【お悩み相談】離婚しようと思ってます!後悔しないためにはどうすればいい?
ご相談者さま:ナポリさん
5年生の息子と、3歳の娘がいます。
結婚して以来、夫との関係に悩み、いよいよ離婚を考えています。
夫はきちんと仕事をし、給料は毎月入れてくれます。暴力などはなく、浮気の痕跡もありません。
でも、長所と言えばそのくらいで、私に対して感謝も共感もありません。
家事は私がやって当たり前。子供にも関心を示さず、何を相談しても「俺は普段子供と一緒にいるわけじゃないからわからない」と私に丸投げします。
昨年私が体調を崩し寝込んだときも、「大丈夫?」の一言もありません。
濃厚接触者として仕事を休んでいたのに、テレビを観て寛ぐばかりで、こちらが頼んでようやく動くといった状態です。
私は、今は専業主婦ですが、一応看護師資格があり、探せば仕事は見つかると思うので、経済的な不安はそこまで強くありません。
でも、こんな状態でも子どもたちにとっては父親。
離れれば心を傷つけてしまうのではないかと思っています。
(子どもは夫にもそれなりに懐いています。)
いろいろ考えて踏み切れないまま、すでに何年も経過しており、自分の年齢のこともあり、そろそろ結論を出したいと思っています。
子供への影響を含め、どのように考えていけば後悔の無い選択ができるでしょうか。
アドバイスいただければ幸いです。
森からのお答え
ご相談ありがとうございます。
パートナーとの離婚を考えているというご相談、たくさんいただきます。
今回は、離婚に対するわたしの見解と、離婚すべきかどうか迷ったときの考え方についてお話しますね。
離婚を決断する前に
厚生労働省が公表している「令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、令和3年における婚姻件数は50万1116組で、離婚件数は18万4386組でした。
つまり、結婚したカップルのうち、約36%が離婚をするということですね。
この数字だけみても、離婚することはそんなに珍しいことじゃありませんよね。
わたしの個人的な考えとしては、離婚自体には特に問題がないと思っています。
合わない人とずっと一緒にいてストレス抱えるくらいなら、他の選択をしてもぜんぜんいいと思うんです。
お子さんがいると抵抗もあるかと思いますが、大好きなお父さんとお母さんがいがみ合っている姿を四六時中見せられるのだってとんでもなく傷つくんじゃないでしょうか。
もちろん、仲良く一緒に暮らせればそれがベストでしょうけれど、子どもが会いたいときに会えるような環境で、経済的にも問題がないのであれば、離婚という選択をしてもいいと思います。
が!
その決断を下す前に、ぜひ取り組んでいただきたいことがあります。
離婚の相談に来られる方にわたしが必ずお伝えしていることです。
※もちろん、DVなどの差し迫った問題がある場合には、身の安全を守ることを最優先にしてくださいね。
夫婦関係は母子関係
離婚の決断をする前に取り組んでいただきたいことは、実のお母さまとの関係を癒すことです。
なぜなら、夫婦関係というのは、母子関係の写し鏡だからです。
幼少期に母親に満たしてもらえなかった思いは、潜在意識の中に溜め込まれて生き、大人になるとそれを無意識にパートナーに満たしてほしいと思うようになります。
ナポリさんのように、パートナーが自分に対して共感してくれないことを悩んでいる人は、幼少期にお母さんからの十分な共感を得られておらず、心細かった人だと思います。(自覚の有無に関わらず。)
同様に、幼少期にお母さんが側にいてくれずさみしい思いをしていた人は、四六時中パートナーに自分を気遣ってほしいと考え、お母さんに見捨てられるのではないかと怯えていた人は、パートナーに見捨てられることを強く恐れます。無条件に愛してもらえなかった人は、何をしてもすべてを許し愛して欲しいと望みます。
このように、生きづらさや人間関係の問題を抱えている人のインナーチャイルドは、親密な関係になる相手(パートナー)をお母さんだと勘違いしてしまい、自分のことをもっとわかってほしい、受け入れてほしい、満たしてほしいと要求してしまいます。
それが叶った恋愛初期には強く相手に入れ込みますが、関係が長くなり、次第に期待に応えてくれないことが増えてくると、母親代わりになってくれない相手に失望し、やがて嫌悪感を抱くようになることすらあります。
厳しいようですが、それが今のナポリさんです。
ですので、今のご主人と別れたとしても、この根本的な問題が解決していない限り、同じことを繰り返す可能性は非常に高く、この先、パートナー以外の信頼できる相手(上司、友だちなど)にも、「わかってくれない」という不満を抱えて苦しむ展開が予想されます。
だからこそ、これを機にご自身のインナーチャイルドをしっかり満たしておいてほしいのです。
母親との関係を癒すには
母子関係で負った心の傷をおとなになってから癒すための唯一の方法が、インナーチャイルドケアです。
年齢を重ねた母親に、これまでのことを反省し自分を癒してほしいと求めたところで、インナーチャイルドは満たされません。
また、パートナーに母親代わりを要求することは、パートナーに自己犠牲を強いることになってしまいます。
おとなになった今、自分を満たすことのできる唯一の存在は自分自身です。
インナーチャイルドが今、離婚するかもしれないこの状況をどのように感じ、インナーマザーであるあなたに何を求めているのか。
それをしっかり理解し満たすことができれば、インナーチャイルドは癒されていきます。
あなたが、パートナーに求めたくなること、それは、自分のインナーチャイルドがあなたに求めていることであると理解し、気持ちをひとつも否定せず丁寧に寄り添っていけば、次第に癒しが進み、満たされていきます。
その頃には、パートナーの言動に今ほど心を乱されなくなっていることに気づけるでしょうし、離婚以外の選択肢も見えてくるかもしれません。
▶具体的なケアの方法を知りたい方は、インナーチャイルドケア入門講座へお越しください。
本来の自分で判断をする
インナーチャイルドケアを続けた結果、パートナーとの関係が穏やかになり、そのまま結婚生活を続ける選択をする人はたくさんいます。
逆に、インナーチャイルドケアを続けた結果、今のままでは自分の人生を生きられないと、別れることを決める方もいます。
どちらがいいということではなく、これまでの固定観念にとらわれた潜在意識だけの判断ではなく、ご自分の深いところと繋がって結論を出せるようになることがすばらしいのです。
インナーチャイルドを癒す過程は、潜在意識と繋がり、ありのままの自分に回帰するプロセスです。
お母さんに愛されるために無理やがまんをしていた自分ではなく、生まれ持った本来の姿に戻っていきます。
その姿でパートナーと対峙したとき、このまま一緒にいたいのか、離れて別の道を行くのか、自ずと答えは出るはずです。
離婚するかどうかは、そのとき改めて考えてみても遅くはないと思うのです。
離婚に限らず、人生において後悔の無い選択をするためのコツは、顕在意識(インナーマザー)の一存ではなく、潜在意識(インナーチャイルド)の感覚を大切にすることです。
人生の大切な選択の前にインナーチャイルドケア、おすすめします。
まとめ
- 夫婦関係は母子関係の写し鏡。
幼少期に母親に満たしてもらえなかった思いは、潜在意識の中に溜め込まれて生き、大人になるとそれを無意識にパートナーに満たしてほしいと思うようになる。 - 生きづらさや人間関係の問題を抱えている人のインナーチャイルドは、親密な関係になる相手(パートナー)をお母さんだと勘違いし、自分のことをもっとわかってほしい、受け入れてほしい、満たしてほしいと要求してしまう。
- 関係が長くなり、次第に期待に応えてくれないことが増えてくると、母親代わりになってくれない相手に失望し、やがて嫌悪感を抱くようになることすらある。
- 根本的な問題が解決していない限り、相手を変えて同じようなことを繰り返すことになる。
- 母子関係で負った心の傷をおとなになってから癒すための唯一の方法は、インナーチャイルドケア。自分を満たすことのできる唯一の存在は自分自身。
- 自分で自分の要求を満たせるようになると、パートナーへの過度な期待を手放すことができ、相手の言動に振り回されなくなり、今とはちがった選択肢を持てるようになる。
- インナーチャイルドを癒す過程は、潜在意識と繋がり、ありのままの自分に回帰するプロセス。生まれ持った本来の姿パートナーと対峙したとき、このまま一緒にいたいのか、離れて別の道を行くのか、自ずと答えは出るはず。
- 人生で後悔の無い選択をするために、インナーチャイルドケアをしよう。
インナーチャイルドの癒し方は人によって異なります。具体的なケア方法を知りたい方は、入門講座でお伝えしていますので、よかったらお越しくださいね。
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