「自分を理解してくれる人に出会いたい」の解決法
わたしのことを理解してくれる人が欲しい
ー 恋人でも親友でもいいから、とにかくわたしのすべて理解して受け入れてくれて、わたしと一生共に生きてくれるような存在がほしい。 ー
わたしのお客さまのお話をうかがっていると、ほとんどの人、いやきっと全員が、これを望んでいるんだなと思います。
わかりやすく渇望している人だけでなく、一見するとドライな感じを装っている人も、心の奥ではずっとそういう存在が現れるのを待っているんだと思います。
これを読んでいるあなたもそうかもしれません。
もちろん、わたしもそうでした。
生まれてから40年くらい探していました。
当時のわたしにも、周りに人がいなかったわけではありません。
会社に属していて同僚もいたし、数は少ないながらも連絡を取り合う友人はいたし、家族や親戚もいました。
でも、その誰もがわたしが求めている【ホンモノ】じゃなくて、100%満たされることはありませんでした。
ときには、恋人とか親友と呼べるような存在ができて、一時的にパーフェクトな理解者を見つけたような感覚になることもありましたが、それはいつも長くは続きませんでした。
はじめはいい感じでも、しばらくすると関係にほころびが出てきます。
自分が相手に不満を抱くようになるか、過剰要求で相手に愛想を尽かされるか。
それで、気づいたらいつも「誰もわかってくれない」に戻っていました。
そのことがとてつもなく不幸で孤独で、「いったいどこに行ったら【ホンモノ】に出会えるんだろう?」ってずっと思っていました。
当時のわたしが思っていた【ホンモノ】はこんな感じです。
- わたしのことを深く理解してくれる。
- 一緒にいて安心できる。
- いつでもわたしを気にかけてくれる。
- わたしの話を否定せずに最後まで聞いてくれる。
- 言わなくてもわかってくれる。察してくれる。
- 素の自分を見せても「そのままでいい」と言ってくれる。
- とにかくわたしを大好きでいてくれる。
- どんなことがあっても裏切らない。
そんな存在。
この【ホンモノ】がいかに過剰要求か、今ならわかります。
お母さんじゃあるまいし、恋人や友だちにこんな要求されても、相手は困るわけですよ。
・・・そう。それなんです。
当時のわたしが心の奥で求めていたのは、「恋人」でも「友だち」でもなくて、まさに「おかあさん」だったんです。
わたしが子どものころ、母に求めていた理想のお母さん像を満たしてくれる人を、無意識のうちにずっとずっと探していたんです。
【ホンモノ】= 母親
わたしは、子どもの頃に満たされなかった思いを、別の誰かで埋めようと必死だったんです。
だから、それが叶わないと失望したり、苛立ったり、シャッターを下ろしたりしてしまっていたわけです。
冷静になって考えてみれば、それはただの無茶ぶりだし、重たいし、本当にいい迷惑だったんですよね。
そのことに気づくまでに本当に長い長い年月がかかりました。人生半分費やしました。
「外にお母さん探しをしていても人生が良くなることはない。」
それがわかったわたしが始めたのが、このインナーチャイルドケアです。
インナーチャイルドケアとは、自分の感情(本当の気持ち)を、自分自身で受け止めてお世話していくこと。
つまりは、自分の中に「お母さん役」(インナーマザー)をしっかりと確立すること。
これができるようになって、わたしの人生は文字通り「激変」しました。
- 自分以外の誰かに過剰な期待をすることがなくなった。
- 自分以外の誰かに自分を満たしてもらおうと考えなくなった。
- 自分以外の誰かが自分とちがう考えを持つことを受け入れられるようになった。
- 人のいいところと悪いところを冷静に見られるようになり、人を極端に嫌うことがなくなった。
- 人からの非難批判を過度に恐れなくなった。
- 人にどう思われるかで言動を決めなくなった。
- 自分で自分のご機嫌を取れるようになった。
それはもうむちゃくちゃ楽になりました。
自分の中にお母さん(インナーマザー)がいることで、外にお母さん探しをする必要がなくなったからです。
ずっとずっと探してた答えはここにありました。
だから伝えたい。
今、自分の理解者がいないと嘆いている人たちに。
あなたが孤独なのは、周りに理解者がいないからではなくて、あなたがあなたのお世話をしていないから。
外にあなたの理解者がいないからではなく、あなた(インナーマザー)が、あなたの大切な子(インナーチャイルド)をほったらかしにして、ひとりぼっちにしているからだよ。と。
残りの人生、外におかあさんを探して苦しみ続けるのか。
自分で自分のお世話をして、周りの人と穏やかにつながって生きるのか。
あなたはそれを選ぶことができるんです。
わたしはそんな人を心から応援したいと思うのです。