あなたはなにネイティブ?|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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さて、今日は「あなたはなにネイティブ?」ということについて
考えてみていただきたいと思っています。
おそらくこの記事を読んでくださっている人のほとんどは、
日本語が母国語だと思います。つまり、日本語ネイティブ。
生まれたときから、日本語を浴びて育ち、今も日本語を話している。
だからきっと、たいていのことは日本語で言語化できるし、相手の言うことも理解できる。
英語でも、中国語でも、韓国語でも、
ネイティブの人は、それを習得する苦労を知らずに、気づけばしゃべれるし聞けるようになっていますよね。
そして、母国語とそれ以外の言葉が同時に聴こえてきたとしたら、
どうしたって、母国語の方ばかりが耳に入ってくる。
たとえ習得した言語であっても、母国語以外を聞き取ろうとすれば、
意識的にそちらに集中しなくてはいけない。
そうですよね?
人は、慣れ親しんだものほど、無意識に注意を向けてしまうものです。
これは、インナーチャイルドの世界でも同じです。
あなたが生まれ育ったときに、聴いていた言葉や見ていた姿が、自然とあなたの「ネイティブな価値観」(観念)になっているのです。
たとえば、
いつもお母さんがお金の心配ばかりしている家庭で育てば、
「お金を使うのは怖いこと」ネイティブになるし、
お父さんとお母さんがしょっちゅうけんかしている家庭で育てば、
「人は争い合う」ネイティブになるし、
きょうだいばかりえこひいきされている家庭で育てば、
「この世は不公平」ネイティブになる。
その人にとっては、それが「ネイティブな価値観」(観念)ですから、
疑う余地もないほどに、あたりまえに世の中を「そういうもの」だと思って見ています。
たとえ周りに、自分とちがう価値観を持った人がいても、
外国語のリスニングと同じく、よほどそちらに意識を集中して、
かつ意図的に取り入れる努力をし続けなければ、覆ることはないのです。
あなたにはどんな世界が見えていますか?
今見ている世界はきっと、
あなたのネイティブな価値観(観念)を通して映し出された世界です。
もしそれが不自由なものなら、そこに固執せず、新しい言語を話してもいいはず。
そのためには、まず自分がなにネイティブかを知ることから。
いつもお伝えしているとおり、
幼少期に向き合わずして、変わることなんてできないんです。
あなたはなにネイティブ?
入門講座では、そんなワークもしていますので、
ぜひ、お越しくださいね。
