働いてないと落ち着かない ~呪いシリーズ~
「はじめてのインナーチャイルドケアBOOK」でも解説しているとおり、生きづらさの理由は「偏った思考のクセ」です。(P6)
そして、偏った思考のクセの元になるのが「まちがった観念」です。(P17)
「観念」は別の言葉で、「スキーマ」や「コアビリーフ」などと言われ、あなたのインナーチャイルド(潜在意識)が頑なに信じていることです。
幼少期から知らず知らずのうちに刷り込まれてきた、周りの人たちからの「呪い」と言い換えることもできます。
今はまだ実感がないかもしれませんが、ちいさな頃にどんな言葉をかけられていたか、どんな風に扱われていたか、そんなことがおとなになってからのわたしたちに大きく大きく影響しているのです。
それはどんなに普通に育ったつもりでも。
かけられてしまった不幸の呪いを解くには、いったいどうしたらいいのでしょう?
- 症状:働いてないと落ち着かない 休んでも休めない
- 呪い:働いてなければ価値がない
症状:働いてないと落ち着かない 休んでも休めない
- ヒマな時間を楽しめない。
- ダラダラしていると罪悪感にさいなまれる
- 忙しくしている自分が嫌いじゃない
わたしは会社員だったとき「専業主婦」にモーレツな憧れを抱いていました。
「働かないで旦那さんのお給料で生活をして、毎日家事だけしていればOKっていう状態になったらどんだけ幸せだろう」
そんな風に妄想を広げていました。
結婚して数年。ついにその念願が叶う日が来ました。
仕事をやめて、一日中家にいて、観葉植物にお水をあげたりしてのんびり暮らす生活を手に入れたのです。
ところが、1週間もすると落ち着かなくなってきました。
ランチをするにも美術館に行くにもお金がかかる。
どこかのセレブ妻じゃあるまいし。
働いてないのにこんなことしてちゃダメだ。
そんな罪悪感にさいなまれるようになり、せっかく念願の暮らしが手に入ったのに、ちっとも楽しめなかったんです。
別に夫に責められるわけでもないのに、好きでもない家事に時間をかけては疲弊したり、昼寝してたことが夫にばれないように無意味な隠蔽工作したりww
そして、2週間後にわたしがしていたことは、、、まさかの求人検索でした;
翌月には仕事をはじめ、前となんら変わらぬ多忙な生活を送ることになったとさ。(しかも前よりだいぶ安月給で。)
呪い:働いていないければ価値がない
仕事であれ家事であれ、当時のわたしのように働いていない自分を許容できない人は、インナーチャイルドが「働いてなければ価値がない」の呪いにかかってしまっているんです。
子どもの頃、
- お母さんがいつも忙しそうに動き回っていませんでしたか?
- 親に「立派な社会人になる」ことを期待されていませんでしたか?
- 働かない親のせいで、苦労していませんでしたか?
子どもの頃何かの理由で「働かざるもの食うべからず」のような価値観を植え付けられてしまうと、おとなになってからも楽をすることや働かないことに強い罪悪感を抱くようになります。
また、父親が働かず母親が苦労していたというような家庭(逆もしかり)に育った方は、「働かない人=悪」と思い込んでいるため、楽をしている自分が許せなかったりします。
忙しく働いていることがすばらしいことで、何もしていないのは悪いこと。
そんな風に思い込んでしまっているので、忙しいのが不満でありながら、その状態からなかなか抜け出せないのです。
そして、せっかくの休めるチャンスにも、働いていない自分への嫌悪感や罪悪感でちっとも心が休まらず、下手したら働いているとき以上のストレスをため込んでしまったりもします。
働かなくても自分の価値を感じられるようになりたい自分と、働いてなくては価値がないと思ってしまう自分の綱引きで、働いていてもいなくてもどちらにしても苦しい状況に陥ってしまうのです。
呪いを解くには
この苦しい呪いを解くには、「働いていてもいなくてもありのままの自分に価値がある」ということを実感できればいいわけですが、これまで「働かざるもの食うべからず」と思ってきた人がいきなり働いていない自分に価値を見出すのは困難です。
呪いを解いて働いても働かなくても大丈夫だと思えるようになるためにはまず、インナーチャイルドケアをします。
「働いていなければ価値がない」と感じていることに気づいて、それを否定せず受け入れます。
「そうだよね。ずっとお母さんが苦しそうに働いている姿を見てきたから、そんな風にしてがんばらないとダメなんだって思ってきたよね。」
「楽をしている自分には価値がないんじゃないかと思って怖くなるよね。」
とインナーチャイルドの気持ちにしっかり寄り添って癒します。
インナーチャイルドが癒されてくると、到底受け入れられなかった「働いていてもいなくてもありのままの自分に価値がある」がだんだんと理解できるようになっていきます。
潜在意識で握り締めている不幸の呪いを解くには、インナーチャイルドケアが必要なんです。
働いていてもいなくてもいいと思えるようになるためには、まずは自分で自分の存在に価値を感じられるようになる必要があるんですね。
インナーチャイルドケアを詳しく学んでみたい人は、こちらへどうぞ。