光を演出するほど、闇は濃くなる|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter – by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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先日、食あたりになりまして、数日間グロッキーでした。
横になって過ごしながら、活字を読む気力もなかったので、
ダラダラとSNSとか動画を眺めていたのですが、
そうすると不思議なことに、画面の向こうの世界が異様にキラキラ輝いて見えてくるんです。
おお、これが闇落ちっていうやつか。
と、深淵を覗き込んだ感覚がありました。
SNSは、光の世界です。
日常の中の、「映えてるところ」を切り取ってアップしています。
たとえ失敗談であっても、それは自分を輝かせるための縁取りすぎず。
自分を上げるために他人を下げることや、
自分を上げるためにあえて自分を下げることはあっても、
自分がただ下がるような、「闇の部分」をあえてさらす人はまずいません。
そんなことわかりきっているのに、
画面に映し出された「光の部分」だけを延々とスワイプするうちに、
画面のこちら側の「闇の部分」ばかりが際立ってくる。
自分は、
世界でいちばん無価値でつまらない毎日を送ってるのではないか、
そういう気にさせられる。
これは危険。
だから、元気がない人はどんどん元気がなくなっていくんだなと思いました。
でも、わたしは知っています。
SNSでキラキラの発信をしている人の中にも、
おしゃれなインテリアを切り取った写真の反対側が、
ゴミ溜めになっている人がいることを。
子育てのノウハウを発信しながら、
子どもに怒鳴り散らしてしまう人がいることを。
人の相談に乗りたいとプロモーションしながら、
自分も悩みでいっぱいの人がいることを。
この仕事をしていると、
そういう人をたくさんたくさんお見掛けします。本当です。
それがいいとか悪いとかではありません。
光を演出しようと思えば、闇が濃くなる。
それだけのことです。
「光の部分」だけに見える人にも、必ず「闇の部分」があります。
わたしだってそうです。
だから、みなさんに知ってほしい。忘れないでほしい。
光と闇というのは、集団の中にあるのではなく、
ひとりの人の中にあります。
必ずあります。
自分の中の闇を見ようとしない人は、外側に闇を見ます。
自分の中の光を見ようとしない人は、外側に光を見ます。
自分の映えた部分だけを見るようにしていると、
周りの人がダサくて冴えない人に見えてきます。
そして心の中で人を見下すようになります。
自分の映えない部分だけを見るようにしていると、
周りの人があか抜けて冴えている人に見えてきます。
そして人に劣等感を感じるようになります。
心の鏡は、
自分が見ていないものを外の世界に映し出すようにできています。
光と闇、どちらから顔を背けていると、
比較の世界を生きる苦しい毎日です。
あなたが今もし、画面の向こうばかりが光っていて、
自分が闇の中にいるように感じるのなら、
光を見過ぎているせいで、自分側の闇が濃くなっているだけ。
だから、そっと画面を消して、
自分の内側の光を見つめてください。
ちゃんと心の目を開いて、
自分の中に光と闇を同時に見ることができれば、
画面の向こう側にもちゃんと闇があることがわかります。
みんなおんなじ人間ですから、
あちら側が光ばかり、自分の方は闇ばかりなんてこと、
本当はないんです。
