知らなくていいことを知ろうとするから不幸がはじまる|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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今日は、「知らなくていいことを知ろうとするから不幸がはじまる」というテーマでお話をしてみます。
お客さまとお話をしていて頻繁に思うことのひとつに、
「それ、知ろうとしなくていいんじゃないかな」というのがあります。
「それ」というのは、相手の本音。
相手が、どういう意図でその発言をしたのか、
相手が、本当は自分のことをどう思っているのか。
生きづらい人の共通点は、
そういう「知らなくてもいいことを知ろうとする」こと。
つまりは、
グレーのままでいられず、白黒つけようとする。
その習性こそが、不幸の始まり。
たとえば、
子どもの幼稚園のお迎えで、
すれちがったママさんと目が合ってあいさつしたけど、そっけない態度だった。
そうすると、「わたし嫌われてるかも!」と不安になって、相手の本音を確かめたくなる。
嫌われてるとわかればめちゃくちゃ動揺するのに、
「嫌われてない」証拠が欲しくて、周りの人に聞いたり、懲りずに話しかけたりする。
たとえば、
彼氏から、LINEの返信がなかなか返ってこない。
そうすると、「もう冷めちゃったのかも!」と不安になって、相手の本音を確かめたくなる。
冷めたとわかればめちゃくちゃ動揺するのに、
「冷めてない」という証拠が欲しくて、何度もLINEをしたり、すぐに電話をかけて気持ちを確かめたくなる。
・・・それ、ホントやめといた方がいい。
なぜなら、あなたが不穏な空気を感じる相手というのは、
たいていの場合、あなたやあなたに関わる何かにたいして、グレーな感情を持っているから。
嫌いってわけじゃないけど、なんとなく苦手、とか、
冷めきったわけじゃないけど、最近ちょっとマンネリ、とか。
そんなグレーな気持ちのときに、相手からグイグイ来られたらどうだろうか。
たぶんたいていの人は、
「うわぁ、めんどくさ」
って黒になります。
グレーのまんまにしとけば、白になる可能性も残せるのに、
グレーをグレーのまんまにしとけないから、黒にしてしまう。
そういうふうに自滅していく人を、たびたびお見掛けします。
もったいないなぁ、と思います。
もちろん、
あなたが追いかけなかったことで、一生グレーだったり、
そのままフェードアウトされてしまう可能性もあります。
でも、そんな人を無理に追いかけて、
一時的に繋ぎ止めたところで、あなたはしあわせでしょうか?
しあわせと思うなら、追いかけたらいいけど、
そうじゃないと思うなら、いったん立ち止まりましょう。
そして、あなたのインナーチャイルドにこう問いかけてみてください。
「今、どんな気持ち?」
あなたのインナーチャイルドは、
嫌われて仲間外れにされる恐怖に怯えているかもしれないし、
好きな人に大切にしてもらえなくて、
悔しくて怒っているかもしれない。
そこに寄り添えていますか?
相手の本音を知ることに夢中になっていて、
自分の本音を知ることをおろそかにしているから、
ずっと苦しいままなんじゃないかな。
