人生でとても後悔していること ~人間関係が不安定だったワケ~
みなさんには、後悔していることありますか?
「人生で後悔していることなんかひとつもありません。」
そう言えたらかっこいいですが、わたしはあります。
それは、たくさんの大切な人間関係を、自らぶっ壊してきたことです。
わたしは、学生時代も社会人のころも、人に恵まれていたなと思います。
当時はまったくそんな風には思えていなかったんですが、あの死ぬほどめんどくさいわたしと友だちでいてくれたり、優しくしてくれたりしたのだから、本当にありがたいことだったんだなとしみじみ思います。
それなのに、当時のわたしときたら、そんなありがたい関係を、ことごとくぶっ壊してきました。
少しでも相手に不満を覚えると、オセロがひっくり返るみたいに大好きから大嫌いに気持ちが変わったり、その人以外に仲良くしたい人ができると、平気で連絡をおろそかにしたり、少しでも相手から自分に対する不穏な空気を感じると、嫌われる前に自らガッシャンとシャッター降ろして関係を終わりにしたり。
周りの人は、「10年来の親友」とか「小学校のころからの幼馴染」とか、ゆるぎない人間関係の地盤みたなものを持っているのに、わたしときたら、新しく作っては壊すみたいな、危うい関係しか持つことができませんでした。
自分でも「どうしてこんなに人間関係が不安定で長続きしないんだろう」って、ずっと疑問に思っていました。
でも、今なら、その理由がはっきりわかります。
それは、わたしのインナーチャイルドが、周りの人に「お母さん役」を求めていたからです。
- わたしに注目してくれる。
- わたしを褒めて認めてくれる。
- わたしを必要としてくれる。
- わたしのことをいちばんに考えてくれる。
- 常にわたしの味方でいてくれる。
本来、自分のお母さんに求めること(でも叶わなかったこと)を、わたしは周りの人たちに求めていたんです。
それが叶ったときには、相手のことを大好きになって依存して、見捨てられないように必死になって、でも、その期待が少しでも外れると相手に対して不信感や怒りを覚えたりする。
そうやって、周りの人に対して友だち以上の役割を期待していたから、いわゆる「ちょうどいい距離感」っていうものが作れずに、いつも極端で不安定な人間関係しか持てなかったんです。
でも当時のわたしは、今の人間関係の問題が幼少期のことに起因してるなんて考えもしなかったから、「どうせわたしのことなんて誰もわかってくれない」って、ただすねてたんですよねー。
我ながらめんどくさすぎる!
そして、この長患いした問題を解決してくれたのが、インナーチャイルドケアでした。
インナーチャイルドケア=自分で自分のお世話をすること。
つまり、自分の中に「インナーマザー」という、お母さんの役割を確立できたことで、わたしのインナーチャイルドは、周りの人に「お母さん役」を求めなくなりました。
周りの人が、たとえわたしのことを褒めてくれなくても、わたしがいちばんじゃなくても、わたしとちがう意見を持つことがあっても、不満を感じたり、過剰要求することがなくなりました。
40歳を過ぎてやっと、人との「ちょうどいい距離感」ってやつがわかるようになったんです。
「友だちは友だちであってお母さんではない」
そんなあたりまえすぎてあたりまえなことが、ようやっと腹落ちしたんです。
そのおかげで、信じられないくらい、人間関係が快適になりました。
でももし、あの頃のわたしが、このことを知っていたら、きっと、あの人ともこの人とも、今でも仲良くいられたのかもしれない。
そう思うと、なんとも苦々しい気持ちになります。
どんなにお金を費やしても、人間関係だけは買うことができないですから。
これがわたしの人生最大の後悔です。
だからこそ、わたしは、それでもずっと友だちでいてくれた数名の稀有な彼女たちには頭があがりませんし、死ぬまで大切にしたいと思っています。
そして、これからつながっていく人たちとのご縁もまた、大切に育んでいきたいと思うのです。
みなさんには、どんな後悔がありますか?
もし、わたしと同じように人間関係がうまく作れなかったことを悔やんでいるなら、今からでもインナーチャイルドケア始めてみませんか?
あなたの中に「インナーマザー」ができれば、きっと安定した人間関係を築けるようになっていきます。