あと一歩が抜け出せないんです!!
(今日の記事もやや辛口です。辛さ:★★★★)
「あといっぽなんです」とおっしゃる方の多くは、たいていあといっぽじゃないんです、というお話です。
ここを抜け出して楽になるには、いったいどうしたら良いのでしょう?
あといっぽなんです
はじめてお話をさせていただく方から、こんな風にうかがうことがあります。
「昔に比べたらだいぶ生きやすくなってるし、あといっぽだと思うんですよね。」
「自分であれこれやってみて、だいぶ楽になったんですけど、あといっぽが抜けきらないんですよねー」
失礼を承知で正直に言うと、わたしの経験上、自称「あといっぽの人」(通称いっぽさん)は、たいていあといっぽじゃないんです。
いや、あといっぽかもしれないけれど、その残りいっぽがとんでもなく大変ないっぽだったりするんです。
なにを隠そう、わたし自身が「いっぽさん」を3年くらいやってたものでw、そのときの自分に何が足りなかったか、今ならよくわかります。
いっぽさんは頭でっかち
いっぽさんの共通点は、やたら知識を持っています。
わたし「自己肯定感ってどんなものだと思いますか?」
いっぽさん「長所も短所もまるごと、ありのままの自分を愛している感覚だと思います。」
わたし「お母さんとの距離が近すぎることも問題なんです。」
いっぽさん「母子共依存ってヤツですよね。知ってます。」
わたし「お金を使うことに恐怖心があるんですね。」
いっぽさん「そうなんです。お金のメンタルブロックがなかなか取れなくて。」
こんな具合に専門家が使うような用語もよくご存知ですし、なんならわたしなんかよりよっぽど詳しかったりもするw
テストだったら100点満点の優等生です。
でも、最終的に現実を変えるのは、知識じゃないんです。
いっぽさんは客観視が苦手
そしてもうひとつの共通点。
いっぽさんは他人のお世話が大好きです。
知識はたっぷりあるので、他人の相談に乗るのは朝飯前。
人のことだと、なにが問題なのかがめっちゃよく分かるので、カウンセラーさながらに解決方法のアドバイスをしたりします。(実際にカウンセラーになりたいという人も多い。)
だけどいざ自分のこととなると、客観視が苦手。
そして、周りの人からは頼りになる存在と評価されてしまっているので、安易に相談もできない。
「その人に言った言葉、まんま自分にあてはまるよ。」ということもしばしば。
灯台下暗しで、自分で自分の本当の問題に気づけていなかったりします。
わたしもママ友とかにめっちゃ偉そうにアドバイスしてたなぁ。
自分の問題は棚上げにして、人の心配ばっかりしてました。マジ卍。
いっぽさんはやらない
そして、ここがいっぽさんがいっぽさんたるゆえん。
いっぽさんは、やらないです。
なにを?
学んだことを。
セミナーも受けるし本も買う。ネット検索で情報収集も欠かさない。
そして、学んでるときはめっちゃ熱心。前のめり。
だけど、学んだだけで満足して、日常の中で実践しません。
実践するよりも、新しい知識を身に付ける方が楽しいので、次々新しいことを仕入れにいってしまい、学んだことが定着しません。
知識はあるけど血肉になってない。
だからいつまで経っても生きづらさが無くならないんです。
Just Do It!!
と、ここまでの説明でおわかりかと思いますが、いっぽさんだったときのわたしに足りなかったもの。
それは、知識じゃなくて、「実践」でした。
いっぽさんがあといっぽを抜け出すためには、その残りのいっぽが「そんなに簡単なもんじゃない」ということを自覚して、学んだことをしっかり実践することが大切です。
もうこれ以上、知識付けなくて大丈夫!もう十分!(いや!入門講座は来てほしいけどw)
とにかく今まで学んだことを引っ張り出して実践してみてください。
きっと読みかけの本、セミナーのときに目を通しただけのテキスト、お手元にありますよね?
それをもう一回「自分ごと」として読み返して、今日から実践してみてください。
ワークにはちゃんと意味があります。
「読む」のと「やる」のではぜんぜんちがいます。
実践してはじめて、頭から腹に落ちて、血肉になるのです。
もし、それでも変われなかったら、また別のアプローチを探せばいいと思います。
とにかく一度トコトン実践してみてください。
そしたらきっと何かが動き出すはずです。
「永遠のあといっぽ生活」から抜け出して、もっと軽やかに人生楽しみましょう!
【まとめ】
●「あといっぽなんです」という人は、たいていあといっぽじゃない。
●いっぽさんは頭でっかちで、知識ばかりが先行してしまう。
●いっぽさんは他人のお世話は得意だが、客観視が苦手。灯台下暗しになりがち。
●いっぽさんがいっぽさんたるゆえんは「やらない」こと。知識はあるけど実践しないから変われない。
●実践あるのみ。今まで身につけた知識で十分。あとは実践。実践してみて変われなかったら次の手段を考えよう。