生きづらさを手放して自分と仲良く生きていく

「貧しいながらも楽しい我が家」が家族のあるべき姿だと思ってた頃の話

  
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「貧しいながらも楽しい我が家」が家族のあるべき姿だと思ってた頃の話

わたしの生まれ育った家は、6人家族。
父母と兄妹、そして、父方の祖母。

父はいわゆる昭和の企業戦士。朝から晩まで仕事三昧。
母はわたしたちがお留守番できるくらいに大きくなるまで、ほぼ専業主婦。
父のお給料だけで、一家全員が生活していました。

当時は高度成長期でしたし、父の稼ぎもそれなりにあったと思いますが、さすがに6人を一馬力で養うのはかなり大変だったハズです。
家計を預かる母が毎月どうにかやりくりしている姿は、子どもながらに大変そうだなと思っていました。

それでも、夏休みには父の運転で3泊4日程の旅行に連れて行ってもらったり、クリスマスには枕元にプレゼントが届いたりと、子どもたちに惨めな思いをさせまいと、自分たちを犠牲にしてでも大事に育ててくれました。

わたしは、自分の生まれ育った家庭を「貧しいながらも楽しい我が家」だと思っていましたし、父と母もそういう自負があったと思います。

そんな両親を見て育ったので、わたしはおとなになって家庭を持ったら、同じような家庭を築くものと思ってました。
夫が働き、自分は主婦業。
家計は妻であるわたしが預かり、夫は朝から晩まで馬車馬のように働くものだと思っていました。
多少金銭的な苦労はしても、子どもが大きくなるまで自分は家事を優先すると思ってました。

もちろん、共働きがあたりまえの時代になっていることは知っていました。
でも働くにしても、わたしはあくまでサブ的な位置づけで、メインは夫。
財布のひもがわたしが握ることにこだわってました。

だから、わたしは子どもが生まれるタイミングで仕事を辞めて、専業主婦になりました。
結婚当初からすべての収支管理をしていました。
昭和ステレオタイプの家庭を築けたことで、どこか両親に認められるような思いもあったと思います。

ところが、
そのやり方はわたしたち夫婦にはぜんぜん合っていなくて、何年経ってもまったくしっくりきませんでした。

なんてったってわたしは、まったく主婦業が向いてないし、お金の管理もむちゃくちゃ苦手。
夫は、わたし父のようにがむしゃらに仕事をするタイプでもない。
夫の母はずっと仕事をしていたので、妻が外で働くのもまったく抵抗がない。むしろ家のことより一緒に働いて、一緒に休んで、一緒においしいものを食べたいという考えの人。

自分の生まれ育った家が家族のあるべき姿だったわたしは、自分がまったくそうなれないことに、そして夫が同じ価値観でないことに、ひどくがっかりしたのを覚えています。
当時は、けんかも絶えなかったですし、常にお金のストレスも感じていました。

まぁ、そこから紆余曲折ありまして、スレスレの綱渡りのような家庭をどうにか保ってきまして、ようやっとインナーチャイルドケアと出会いました。

そんで癒しを進めた今、どうなっているかというと、、

見てのとおりわたしは仕事ばっかりしていますし、夫は相変わらずのマイペース。
財布は夫婦別々で、お互いの収支もほとんど把握してません。(別に隠してもないけど、興味もありません。)

でも、以前のような争いごとは無くなって、家の中はとっても平和です。

当時の目指してた家族の形とはぜんぜんちがうところにきちゃったけど、新婚当初の何倍もわたしは幸せだと思います。

専業主婦が務まると思ってた当時の自分に呆れます。
お金の管理がきちんとできると思ってたなんて、おかしくて笑っちゃいます。
どんだけ自分のことわかってないんだよ!、ってツッコミたいです。

自分の生まれ育った家庭を「普通」と思い込んで、勝手にあるべき姿と思い込んで、同じやり方をしようとしてたときは苦しかった。

それがいいとか悪いとかじゃなくて、自分に合ってないことをするのは苦しかった。

このことでの学びは、
専業主婦がどうとか、共働きがどうとかじゃなくて、自分に合ってないことをしてちゃダメってこと。

それぞれの夫婦が、お互いに自分自身のことをよく知って、型に当てはめず、自分の両親を踏襲しようとせず、両親の真逆を行こうとするのでもなく、その夫婦だけのベストな形を模索していくことが大事なんだってこと。

これは、夫婦関係だけではなく、すべての人間関係に言えることかもしれませんね。

結婚して15年くらい経ってようやく、自分たちらしい家族を作れたかなと思っていますし、別にそこに留まる必要もないので、これからも柔軟に形を変えていきたいと思います。

わたしの固定観念をぶっ壊してくれた夫には感謝してます。

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