怪しいやつって思われそうですが|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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こんなことを言うと、怪しいやつって思われそうですが、
講座でお客さまと話していると、
ときどき、「本当のその人」を感じることがあります。
・娘
・姉
・妹
・嫁
・母
・社会人
・部下
・上司
・先生
こういう役割をぜーんぶ取っ払った感じの。
「この人ってきっと、本来こういう感じの人なんだな」
と思うような。
そういうまんまの姿が、ふっと見えることがあります。
それはたいてい、
講座が後半になって、インナーチャイルドケアが板についてきたころ。
くだらない雑談や、好きなこと。
これからやってみたいことなんかの話をしてるとき。
それこそ講座の本筋と少しずれた会話をしてるときに、
チラッと姿を見せてくれるんです。
その感じが、どなたももれなく魅力的で、かわいらしい。
すごく優秀で、ひとりでなんでもできちゃう感じの人が、
意外と弱虫で、おっちょこちょいだったり。
自信なさげで、自己主張が苦手な人が、
やりたいことの話になると、どこまでも雄弁だったり。
男勝りで、さばさばした雰囲気の人が、
本当はとても繊細で、女性らしいものに憧れを持っていたり。
「わたしはこういう人間です。」
と自覚して人に見せている姿から外れたところに、
本当の自分らしさ、があるのかもしれません。
お客さまのそういう姿を見るたびに、
「あぁ、人ってこうやって生きられたら、
きっとみんながモテモテで、楽しく暮らせるんだろうなぁ」
ってしみじみ思うんですよ。
わたしたちはきっと、生まれ育っておとなになる過程で、
親や周りの人の目を気にしながら、
少しずつ「本当の自分」から逸れてしまっていて、
その距離が空けば空くほど苦しいんだと思います。
それが生きづらさなんですよね。
インナーチャイルドの声を聴けるようになることは、
「本当の自分」に歩み寄っていくことで、
だから、癒しが進んでくると、
その姿をチラッと見せてくれるようになるんだと思います。
無理してちがう自分を演じ続けることも、できなくはないかもしれないけれど、
せっかくの生まれてから死ぬまでの数十年の間を、
少しでも長く、「本当の自分」で生きられたらいいなって思うんです。
みんなでそうなれたらいいなって思うんです。
