生きづらさを手放して自分と仲良く生きていく

インナーチャイルドケア講座

人の真似ばかりで自分を見失ってしまう【質問コーナー】

    
liberating-yourself-from-imitation
\ この記事を共有 /
人の真似ばかりで自分を見失ってしまう【質問コーナー】

ご質問者さま:ローズローズさん(40代・女性)

人のいいところを真似したくなります。
それ自体はいいことだと思いますが、いいところがいろいろありすぎて、自分がコロコロ変わってしまいます。どんなふうにケアしたらいいでしょうか。

森からのお答え

ローズローズさん、ご質問ありがとうございます。

人のいいところを真似したいって思うお気持ち、とってもよくわかります。
人のいいところを吸収して、自分をもっと良くしたいと思いますよね。

でも、いろんな人のいろんなところに憧れて、自分がどうあるべきか混乱してしまうかもしれません。

たとえば、

  • 自分の意見をはっきり主張できる人
  • 慎ましやかで人に譲ることのできる人

どっちも魅力的に思えるけれど、両方を真似しようとすると、ある時には自分の意見を主張してみたり、あるときは周りの人に譲って聞き役になったり。

なんだか矛盾してて気持ち悪いし、自分の軸がブレブレで心許ないような感じもしますよね。

今日はそんなお悩みにお答えします。

真似したい気持ち

まず、どうして人の真似をしたくなるのかを考えてみましょう。

人に憧れるということは、もしかしたら、今の自分に満足していないからかもしれません。

自分のことが好きで、「このままでいい」と思えていれば、今の自分を変えて、他の人のようになりたいとは思わないはずですよね。

もちろん、「人のいいところを見つける」ということ自体は、周りの人の良さを肯定できるすばらしいことですが、それが単なる「ステキだな」を通り越して「自分もあの人のようにならなくてはいけない」という思考に繋がると、これは今の自分を否定することになってしまうのではないでしょうか。

先ほど例にあげた、「自分の意見をはっきり主張できる人」にならなければと思うのであれば、「自分の意見がちゃんと言えない自分はダメだ」と否定していることになりますし、「慎ましやかで人に譲ることのできる人」にならなければと思うのであれば、「周りの人に対して謙虚になれない自分はダメだ」と否定していることになります。

他人のいいところを見ているとき、無意識のうちに自己否定をしているかもしれないと考えてみてください。

自己否定発の憧れ

そんな自己否定から発せられる憧れには、不純な動機が潜んでいたりします。

人のいいとこを真似したいと思うときには、それを習得して手に入るものは何かを考えてみましょう。

もし、憧れのあの人のようになれたら、自分の意見をはっきり主張できる人になったら、慎ましやかで人に譲ることのできる人になったら、、、いったいどんないいことがあると思いますか?

  • 自分の意見をはっきり言えたら、かっこいい人に見えるだろう。
  • 慎ましやかで人に譲ることができたら、いい人って思われるだろう。
  • あの人みたいになったら、きっと人から大切に扱われるだろう。

心の奥にこんな気持はありませんか?

自己否定発の憧れは、「自分が成長したいから」ではなく、「自分が人から良く見られたいから」だったりします。

外向きの理由(人に良く見られたい)での憧れは、本当に自分がそうなりたいから目指すという自分軸での自己成長のためではなく、人に認められたい、好かれたい、大切にしてもらいたいなどの他人軸からくる承認欲求を満たすためになってしまうのです。

成長のための自分磨き

「たしかに今の自分に満足してはいません。それに人に良く見られたいって思っています。でもそれっていけないことなんでしょうか?自分に満足したら成長できないのではないでしょうか?」

きっとそんな疑問を抱く人も多いと思います。

でも、成長とは、できないことを無理にできるようになることではなく、元々持っている自分の良さを拡大させることです。

自分のできないことを、人の真似して埋めようとすると、自分の軸がブレて、どれが本当の自分かわからないという冒頭のお悩みに繋がります。

自分のできることを磨いて伸ばす、この努力こそが自己成長です。

わたしたちはみんな他の誰かのようになんてなる必要なく、自分ができることをそれぞれが全うすれば、それだけで世の中はうまくいくし、人はしあわせになれます。

実際のところ、全員が自分の意見をはっきり言える人ばかりだったら収拾がつかないし、みんなが慎ましやかでおとなしければ、何も決まらずものごとが動いていかないですよね。

だから、あなたはあなたでいれば、誰かのようになる必要なんて本当はないのです。

承認欲求からの憧れをやめるには

そうは言っても、承認欲求からの憧れを手放すのは難しいものです。

つい人と自分を比べて、自分に足りないものを見つけては、他人を羨んだりしてしまいますよね。

そんなときには、無理に承認欲求を手放そうとするのではなく、自分の本音を理解することが大切です。

  • しっかり自分の意見が言えるあの人がかっこよくて羨ましいな。わたしもあんな風に堂々としていたいな。でも、今のわたしは他の人の目が気になって、あんな風に振舞えないな。周りの人にどう思われるかがとっても怖いんだよね。
  • あんな風に人当たりがソフトで、慎ましやかな人ってステキだな。わたしももっと聞き上手になって、周りの人にいい人って思われたいな。でも、今のわたしは自己主張ばかりしてしまう。誤解されるのが怖くて、どうにか自分のことをわかってほしい気持ちが強いから、つい自分の話ばかりしてしまうんだな。

こんな風に、自分がどうしてその人みたいになりたいのかという気持ちを理解して、それができないのが今の自分だとありのままを受け入れることが大切です。
そして、そこに抱えている感情を汲み取って、インナーチャイルドを癒してあげる必要があります。

「自分の意見がちゃんと言えない自分はダメだ」「周りの人に対して謙虚になれない自分はダメだ」とただ否定するだけでは、承認欲求を手放すことはできません。

このあたりは、インナーチャイルドケアメソッドを習得していただければ、理解し実践できるようになっていきます。

あなたの良さを見つけよう

そして、わたしが何よりお伝えしたいこと。

お気づきでないかもしれませんが、ローズローズさんには、すでにローズローズさんオリジナルの良さがばっちり備わっています。

それは、「人のいいところをたくさん見つけられること」です。

「いいところがいろいろありすぎて、自分がコロコロ変わってしまいます。」

と、そんな風に感じるほど、人の良さがたくさん見つけられているなんて、これこそがローズローズさんのいいところです。

「人のあら捜しばかりしてしまう」なんて人がたくさんいらっしゃる中で、人のいいところが見つかりすぎて困るなんて、そんなステキなことはありません。

憧れてる人みたいになる必要なんてぜんぜんなくって、「人のいいところをもっとたくさん見つけて、それを相手や周りに伝えてあげる人」になったらいいと思います。

それがきっと、ローズローズさんの唯一無二の存在価値であり、成長のための自分磨きの方法です。

人は、自分ではあたりまえにできていることの良さにはなかなか気づけないものです。

なぜなら、自分ができていることはみんなあたりまえにできているだろうという、バイアスがかかるからです。

でも、「自分では息を吸うくらいあたりまえにできるけれど、他の人には難しく感じられるようなこと」が自分の才能だと知り、その才能を伸ばしていくことができれば、人のいいところを真似したいと思うことは無くなっていきます。

それこそが、自分軸での生き方で、自分の才能を活かした自分らしい人生を送れるようになるためのコツです。

実際のところ、わたしはモデルさんみたいな体形に憧れるけど、身長はもう伸びそうにないし、おいしいものはやめられない。

シンプルライフを実践している人をカッコいいと思うけれど、片付けが苦手でモノを捨てられない。

友だちとワイワイキャンプとかやってるの楽しそうだなって思うけれど、家にいるのが好きだからすぐ帰りたくなっちゃう。

それはぜんぶ「ステキだな」止まりで、ああなるために努力しなくちゃとはもう思わないんです。

わたしは今日もお菓子を食べて、ごちゃごちゃした部屋でひとり、インナーチャイルドのことを考えています。

インナーチャイルドのことを考えるのがわたしの得意なことだし、これで生きることが自分らしいしあわせなんです。

ローズローズさん、人の良さをたくさん見つけられるなんて、本当にすばらしいことです。
真似したくても真似できない、ローズローズさんの大切な魅力です。

他の誰かのようになりたいと思うことに潜む恐れを癒して、自分軸で成長拡大し、ローズローズさんだけのしあわせを見つけてくださいね。

応援しています!

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright©インナーチャイルドケア講座,2024All Rights Reserved.

インナーチャイルドケア講座