【HSC】不安が強い子どものための本 ~心配性・不安だらけ・怖がり~
今日は、おすすめの本をご紹介させていただきます。

- 天災
- 病気
- 迷子 などなど
起こりそうもないようなことや、考えてもどうにもならないようなことばかりを心配しているお子さんに、どう対応したらいいかわからず、お困りのお母さん・お父さんはいませんか?

「優しくしなきゃ」
「共感しなきゃ」
と思っても、何度も何度も非現実的なことばかり言われると、どうしたらいいかわからなくて、ついイライラしちゃうってことありますよね?
そんな方にぜひおすすめしたいのが、こちらの本です。
ぜひ、お子さんと一緒に読んでみてください。
だいじょうぶ 自分でできる心配の追いはらい方ワークブック【第2版】
- 出版社 : 明石書店 (2025/9/18)
- 発売日 : 2025/9/18
- 単行本(ソフトカバー) : 88ページ
- ISBN-10 : 4750359858
- ISBN-13 : 978-4750359854

この本のシリーズは、「子どもの認知行動療法」です。
現時点(2025年9月時点)で、全10冊出版されています。
認知行動療法とは?
認知行動療法とは、極端に偏った考え方や非合理的な考え方(Before)に気づき、それをより現実的でバランスの取れた考え方(After)に変えていく心理療法を指します。
Before)あした巨大地震が来たらどうしよう?
After)たしかに、明日大きな地震がくる確率はゼロじゃない。
でも、その確率はそんなに高くない。ニュースでもそんな話はしていない。
もし来たとしても、非常袋やお水も用意しているから、数日の暮らしには困らない。
学校にいるときなら先生が助けてくれるし、家にいるときなら、家族と一緒に避難場所に行けばいい。
Before)お母さんが死んじゃったらどうしよう?
After)たしかに、お母さんが死んじゃう確率はゼロじゃない。いつかそういう日がくるかもしれない。
でも、お母さんは今元気だし、すぐにそうなる可能性はとても低い。
もしお母さんが体調を崩しても、病院に行けば先生に相談もできるし、お薬ももらえる。
その間、僕のそばにはお父さんやおばあちゃんがいてくれる。
「地震は来ない」「お母さんは死なない」という極端なポジティブではなく、「起こるかもしれないけれど確率は低い」「起こったとしてもどうにかなる」のような合理的な思考に持っていくことを目指します。
それは、「気にしないようにする」「考えないようにする」という強引なやり方ではなく、段階を踏んで、少しずつ考えを変えていくのが、認知行動療法です。
※ちなみに、当社のインナーチャイルドケアメソッドも、認知行動療法の考え方を取り入れています。
この本のおすすめポイント①
子ども向けの専門書
おとなむけの認知行動療法の書籍はたくさんあるものの、子ども向けにわかりやすく書かれた本は、本当に少ない。
この本の対象年齢は、6~12歳
小学生のお子さんにぴったり。
心配をトマトの木など身近なものに例えていて、とってもわかりやすいんです。
この本のおすすめポイント②
専門家が書いた本
著者のドーン・ヒューブナーさんは、アメリカの臨床心理学者。
ただの「優しい本」ではなくて、正式な「認知行動療法」に基づいて書かれているので、正しいやり方が身につく。
専門的な言葉を、子どもにわかりやすく伝えられる。
この本のおすすめポイント③
たくさんのワーク
すぐにできるワークが盛りたくさん。どれもゲーム感覚で取り組みやすい。
「心配を鎮める方法」だけでも、4種類も掲載されている。
ひとつ合わなくても、別の方法が試せる。
お守り代わりにお気に入りの方法をひとつ覚えておくだけでも、安心感を持てる。
この本のおすすめポイント④
アップデートされている
第2版は、2025年9月18日発売予定。
第1版の良さを継承しつつ、今の子どもに合った内容にアップデートされている。
この本のおすすめポイント⑤
おとなにもおすすめ
認知行動療法の本は、分厚くて難しいものが多い。
心が疲れているときに読むのはなかなか大変。
この本は絵本のように読めるので、負担が少なく、手軽に取り組めます。
本書の中にもありますが、脳の構造は遺伝の要素も大きいです。
お子さんが不安を感じやすいということは、親御さんも不安を感じやすかったりします。
お子さんの心の安定には、お母さんお父さんの安定が大事です。
ぜひ一緒に読んでみてくださいね!
つらい思いをされているお子さん、そしてお母さんお父さんたちの心が、少しでも楽になりますように。
Special Thanks:明石書店さま
本のご紹介の許可をいただき、最新版を献本していただきました。ありがとうございます!