同じ質問をするのが怖い ~呪いシリーズ~
「はじめてのインナーチャイルドケアBOOK」でも解説しているとおり、生きづらさの理由は「偏った思考のクセ」です。(P6)
そして、偏った思考のクセの元になるのが「まちがった観念」です。(P17)
「観念」は別の言葉で、「スキーマ」や「コアビリーフ」などと言われ、あなたのインナーチャイルド(潜在意識)が頑なに信じていることです。
幼少期から知らず知らずのうちに刷り込まれてきた、周りの人たちからの「呪い」と言い換えることもできます。
今はまだ実感がないかもしれませんが、ちいさな頃にどんな言葉をかけられていたか、どんな風に扱われていたか、そんなことがおとなになってからのわたしたちに大きく大きく影響しているのです。
それはどんなに普通に育ったつもりでも。
かけられてしまった不幸の呪いを解くには、いったいどうしたらいいのでしょう?
- 症状:同じ質問をするのが怖い
- 呪い:何度も同じ質問をするのは無能だ
症状:同じ質問をするのが怖い
お客さまとお話していると、
- すみません。この前も同じような質問しちゃったんですが、、
- これ前も聞いたかもしれないんですけど、、
というように、同じ質問をすることをやけに恐縮されることがあります。
こういう方はきっと、学校やお仕事でも同じ質問を二度しないようにしっかりメモ取って、慎重に慎重に頑張っていらっしゃるんじゃないかと思います。
お気持ちはとってもよくわかりますが、でもわたしは同じ質問、大歓迎なんです。
むしろ、納得いくまで何度も聞いてください!って思っちゃいます。
なぜなら、はじめて聞いたときにはピンとこなかったことも、心の仕組みの理解が進むことによって、理解しやすくなっていることもありますし、あるタイミングではしっくりこなかったことも、別のタイミングで聞くとすごくしっくりくるということもあるからです。
あとは、同じこと言われてても、ちょっとした言葉の選び方のちがいで、すごく納得感が出ることもありますよね。
もちろん、自分で覚える努力もせず、毎回毎回同じことを質問するのはいかがなものかと思いますが、はじめてのことをするのに、一度お伝えしたけですべてを理解できないのはあたりまえなんです。
ご自分の納得がいくまで、いろんな角度から質問してみたらいいと思います。
呪い:何度も同じ質問をするのは無能だ
前に聞いたようなことを質問するときに、相手に叱られたり呆れられたりしないか怖くなってしまう人は、インナーチャイルドが「何度も同じ質問をするのは無能だ」という呪いにかかってしまっているんです。
子どもの頃、
- 親や周りのおとなから、「何度も同じ質問するな!」とか、「この前も言ったでしょ!」と叱られたりしていませんでしたか?
- 親や周りのおとなが、同じ質問を繰り返す人に対して、腹を立てたり呆れたりしているのを見聞きしていませんでしたか?
- 親から、「同じことを何度も聞くのはみっともない」などとしつけられてしませんでしたか?
子どもの頃に何かの理由で「同じ質問を何度もするのは無能」のような価値観を植え付けられてしまうと、おとなになってからも人にものを聞くのが怖くなってしまいます。
同じようになことを何度も聞いて、相手を怒らせたり呆れられたりするのが怖くて、質問できないままどんどん時間が過ぎていってしまいます。
あいまいなまま適当に終わらせて、結局、身にならなかったり失敗したりして、ご自分が損をしてしまいます。
呪いを解くには
この苦しい呪いを解くには、「納得いくまで質問をしても良い」ということを実感できればいいわけですが、これまで「何度も同じ質問をしてはいけない」と思ってきた人が、いきなり堂々と質問できるようになるのは難しいです。
質問するのが怖いと感じたらまず、インナーチャイルドケアをします。
同じ質問をすることに恐れを抱いている自分に気づいて、それを否定せず受け入れます。
「そうだよね。ちいさいころから同じ質問を何度もしないように気を付けて生きてきたものね。質問して相手が怒ったり呆れたりしないか怖くなっちゃうよね。」
とインナーチャイルドの気持ちにしっかり寄り添って癒します。
インナーチャイルドが癒されてくると、「もう一回聞いてみようかな」「今よりもっと理解が深まるかも」と思えるようになっていきます。
潜在意識で握り締めている不幸の呪いを解くには、インナーチャイルドケアが必要なんです。
納得いくまで(もちろん良識の範囲で!)ちゃんと質問できるようになるためには、まずは「何度も同じ質問をしてはいけない」と思ってしまう自分を許せるようになる必要があるんですね。
インナーチャイルドケアを詳しく学んでみたい人は、こちらへどうぞ。
ちなみに、「一度言ったことを二度と質問するな!」みたいなことを言ってくるパワハラ上司とかは、みなさんと同じく、「何度も同じ質問をするのは無能だ」という呪いにかかっている人なので、恐れなくていいんです。