令和の子育てはつらいよ|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を再掲載したものです。
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子育ては、いつの時代も大変なもの。
でも、「大変さの質」は、時代ごとにちがいがあるように思います。
これはあくまでわたしの所感ですが、
昭和の子育ては、良くも悪くもとてもわかりやすい時代だったのではないでしょうか。
ちゃんと食べさせること。
ちゃんと学校に行かせること。
ちゃんと社会に出られるようにすること。
周りに置いていかれないように、親も子も、我慢してがんばるのが当たり前。
「抱き癖がつくからあまり抱かないほうがいい」とか、
「言うことを聞かなければ体罰もやむなし」みたいな、
今では考えられないような価値観や関わり方もありましたが、目指す方向そのものは、わりと一本に定まっていました。
だから、苦労は多くても、
「これでいいのかな」と迷う感覚は、今ほど強くなかったのかもしれません。
そして、平成。
ここから、子育ては少しずつ複雑になっていきます。
叱りすぎない方がいい。
個性を大切にした方がいい。
子どもの気持ちを尊重した方がいい。
このようなことが言われるようになり、
「正解」がひとつじゃなくなっていきました。
多くの親が、自分が受けてきた子育てとはちがうやり方に戸惑いながら、
「これで合っているのかな?」
「本当にこの関わり方でいいのかな?」
と、常に不安を抱えながら、手探りで子育てをしていた時代だったように思います。
叱ることへの罪悪感が強くなりすぎて、
気づけば「過剰に褒める」方向に振り切れてしまった人も少なくなかったのではないでしょうか。
まさに、子育ての過渡期。
「迷い」の時代ですね。
そして、令和。
令和の子育てでしんどいのは、
「こうするといい」と言われる関わり方が、かなり具体的に知られるようになったことだと思います。
安心させること。
共感すること。
スキンシップを大切にすること。
「ありのままで愛されている」と感じられる関わり、
つまり自己肯定感をはぐくむことが何よりも大切だ、ということは、多くの人がもう知っています。
すると今度は、
「わかっているのに、できない」
という苦しさが生まれます。
叱りたくないのに、叱ってしまう。
共感したいのに、否定してしまう。
そのたびに、
「またできなかった」
「わたしはダメな母親だ」
と、自分を責めてしまう。
SNSを開けば、
上手に子育てをしているように見える(見えるだけだよ!)人たちの姿ばかりが目に入って、
現実とのギャップに、さらに心が削られていく。
そうやってストレスが溜まり、
また余裕を失い、
さらにきつく当たってしまう。
この負のループにはまってもがき苦しんでいるお母さんたちに、たくさんたくさんお目にかかります。
昭和は、知らなかった。
平成は、迷っていた。
令和は、わかっているけど、できずにいる。
もちろん個人差もあるし、かなりざっくりだけども、こんなふうに感じています。
わたし自身は、正解がわかりはじめた、平成の終わりから令和のはじめにかけて子育てをしました。
大量の育児書が出版され、SNSでの子育て発信が活発になり、よさげな情報であふれかえっていました。
子育ての正解を探して検索をし、それっぽい正解を見つけては、挑戦し、
結局できない自分に何度もがっかりして、夜な夜な自分責めを繰り返しました。
今の時代のお母さんたちは、わたしが子育てした時よりもさらに情報が増え、荷の重い状況に置かれているなと感じます。
そんなお母さんたちにお伝えしたいこと。
子どもへの関わり方以前に、
「自分自身への関わり方を知ってください」ということです。
自信を失い、罪悪感でいっぱいの自分のインナーチャイルドに、
「ちゃんとしなきゃ」
「もっとがんばらなきゃ」
って、心の中でお説教をしていませんか?
インナーチャイルドは、あなたの中にいる子どもそのもの。
自分のインナーチャイルドに厳しい言葉をかけ続けて、目の前の子どもにだけ、安心や共感を向けるなんて、正直無理ゲーです。
インナーチャイルドケアを知って、
自分の中にいる子どもを安心感で満たしてあげてください。
不安になっている自分。
うまくできなくて落ち込んでいる自分。
そうした内側の反応をそのまま受け止める。
それができるようになれば自然と、外にいる子どもにも優しさが向けられるようになります。
まずは、自分の中の子を育て直す。
そして、そのやり方をそのまま現実の子育てに使えるようになること。
それが、
「わかっているのにできない」状態から抜け出すための、おおきなヒントになると思っています。
大変だけど、一緒にがんばりましょう!
