身構えてしまうようになります。
さらにはその緊張が裏目に出て、周りの人には挙動不審に映り、「話しかけずらい」「なんか変わった人」「ほっといてほしい人なのかな」などと誤解を生み、結果「集団になじめない」という現実を引き寄せます。
わたしのお客さまでも「1対1なら平気なんですけど、集団になるとうまく喋れなくて・・・」という人がたくさんいます。
その理由は、人生初の集団である「家族」との信頼関係構築に失敗してしまっているからなんですね。
子どもの頃、家族の一員として尊重され、ひとりの人として大切に扱われていた人は、おとなになってからも集団を「仲間」と認知できます。
他者に対して、自分の家族と同じように大切にしてもらえるという信頼感を持っているので、集団の中にいてもリラックスでき、いつもどおりでいられるのです。
あなたが集団が苦手なのは、あなたが口下手だからでも、つまらない人だからでもなく、あなたが幼少期の苦い体験のせいで、集団を「仲間」だと認知できていないからなんです。
呪いを解くには
この苦しい呪いを解くには、「わたしは集団から受けいられる」ということを実感でき、集団に対して過剰反応しなくなればいいのですが、急に思考のクセを変えようと思ってもなかなかうまくはいかないものです。
呪いを解いて、集団への恐怖心を手放せるようになるにはまず、インナーチャイルドケアをします。
「複数人」「グループ」「集団」と聞くだけで怯えてしまっている自分に気づいて、それを受け入れ癒します。
「そっか。受け入れてもらえないって思っちゃうんだね。怖いんだね。わかるよ。ずっとずっとなじめなくて苦しかったよね。」とインナーチャイルドの気持ちにしっかり寄り添って癒します。
インナーチャイルドが癒されてくると、到底受け入れられなかった「わたしは集団から受けいられる」がだんだんと理解できるようになっていき、集団への過剰反応が無くなっていきます。
そして、集団になじめるかどうかが大切なのではなく、自分が心地の良い環境で過ごすことが大切なんだと思えるようになっていきます。(わたしもいまだに集団は得意じゃないんですw)
潜在意識で握り締めている不幸の呪いを解くには、インナーチャイルドケアが必要です。
子どもの頃、家族になじめず疎外感を感じていたインナーチャイルドの恐れに気づいて、優しく包み込んであげてくださいね。
インナーチャイルドケアを詳しく学んでみたい人は、こちらへどうぞ。