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人との距離感がわからない!【おとなの愛着障害】

  
sense of distance to others
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人との距離感がわからない!【おとなの愛着障害】

みんな密かに悩んでる、人との「距離感」。
これってよそよそしすぎるかな?
こんなに馴れ馴れしくしたらウザいって思われるかな?
どうしたら、人と適切な距離感を保てるようになるのでしょう。

人との「距離感」に関する悩み

  • 調子に乗って馴れ馴れしくし過ぎて、後悔することがある。
  • 相手が自分以外の人と親し気だと不安になったり嫉妬したりする。
  • 相手が自分をどう思っているか気になって仕方ない。
  • 人になかなか心を開けず、自分のプライベートなことを話すのに抵抗がある。
  • 親密になりそうになると、あえて距離を置きたくなる。
  • グイグイ距離を詰めてくる人が苦手。
  • 人間関係が長続きしない

こんなことにひとつでも悩んでいるとすれば、あなたも距離感迷子のアダルトチルドレンかもしれません。

「距離感」とはなにか?

そもそも、みんながよく言う「距離感」ってなんなのか?

これはわたしは、相手との物理的かつ心理的距離感覚のことだと思っています。

物理的距離感というのは、いわゆるパーソナルスペースというやつですね。
あまり親しくない人に近寄って来られると不快に感じるし、恋人や家族などに遠ざけられるとさみしい感じがするかもしれません。

心理的距離感というのは、目で見て測ることのできない親密度のようなものです。
あまり親しくない人に馴れ馴れしく話しかけられたり、プライベートなことを根掘り葉掘り聞かれたりすると不快に感じるし、恋人や家族から、やたら距離のある話し方をされたり、プライベートのことをなにも聞かれないと、さみしい感じがするかもしれません。

どちらも、「あなたとの距離感はこんな感じでいきましょう!」と事前打ち合わせをしてから関係がスタートするわけでもないので、察してうまく測れないと「距離感バグ」とか逆に「他人行儀」とか言われてしまいます。

特に心理的距離は目に見えない分、物理的距離感以上にさじ加減が難しいと感じる人が多いのではないでしょうか?

なぜ「心理的距離」に迷うのか?

心理的距離に迷ってしまう理由、それはいたってシンプル。

子どもの頃、お母さんとの心理的距離が適切でなかったから。

ズバリ言ってしまって恐縮ですが、人生でいちばん最初に接触した人(お母さん)との心理的距離形成に失敗してしまうと、その後、他の人たちともうまく距離形成ができない事態に陥るのです。

お母さんとの心理的距離形成と言えば、つまりは愛着形成(アタッチメント)のことを指します。

愛着形成とは?乳幼児期における一番身近なおとな(主に母親)との心理的な結びつきのこと。
愛着形成が十分にできていないと、その後の子どもの心理発達や社会性の発達に多大な影響を与えると言われ、重度の場合には、愛着障害と診断をされることも。
おとなになってからも、不安感が強い、人との距離感がわからない、コミュニケーションが苦手などさまざまな問題を抱えやすくなる。

ここで、あなたの幼少期を振り返ってみてください。

□自分の気持ちをありのまま素直に表現できていましたか?
□表現した気持ちを、そのまま受け取ってもらっていましたか?
□抱っこやハグの欲求に笑顔で応えてもらっていましたか?
□不安なとき怖いとき、お母さんは側にいて抱きしめてくれましたか?
□お母さんは、あなたの話を受動的に聞いてくれましたか?

このすべてにチェックが付く人は、おそらくおとなになってから人との距離感にさほど困ることはないでしょう。

逆に、ほとんどチェックがつかなかったような人は、お母さんとの愛着形成が不十分な可能性が高く、おとなになってからも人との心理的距離がわからず、悩みを抱えやすいでしょう。

このような人は、「おとなの愛着障害」とも言えるでしょう。(おとなの愛着障害は正式な病名などではありません。)

この愛着の問題は決して特別なことではありません。
わたしは、日本人のほとんどは、多少なりとも愛着に問題を抱えているのではないかと思っています。
だからこそ、人間関係に悩む人がこんなにも多いのです。

愛着障害については、精神科や心療内科などのサイトに詳しい解説がありますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
※うつや精神疾患、パーソナリティ障害等の二次的症状がでている場合には、病院の受診をおすすめします。

不安型と回避型

愛着形成の問題から生まれる距離感迷子(おとなの愛着障害)は、おおきく分けて「不安型」もしくは「回避型」に分類されます。そして両方を持つ「不安・回避型」も存在します。

あなたはどれに該当しますか?

【不安型】
見捨てられ不安が強く、距離感バグになりやすい。
親密な関係であっても不安を覚え、より一層親密な関係になろうとする。
恋愛相手はもちろん、たとえ友人であっても、その人が別の人と親密になることを恐れるなど、1対1の依存的な関係を望む傾向がある。
幼少期にお母さんの顔色をうかがってばかりいた人に多く見られる。

【回避型】
他者不信が強く、塩対応になりやすい。
誰かと親密な関係になることを極力避けようとする。
友人はもちろん、たとえ恋愛相手であっても、その人が生活の中心になるようなことは望まず、ドライな関係をキープすることを望む傾向がある。(完全にひとりが好きなわけでもない。)
幼少期にお母さんにあまり相手にされず、ネグレクト気味に育った人に多く見られる。

【不安・回避型】
不安型と回避型、両方のタイプの特徴を併せ持つ。
自ら距離を詰めて親密になった相手に対して、少しのことで不信感を抱きシャッターを下ろしてしまうなど、人間関係がより不安定になりやすい傾向がある。
幼少期にお母さんの自分への接し方が一定ではなく、気分によって怒られたり、相手にされなかったりしていた人に多く見られる。

不安型は近くなりすぎるし、回避型は遠くなりすぎる。不安・回避型はその両方。
不安型と回避型は真逆のタイプではありますが、どちらもその原因は幼少期のお母さんとの関係にあります。

愛着形成とインナーチャイルド

どうして、幼少期の問題が今にまで尾を引くのか。

それは、愛着形成に問題を抱え心理的距離感迷子になっている人のインナーチャイルドが、周りの人たちをお母さんに重ねて見てしまっているからです。

不安型の人のインナーチャイルドは、相手の人(=お母さん)に見捨てられないかと不安でたまらないから、近づいて親密になろうとしますし、独占欲も強くなります。

  • 相手が自分をどう思っているか気になって仕方ない。
  • 調子に乗って馴れ馴れしくし過ぎて、後悔することがある。
  • 相手が自分以外の人と親し気だと不安になったり嫉妬したりする。
  • 相手の意見に合わせたり、気に入られそうな言動を選びがち。
  • 相手からの返信が遅いと「怒らせたかな?」「嫌われたかな?」などと不安になる。
  • 相手に自分のことを1から10までわかってもらいたくて、なんでも話してしまう。
  • 相手のことをできるだけ把握していたいと思う。

こんな風にされると相手の人は、「別に嫌いなわけじゃないけどなんかめんどくさいな」と感じて距離を取りたくなるものです。
見捨てられ不安が強すぎるがゆえに、本当に見捨てられるという現実を引き寄せます。

「あんなに仲良かったのにどうして最近冷たいの?」と思ったら、あなたのインナーチャイルドが相手をお母さん代わりにして依存し過ぎたせいかもしれません。

一方、回避型の人のインナーチャイルドは、相手の人(=お母さん)を信じて裏切られるのが怖くてたまらないから、親密になることを避けようとします。近づいて傷つくくらいならはじめから親密にならない方がマシだと思っています。

  • 人になかなか心を開けない。
  • 親密になりそうになると、あえて距離を置きたくなる。
  • 自分のプライベートなことを話すのに抵抗がある。
  • 基本的に他人は信用してない。
  • 飲み会やイベント毎には極力参加しない。
  • 陽キャな人たちを冷ややかな目で見ている。
  • ひとりでいる方が気楽だから、人といることを避ける。

こんな様子だと周りの人は、「あの人何考えてるかわからなくて怖い」と感じて、声をかけたり誘ったりすることをためらうようになります。心を開かなくなります。
他者不信が強すぎるがゆえに、相手からも信頼されず、結果、誰とも信頼関係が築けないという現実を引き寄せます。

あなたの周りに人がいないのは、あなたのインナーチャイルドが周りの人にお母さんを重ねて、自分から信じて裏切られることを恐れているのかもしれません。

無意識の心の作用なので、ほとんどの人は気づいていませんが、こんな風にお母さんとの愛着形成の影響が、今の周りの人との人間関係に大きな影響を及ぼしているのです。

インナーチャイルドが周りの人にお母さんを重ねて、あのときと同じやり方で顔色をうかがったり、拒絶されるのを恐れて距離を取ったりしてしまうのです。

適切な「距離感」をつかめるようになるには?

では、心理的距離感迷子になってしまった人が、今後、適切な距離感をつかめるようになるには、どうすればいいのでしょう。

その答えは、インナーチャイルドケアをして、「インナーチャイルド」と「インナーマザー(母なる存在)」との信頼関係を確立すること。

わたしはこれに尽きると思っています。

心理的距離感迷子の人たちのインナーチャイルドは、お母さんとの愛着形成が不十分だったため、おとなになった今もなお、お母さんの愛情を強く求めています。

不安型の人は、自分で自分のケアをせず、外の誰かにお母さん代わりを求めるから、見捨てられ不安が強く出ます。

回避型の人は、周りの人とお母さんを重ね、信じて裏切られることを恐れているから、親密にならないよう殻に閉じこもるのです。

だから、自分の中のインナーチャイルドとインナーマザーに揺るぎない信頼関係ができれば、インナーチャイルドは、わざわざ外に出かけて母親探しをしなくなるし、安心感があるから他人に過度な警戒心を抱かなくなるのです。

たとえば、仲のいい友だちが自分以外の人と親し気にしているのを見て、心がグラッとするときは、自分がお母さんとして側に寄り添って、不安や嫉妬を受け止めてあげる。

たとえば、人に自分のプライベートな話をすることに抵抗感を感じたら、自分がお母さんとして寄り添って、その恐れや猜疑心を受け止めてあげる。

いつどんなときも自分が自分の味方であることを心がけることで、少しずつインナーチャイルドとインナーマザーの信頼関係は築かれていきます。

そうすればやがて、いちいち相手との距離の正解を考えなくても、自然と適切な距離感でお付き合いができるようになっていきます。

わたし自身、インナーチャイルドケアをはじめて、長年苦しんできた距離感迷子から脱することができ、人間関係が本当に楽になりました。

心地のいい距離感を保てる人と、心地の良いお付き合いができるようになって、この歳になってようやく人付き合いが楽しいものだとわかるようになりました。

今、人との距離感に迷い苦しんでいるそこのあなた!
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まずは入門講座にお越しください!

このお話はYouTubeでもしています。

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