接し方でわかる【母親タイプ診断】~だからあなたはこじらせた~
- 人に気を遣い過ぎてしまう
- 人の目が気になってしまう
- 人に心を開けない
- 人に合わせるばかりで自分の意見が言えない
- 自分に価値を感じられない
- 何のために生きているのかわからない
おとなになってから抱えるお悩みのほとんどは、偏った思考のクセが原因です。
そして、人が偏った思考のクセを持つ最大の理由は、幼少期に親(主に母親)との愛着形成が不十分だったことにより、他者への不信感や恐れ、自分への劣等感や無価値感があることです。(基本的信頼感の欠如)
だから、おとなになってからその問題を解決しようと思ったら、インナーチャイルドケアという方法で、自分の中に基本的信頼感を育みなおし、偏った思考のクセを手放していく作業が必要になるわけです。
ところが、このような話をしてもなお、インナーチャイルドのケアの必要性に懐疑的な人は多いです。
「そりゃ母親の対応に問題が無かったとは言わないけれど、それでも大変な中苦労して育ててくれたし、テレビでやっているような虐待などとは無縁でした。」
「母親は確かに冷たかったけど、それは過去のこと。わたしはもうおとなだし、今の人間関係の問題は母親とは無関係。いまさら過去の問題をほじくり返すことに意味を感じません。」
そんな風におっしゃる方がほとんどです。
これを読んでいらっしゃるあなたも、同じように感じていらっしゃるとしたら、ぜひ最後まで読んでいってください。
わたしもインナーチャイルドケアが必要なんだ!ということに気づいていただけることと思います。
イメージしてみよう
まずは、子どもの頃に戻って、こんな場面を想像してみてください。
あなたは、小学2年生。
今日、学校で悲しいことがありました。
最近なんだかそっけないAちゃんとBちゃん。
勇気を出して「一緒にあそぼ」って言ってみたけど、チラッとこっちを見ただけで知らんぷり。
ふたりでコソコソ何かを話しながら、どこかへ行ってしまいました。
前はいつも三人一緒に仲良く遊んでいたのにどうして?
わたし、何か二人が嫌がるようなこと言ってしまったのかな?
いくら考えても答えはでません。
悲しい気持ちを引きずったまま家に帰ったあなたは、お母さんにこう打ち明けます。
「お母さんあのね、AちゃんとBちゃんが最近わたしと遊んでくれないの。今日も『一緒にあそぼ』って言ったのに、無視されちゃったんだ。」
幼いあなたがお母さんに悩みを打ち明けている場面、イメージできましたか?
思い出してみよう!
では続いて、あなたが打ち明けたことに対して、あなたのお母さんはどのようなリアクションをするでしょう?
実体験でも構いませんし、想像でも構いません。
以下の①~⑭の中から、「お母さんが言いそうなこと」に最も近いものを選びましょう。
お母さんに相談などできなかったという人は、「⑭そもそも言わなかった」を選びましょう。
- 気にすることないわよ!大丈夫!大丈夫!
- どうして?なんて言われたの?お母さん先生に言ってあげようか?
- あなたは強いからこのくらい平気よね!
- えー、なにそれ?むかつくね!うざー
- お母さんがあなたくらいのときにもいじめられたなー
- お母さん、そういうのよくわかんなーい。先生に相談してみたら?
- どうしましょう?うちの子が!オロオロ
- うるさいな!めんどくさいことばっかり言わないで!
- あなたがそんなんだから、嫌われるんだよ!
- 本当に?あなたが何かしたんじゃないの?
- そんなこと気にしてんの?バカみたいw
- お姉ちゃんはそんなこと言わなかったのになー
- ふーん
- そもそも言わなかった
選べましたか?
幼かったあなたの本音
それでは、お母さんのリアクションタイプ別に、幼かったあなたの本音を探っていきましょう。
あなたのお母さんのリアクションにあてはまるものをクリックしてください。
- 気にすることないわよ!大丈夫!大丈夫!
- どうして?なんて言われたの?お母さん先生に言ってあげようか?
- あなたは強いからこのくらい平気よね!
- えー、なにそれ?むかつくね!うざー
- お母さんがあなたくらいのときにもいじめられたなー
- お母さん、そういうのよくわかんなーい。先生に相談してみたら?
- どうしましょう?うちの子が、、オロオロ
- うるさいな!めんどくさいことばっかり言わないで!
- あなたがそんなんだから、嫌われるんだよ!
- 本当に?あなたが何かしたんじゃないの?
- そんなこと気にしてんの?バカみたいw
- お姉ちゃんはそんなこと言わなかったのになー
- ふーん
- そもそも言わなかった
1. 「気にすることないわよ!大丈夫!大丈夫!」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「励まし型」。
あなたが落ちこんだりメソメソしていると、どうにか元気づけたいと、あれこれ声をかけてくれる頼もしいお母さん。
たしかに気にすることはないし、大丈夫かもしれない。
でも、その励ましがときどき負担になることも。
「気にしないって言われても気になっちゃうんだ。」「大丈夫じゃないから相談してるのに。」
もしかしたら、小さなあなたは、そんな風に感じていたのかもしれません。
2. 「どうして?なんて言われたの?お母さん先生に言ってあげようか?」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「問題解決型」。
あなたが困っていると放っておけず、なんとか役に立とうとあれこれ解決策を考えてくれるような、たくましいお母さん。
でも、あなたがお母さんに望んでいたのは、問題を解決してもらうことじゃなく、まず真っ先に自分の気持ちに寄り添ってもらうことだったのではないでしょうか?
「なんとかしてほしいわけじゃなくて、ただ話を聞いてほしいだけなのに。」
幼いあなたは、そんな風に感じていたのかもしれません。
3. 「あなたは強いからこのくらい平気よね!」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「過剰信頼型」。
きょうだいの中でしっかり者だったあなたへの、お母さんからの信頼は絶大。
手のかからない子として評され、その期待をひしひしと感じていたのではないでしょうか。
だけど、あなただってまだ子ども。本当はもっとお母さんに甘えたかったでしょう。
せめて困ったときくらいは、じっくり話を聞いて寄り添って欲しかったはず。
それでもお母さんの期待を裏切れずに、いい子強い子を演じてきてしまったのかもしれません。
「そんなに期待しないでよ。わたしだって甘えたいんだ。」
あの頃のあなたは、そんな風に感じていたのではないでしょうか。
4. 「えー、なにそれ?むかつくね!うざー」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「友だち親子型」。
イヤなことがあると、一緒に怒ってくれたり、泣いてくれたり。
まるで本当の友だちのように、あなたの味方をしてくれる存在。
一見するとなんの問題もないように思えるこの関係。
でも、お母さんは友だちじゃなくてお母さん。
子どもだったあなたは、一緒になって喜怒哀楽を表現するのではなく、ただ側にいて背中をさすって安心させて欲しかったのかもしれません。
そのときは話してすっきりしたように思えても、「どこかなんだかモヤモヤする。なんだか癒された感じがしない。」
もしかすると、そんな風に感じていたのではないでしょうか。
5. 「お母さんがあなたくらいのときにもいじめられたなー」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「会話泥棒型」。
あなたが話し始めてもすぐに「お母さんが子どもの頃はね」「わたしがあなたくらいのときにはね」などと、自分の話にすり替えてしまうようなところがあったのですね。
健気なあなたはお母さんの話にうなづきながらも、
「お母さんの話は聞いてないのに。」「お母さん、いつも自分のことばっかり。」
そんな風に感じていたのかもしれません。
6. 「お母さん、そういうのよくわかんなーい。先生に相談してみたら?」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「責任回避型」。
決してガミガミ怒ったりするわけじゃないんだけれど、面倒なことに巻き込まれそうと察すると、すぐに逃げてしまったり、他の人(ご主人や先生など)に押し付けたりするようなところがある、ちょっとズルいお母さん。
でも、あなたが困ったときに頼りたいのはお母さん。本当は他の誰かじゃなくてお母さんにわかってほしかったのではないでしょうか。
「わたしはお母さんに聞いてほしいのに。」「どうしていつも逃げちゃうの?」
お母さんの後ろ姿を見ながら、そんな風に感じていたのかもしれません。
7. 「どうしましょう?うちの子が、、オロオロ」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「情緒不安定型」。
何かを相談しようとすると、自分以上に動揺してしまって、慌てふためいてしまう頼りないお母さん。
共感してもらうどころか、こちらが逆に気を遣ってしまうような展開になることも多かったのではないでしょうか。
だけど、困っているのはわたし。本当は、お母さんにお母さんらしく、どっしり構えて気持ちを受け止めてほしかったはず。
「お母さんに言うと困らせちゃうから、言わない方がいいのかな。」
優しいあなたは、いつもそんな風に感じていたのかもしれません。
8. 「うるさいな!めんどくさいことばっかり言わないで!」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「拒絶型」。
いつだって自分のことで精いっぱい。子どもからの相談に耳を傾けようとせず、突き放してしまう人。
いつもイライラしていて、話しかけづらい雰囲気があったのではないでしょうか。
ただでさえ傷ついているあなたの心が、心の拠り所であるはずのお母さんに拒絶されて、さらに傷を深めてしまいます。
「お母さんに言っても、余計に傷つくだけだ。」
あなたはひとりぼっちで、そんな風に感じていたのかもしれません。
9. 「あなたがそんなんだから、嫌われるんだよ!」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「非難否定型」。
すぐにあなたの言動を非難したり、ロクに話も聞かずに一方的に決めつけて責めたりする人。
他の子に意地悪されても、きょうだいげんかしても、いつもいつも悪いのはわたし。
本当はお母さんにわかってほしいのに、相談しても頭ごなしに否定されて、余計に傷ついてしまうなんてこともしばしば。
「お母さんに言うだけ損だから、相談するのはやめておこう。」
傷ついたあなたは、そんな風に感じていたのかもしれません。
10. 「本当に?あなたが何かしたんじゃないの?」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「疑い型」。
我が子であるあなたの訴えを信じずに、はじめから疑ってかかることがしばしば。
いくら本当のことを言っても信頼してもらえず、悔しい思いをすることが多かったのではないでしょうか。
誰よりもいちばん信じてほしい人に疑われてしまうのは、とても悲しいことですよね。
「お母さんに言っても、どうせ信じてもらえない。」
そんな風に感じていたのかもしれません。
11. 「そんなこと気にしてんの?バカみたいw」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「嘲笑型」。
子どもをひとりの人間として尊重せず、バカにしたり茶化したりするような人。
あなたがいくら真剣に訴えても、どこか見下したような態度だったのではないでしょうか。
たとえおとなにとってはささいなことでも、子どもにとっては大きな悩み。
お母さんに胸の痛みをわかってもらえないのは、本当に悔しいことですよね。
「わたしは真剣に悩んでいるのに。」「子どもだからってバカにしないでほしい。」
あの頃のあなたは、そんな風に感じていたのではないでしょうか。
12. 「お姉ちゃんはそんなこと言わなかったのになー。」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「比較型」。
きょうだいやいとこ、近所の子など身近な人とあなたを比較して、「○○ちゃんはできているのに」などと言うようなことがありませんでしたか?
でも、わたしはわたし。人と比べたりせず、ありのままの自分を愛してほしいと思っていたのではないでしょうか。
比べられるたびに、
「お母さんは、お姉ちゃんのほうが好きなんだ。」「お姉ちゃんみたいになれないわたしはダメな子なんだ。」
そんな風に感じていたのかもしれません。
13. 「ふーん。」を選んだあなた
あなたのお母さんは、「無関心型」。
子どものことに関心を持てず、何を言っても響かないお母さん。
あなたがいくら悩んでいようと苦しんでいようと、他人事のような反応しかしてくれません。
お母さんを心の拠り所にしたいのに、まともに取り合ってもらえないなんて、どれほど悲しいことでしょう。
「お母さんはわたしのことなんてどうだっていいんだ。」
幼いあなたは、そんな風に感じていたのかもしれません。
14. 「そもそも言わなかった」を選んだあなた
「そもそもお母さんに悩みを打ち明けたことなんてありません。」
そうですよね。
では、どうしてお母さんに打ち明けられなかったのでしょう?
- ①~⑬のような反応が返ってくるのが目に見えていたから。
- 他のきょうだいが、①~⑬のような扱いを受けているのを見て、自分は言わない方がいいなと思っていたから。
- お母さんが大変そうで、とても甘えることなんてできなかったから。
- お母さんが精神的に弱くて、パニックになってしまうから。
- お母さんがいなかったから。
お母さんに甘えたくない子なんて本当はいません。
嫌なことがあれば、お母さんにわかってもらいたいのです。ギュッと抱きしめてもらいたいのです。
それが子どもです。
でも、上記のような何かしらの理由があって、甘えることを諦めたから言えなかったのです。
「言わなかった」のではなく、「言えなかった」のです。
だからインナーチャイルドケアが必要なんです
いかがでしたでしょうか?
もうすっかり忘れてしまっていた幼少期の気持ちに触れることはできましたか?
上記①~⑬までのお母さんのリアクションは、残念ながらどれも基本的信頼感(自他を信頼する気持ち)を育むにあたっては不適切な反応です。
後半の番号を選ばれた方は、それなりに納得感もあるかと思いますが、前半を選ばれた方は、「このリアクションもダメなのか」と驚かれたかもしれませんね。
それから、「わたし自身も良かれと思って自分の子どもにもこういう反応しちゃってた」という方も少なくないでしょう。
でも、幼い子どもの気持ちになって、「お母さんにどうして欲しかったか」を考えてみれば、なぜこれらが不適切な反応なのかはわかるはず。
子どもはみんな大好きなお母さんに、「悲しい」「苦しい」「さみしい」「悔しい」などのたくさんの感情に無条件で共感してもらい、ギュッと抱きしめてもらうことを望んでいるのです。
幼稚園や保育園、学校や習い事、外の世界で傷ついた子どもは、お母さんの腕の中で安心したいのです。
お母さんは幼い子どもにとってのかけがえのない「安全基地(Secure Base)」なのです。
お母さんが安全基地としてそこにいてくれることだけが、「わたしは無条件で愛されている」「わたしはここにいるだけで価値のある存在だ」という自他への信頼感(基本的信頼感)を育むことができる術です。
たとえ励まされても、問題を解決してもらっても、友だちみたいに接してもらっても、満たされることはないのです。
もちろん、ただお母さんを悪者にすればいいということではありません。
時代背景やご家庭の状況などを考えれば、「仕方なかった」と思うことも多々あるでしょう。
でもだからといって、あなたが生きづらさを抱えたままでいい理由にはなりません。
おとなになったあなたが今も、人間関係に悩んだり、自分に価値を感じられなかったりしているということは、上記①~⑭のような何らかの理由で、お母さんの共感が得られず、基本的信頼感を育めていないことの揺るがぬ証。
遅ればせながらでも、基本的信頼感を獲得し、人間関係に煩わされることの無い、ありのままの自分に価値を感じられる人生を手に入れることを目指してほしいのです。
そのためには自分を育てることが必要ですが、お気づきのとおり、いまさらお母さんに子育てをやり直してもらおうと思っても無理がありますね。
もうあなたは子どもではないし、お母さんもお母さんをやるには歳を取り過ぎている。
だから、今、あなたにできることは、「自分で自分を育てること=インナーチャイルドケア」一択なのです。
それが、わたしがインナーチャイルドケアの必要性を訴える理由です。
少なくともわたしは、この方法以外に、おとなになってから基本的信頼感を再構築する方法を知りません。
どんな風に癒せばいいのか
たとえば今回のできごとでは、どんな風に接してもらったら、子どもは癒されるでしょう。
「そっか。そんなことがあったのね。
お友だちに無視されるのは、悲しいし、怖いよね。
理由もわからなくて避けられちゃうのは不安でたまらないよね。
お母さんそばにいるからね。」
こんな風に優しく声をかけて抱きしめてもらえたら、ひとりじゃないと安心できるかもしれません。
これと同じように、毎日の中でまるで子育てをするかのように、自分に愛情深く接する気持ちを持つことが大切です。
インナーチャイルドケアメソッドで、あなたがあなたの母となり、自分の中にいる幼い子を満たしてあげてほしいのです。
具体的なケアのやり方はマンツーマン形式の講座でお伝えしています。
なぜなら、おひとりおひとりの生まれ持った特性、育ってきた環境、親の持つ観念、きょうだい構成、経験したできごとなどによって、ケア方法をカスタマイズしなくてはならないからです。
子育てに正解がないように、インナーチャイルドケアにも正解はありません。
その子が求めているものを深く理解し、その子に合ったやり方でケアすることが、生きづらさを手放すためにどうしても必要なことなのです。
今回の記事を読んで、インナーチャイルドケアの必要性を少しでも感じていただけたらうれしいです。
自分の子育てを始めてみようと思えたら、ぜひ、入門講座にお越しください!