人に気を遣い過ぎて疲れる|インナーチャイルドケア通信
ICCM Newsletter — by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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今日は、「気を遣い過ぎる」ことについて考えてみませんか。
「人に気を遣い過ぎて疲れちゃうんです。」
「必死に気を遣っているのに、なぜか人間関係がうまくいかないんです。」
こういうご相談、むっちゃ多いです。
あなたもお心当たり、ありますか?
ネットで調べてみると、
「優しすぎるから、人から見下されちゃうんです。」
とか、
「自分を犠牲にしてるから、うまくいかないんです。」
とか、よく見かけますよね。
でも、わたしは、
「本当にそうか?」って思っちゃうんです。ごめんなさいね。
まず、あなたがどうして「人に気を遣う」か考えてみましょう。
- 仲良くなりたいから
- 相手を怒らせたくないから
だったりしますかね?
もしかしたら、
- 息を吸うように気を遣ってしまう
- 気を遣わないやり方がわからない
かもしれませんね。
でも、どんな理由があるにせよ、本当の気持ちは、
「嫌われるのが怖いから」
じゃないでしょうか?
つまり、あなたは、
❌周りの人のために気を遣ってるんじゃなくて、
⭕自分のために気を遣っている。
❌優しいから気を遣ってるんじゃなくて、
⭕怖いから気を遣っている。
相手を想う優しさではなく、
自分が怖い思いをしたくないから気を遣っているんです。
それがいいとか悪いとかじゃなくて、
まずはこの都合の悪い現実を自覚してみると、
解決に向けて少し動き出します。
そんなあなたはきっと、
子どもの頃から周りのおとなの顔色をうかがって、
怒られないか、不機嫌にさせないか、嫌われないか、
そういうことをたくさん考えていた人です。
子どもにとって、
親や周りのおとなから見捨てられることは、生命の危機ですから、
そりゃ怖いわけです。
子どもの頃のあなたにとって、
人に気を遣うこと、それはイコール、自分の身の安全を守ること。
そうやって生き抜いてきたから、今も同じやり方で、必死に自分を守ろうとしてしまう。
ただそれだけのことなんです。
でも、残念ながらそのやり方、
おとなの人間関係の中では、役に立ちません。
相手はあなたの保護者ではありませんから、
気を遣って「いい子」にしてたところで、
あなたを好いてくれるわけではないし、
大事にしてくれるわけでもないんです。
それどころか、
あなたが自分に気を遣って、機嫌をコントロールしようとしていることを
無意識のうちに察して、あなたから距離を取りたくなったりもします。
だから、
がんばって気を遣えば遣うほど、人間関係はこじれていくのです。
だとしたら、今のあなたにできることは、
嫌われることに怯えるインナーチャイルドに寄り添って、
人が怖いと思う気持ちを癒していくこと。
そして目の前の人たちは、あなたのお母さんじゃないから、
好かれるために必死にならなくていいと、腹の底からわかっていくこと。
あなたが本当に気を遣わなくてはいけない相手は、目の前の人じゃない。
インナーチャイルドなんですよ。
