「仕方がない」はビンのフタ|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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さて、今日は「仕方がないはビンのフタ」
というテーマでお話しようと思います。
「仕方がない」
「気にするのやめよう」
「あの人に言ってもムダだし」
「わたしががまんすればいいよね」
そうやって自分を納得させようとする人、本当に多いです。
でも、自分の気持ちに無理に「折り合い」を付けておしまいにするやり方は、
あまりおすすめできません。
と言っているそばから、
「だって、そんなこと言ったって仕方ないでしょ!いちいち気にしてたらやってられないよ!」
という声が聴こえてきそうですが、まあとにかく最後まで聞いていただければと思います。
世間では、自分の気持ちに折り合いを付けられる人のことを、
「おとな」というのかもしれません。
相手にムキにならずに、さっさと諦めて切り替える。
たしかに、一見するととてもスマートでかっこいいやり方に思えます。
でも、そうやって無理やがまんをすることを常態化させていると、
いろんな問題が起こってきます。
たとえば、
- 自分の好き嫌いがわからなくなってしまったり
- 毎日が無味無臭でつまらなく感じられたり
- 自分の身近な人に急にキレてしまったり
・・・お心当たりありませんか?
なぜ、そんなことが起こるかというと、
「仕方がない」はビンのフタにすぎないからです。
ビンの中にはたくさんの「不満」「悔しさ」「さみしさ」「嫉妬心」・・・
そういうドロドロとした黒いものが渦巻いていて、
それらが出てこないようにギューッと押し込めているだけだからです。
フタが固くなれば何も感じられなくなっていくし、
中身が増えすぎてフタが閉まらなくなれば、バンッと爆発してしまう。
そんな時限爆弾みたいなものをお腹に抱えたままで、
毎日をイキイキと楽しむなんて不可能なんです。
「仕方がない」で片づけて、見ないふりをし続けることは、ビンの中にどんどんゴミを放り込んで爆発寸前まで詰め込んでるのと同じ。
めっちゃ危険行為です!
では、それを解決するにはどうしたらいいか。
ビンの中を覗き込んで、
中にある黒いものをあなた自身の手で取りだしてください。
そして、それを手のひらに載せて
「こんなのが入ってたんだなぁ」とまじまじと見つめてみてください。
ときには、その黒いものがあまりに幼稚で、恥ずかしくて隠したくなるかもしれません。
でも、それが今のあなたです。
そこから目を背け続ける限り、本当の自分らしさには出会えないので、
勇気を持って向き合ってみてくださいね。
え?
ビンの中を覗いてみても、なにが入っているかわからない?
そんなあなたはまず、自分の内側の声を聞く練習から。
ぜひ、入門講座へお越しくださいね!
