子どもの目線で考えてみる|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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受講生さんたちとお話していると、
幼少期の心の傷を「過小評価」している人が、
実に多いなと感じます。
たとえば、
- ピンク色の服が欲しいとねだったら、「あなたは寒色系の方が似合うよ」と言われた。
- 一生懸命描いた絵を見せたら、忙しそうにしていてあんまりちゃんと見てもらえなかった。
- 良かれと思って洗濯物を畳んでおいたら、気づかないうちに畳みなおされていた。
こういうことって、よくありますよね。
わたし自身、
母の娘視点でも、息子の母親視点でも、
どちらもめちゃくちゃ心当たりがあります。
こういう対応されてたし、自分もしていた。
親の立場になってみれば、
それは「良かれと思って」とか「仕方ないこと」だったりするのですが、
子どもから見たら、けっこう傷つく。
グサッとえぐられる。
特に最後の、
お母さんを楽させたくてしたお手伝いが、
かえって足手まといだったとわかったときのショックなんて。
うー、切なすぎる。
と、こんな具合に客観的に見れば、
「子どもは傷つくよなぁ」とわかることでも、
みなさん、自分のことになるとめっぽう疎い。
「たいしたことない」と思ってしまうし、
「済んだことを今さら」と見ようとしない。
それが積もり積もって、あなたの生きづらさになっているというのに、
痛みを「過小評価」しているせいで、
インナーチャイルドの声に気づけていない。
「なんだか原因がわからないけれど、とにかくずっと生きづらいんです。」
と言うけれど、そりゃそうなんです。
だって、インナーチャイルドは、あなたに痛みを訴えているのに、
それを無視してやり過ごそうとしているのだから、苦しいに決まってるんです。
でも、誤解しないでください。
「昔のことを思い出して、親を恨んでください」
と言いたいわけではないのです。
あなたにお願いしたいことは、
「子どもの頃のトラウマなんてない」
と決めつけるのをやめて、
ガリバートンネルを潜り抜ける気持ちで、
子どもの頃のあなたから見ていた景色をイメージして、
「もしかしたら、わたしもけっこう傷ついてたのかもな」
と想像してみてほしいということです。
その想像力が、インナーチャイルドを救うハズ!
幼い頃の自分に目線を合わせて考えるとき、
インナーチャイルドの声が聴こえ始めることと思います。
