【お悩み相談】母の愚痴がしんどい・・・
ご相談者さま:ヤマコさん
実家に帰るとグッタリ疲れる話、興味深く聞きました。
私も親や兄弟に会った後は寝込んでしまう一人です。
私の場合は親に好かれようと演技をするというよりも、会うやいなや愚痴と悪口を一方的に聞かされて、ケアテイカーの役割に強制的に引きずり込まれてしまいます。
話題を変えたり自分のことを一瞬話せても、結局家族本人のネガティブな話に戻り聞くしかありません。
この場合どうやって自分を守ればいいでしょうか。
経験上、諭したりやめてと伝えれば泣いたり大騒ぎするのが目に見えています(家族もアダルトチルドレン)。
帰るたびに自分の育った環境を目の当たりにして落ち込み、立ち直るのに時間がかかります。
今年も帰省を辞めました。家族と接触しないのが心の平穏に一番いいと思いますが、何年も帰省していないと言うと周囲に引かれます。
故郷に帰ってみたいですが、そうすると家族に会うのは避けられず憂鬱です。
森からのお答え
ヤマコさん、ご質問ありがとうございます。
「実家に帰ると疲れる」の動画には、本当にたくさんのご反響をいただいております。
ヤマコさんも、寝込んでしまうおひとりなんですね、、
そして、ヤマコさんの場合は、お母さまやご家族の愚痴を聞かされる一方になりしんどい思いをされるとのこと。おっしゃるとおりこの傾向は「ケアテイカータイプ」方に多く見られます。
自分の本音に気づこう
メッセージを拝見するに、ご自身もお気づきでないかもしれませんが、おそらくヤマコさんの本音(インナーチャイルドの声)は、「実家に帰りたい!」のだと思います。
本当の本音は、「できることなら、生まれ育った実家に帰って、家族と心を通わせたい。たくさん話を聞いてほしい、わかってほしい、愛して欲しい。でも、帰ると期待とは裏腹に愚痴ばかり聞かされ、疲弊し傷ついてしまう、だから帰ることを躊躇ってしまう。」ということなんだと思いますが、いかがでしょうか?
ヤマコさんモヤモヤの理由は、
- 顕在意識(理性・インナーマザー)・・・実家に帰ってもどうせ愚痴聞き役。意味ない!
- 潜在意識(感情・インナーチャイルド)・・・お家に帰りたいよ!お母さんと仲良くしたいよ!
ご自分の中でこの対立(自己不一致)が起きているからです。
「何年も帰省していないと言うと周囲に引かれます」というのはあくまで顕在意識の建前で、ご自分の心の内側(インナーチャイルド)とよーく対話をしていただくと、おそらくご自分が本当は帰りたいのだということに気づかれると思います。
インナーチャイルドケアにおいては、まず、ご自身の本音に気づいて受け入れることが大切です。
嫌々ながらも実家が気になる
そして、ヤマコさんに限らず、「嫌々ながらも実家が気になる」という人の共通点は、実は「親への期待を手放せていない」ことです。
本当に愚痴を聞くのが嫌なら、帰らない、まともに聞かない、と割り切ってしまえばいいけれど、それができずにモヤモヤする。
親のことなんてとっくに諦めたつもりだけど、なんとなく後ろ髪を引かれる、会えばイライラする。
これらの葛藤は、たとえ頭(顕在意識)では諦めたつもりでも、心(インナーチャイルド)は、親への期待を手放せていないということなのです。
インナーチャイルドは、今なお、親が改心して自分を愛してくれるのではないかと密かに期待をしてしまっているのです。
だからその期待が裏切られるたびに、わかっちゃいるけど傷つくんです。
親への期待を手放せない理由
では、どうして無駄だとわかっていても期待が手放せないのか。
それは、インナーチャイルドが満たされていないからです。
インナーチャイルドが愛情欠乏症に陥っていて、お母さんにどうにか満たしてほしいと執着しているからです。
ではさらに。インナーチャイルドはどうして、満たされていないのか。
それはズバリ、自分で自分をしっかり満たせていない(インナーチャイルドケアが十分にできていない)から。
お伝えしているとおり、おとなになってから自分を満たせるのは、この世でたったひとり自分だけです。
年老いた親でもなければ、恋人でもパートナーでも友だちでもカウンセラーでもありません。
心を通わせたい。たくさん話を聞いてほしい、わかってほしい、愛して欲しい。
このヤマコさんのインナーチャイルドの本音は、お母さんに向いているのではなく、ヤマコさん自身に向いているのです。
つまり、ヤマコさんのインナーチャイルドは、ヤマコさんと心を通わせたくて、ヤマコさんにたくさん話を聞いてほしくて、ヤマコさんにわかってほしくて、ヤマコさんに愛して欲しいんです!
ヤマコさんがお母さんの愚痴を聞かされてしんどいのは、ヤマコさんのインナーチャイルドが、ヤマコさんの愚痴ばかり聞かされてしんどいと思っているからです。
そのことにどうかどうか気づいてあげてください。
母の愚痴がしんどいあなたへ
お母さんの愚痴を聞くのがしんどかったら、無理に帰らなくてもいいです。
それでも会いたくて、結局傷ついちゃったら、それはそれでいいんです。
だけど、どちらの選択をするにしても、お母さんの愚痴をインナーチャイルドに垂れ流すのではなく、インナーチャイルドの気持ちに寄り添ってあげてください。
「お母さんと本当は仲良くしたいんだよね。」
「お母さんに本当は優しくしたいんだよね。」
「もっとわたしの話を聞いてほしいんだよね。」
「もっとわたしの気持ち、わかってほしいんだよね。」
「もっともっと愛して欲しいんだよね。」
そんな風にインナーチャイルドの思いにたくさん共感してケアを続れば、お母さんへの執着は次第に弱まっていきます。
そして、愚痴ばかりのお母さんにイライラすることも減り、「まぁ、しょうがないねー」となっていきます。
親への期待をゼロにしようなんて思わなくていいんです。
でも、
愚痴だらけの親に執着してたら人生楽しめないよ!
自分も愚痴ばかりの人生になっちゃうよ!
自分の癒し方をしっかり身に着けたいと思ったら、ぜひ入門講座へお越しくださいね。
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