自分をほめるってどうなの?|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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さて、今回は「がんばっている自分をほめる」ことについてお話をしてみたいと思います。
よく自己啓発系の本やSNSとかで、
「がんばっている自分をほめよう!」なんて言いますよね。
「一日がんばった自分、えらい!」
「わたし、よくやってる!えらい!」
みたいなやつ。
たしかに、うんとがんばった日には、そんなふうに自分をほめたくなるものですが、
案外こういう言葉、インナーチャイルドには重たかったりします。
もし、あなたが小さな子どもだとして、
もうがんばれないよってくらいがんばってるときに、
お母さんやお父さんから、「がんばっててえらい!」って言われたらどうでしょう?
その瞬間は、がんばりを認めてもらえてうれしい気持ちになるかもしれませんが、
そうなると、次もまたその次も、期待を裏切らないように、がんばり続けなくてはいけないような気がしませんか?
もしがんばるのをやめてしまったら、お母さんやお父さんにガッカリされてしまうような気がしませんか?
それと同じく、
あなたが自分を励ますつもりでかけた「えらい」という言葉で、無意識のうちに自分自身を追い詰めてしまっているかもしれません。
「えらい」という言葉には、
「良い」「悪い」と同じように、ジャッジ(評価)の意味が含まれています。
「がんばる=えらい」ということは、
裏を返せば、「がんばらない=えらくない・ダメ」というメッセージにもなってしまうわけです。
もちろん、単に「えらいという言葉を使ってはいけない」という表面的な話ではなく、
自分のインナーチャイルドの気持ちを理解して寄り添えているかが大事です。
インナーチャイルドがあなたに求めているのは、「無条件の愛」。
がんばっているときでも、そうでないときでも、いつでもそのままの自分を受け入れてほしいと思っているはずです。
「えらい」の代わりに、
「ちゃんと見ているよ」「いつでもここにいるよ」
そんな温かいメッセージを伝えてあげてくださいね。
がんばらなくても、あなたはちゃんと愛されている。
その安心を、少しずつ心に取り戻していきましょう。
