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「責任転嫁」はなぜ「嫁」が「転がる」のか?

  
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「責任転嫁」はなぜ「嫁」が「転がる」のか?

今日は、「へぇ」と思った話。

この仕事をしていると、「責任転嫁」という言葉を使うことが多いです。

  • 気づかないうちに責任転嫁してしまっているかもしれません。
  • 罪悪感を感じているからこそ、責任転嫁したくなるんです。

みたいな感じで。

「責任転嫁」はご存じのとおり、本来自分が負うべき責任を他人のせいにすることですね。

アダルトチルドレンは、幼少期に理不尽に叱られたり、いい子であることを強要されたりしている人が多いので、自分に非があることを認めるのに、強い恐怖心を抱く人が多いです。

がゆえに、無意識のうちに自分の中にある黒いものを他者に投影して、責任転嫁をしてしまいます。

その最たる例が、「わたしAさんに嫌われてるんです」って言うけど、実は自分が先にAさんを嫌ってるという話。

自分の中に人を毛嫌いする部分があることを受容していないから、相手に嫌われてると考えることで、自分が相手を嫌うことを正当化するという、ややこしい心理作用。

「自分は被害者で、相手が加害者」と思いたいわけですね。これぞ責任転嫁。

で、こんなことを受講生さんたちに説明しながら、「あれ?なんで責任転嫁って『嫁』なんだっけ?秋茄子は嫁に食わすな的なこと?」

と思って調べてみたら、「転嫁」に「再婚」という意味があることがわかりました。
「嫁がせる」を意味する「嫁」と、「別の場所へ移す」を意味する「転」を組み合わせて「転嫁」。

つまり、自分のところに嫁いできた「責任」さんを、他の人のところに嫁に出し直すのが、「責任転嫁」の語源だそうです。

へぇ。

自分にのところに嫁いできてくれた「責任」さんを、面倒見きれないからといって他の人に擦り付けた上、その人を悪く言うなんて、笑っちゃうくらい勝手ですよね。

でも、そういうことを知らず知らずにしてしまっているのが、人間の愚かさ未熟さなんです。

わたしたち、自分のことは自分がいちばんわかってるなんて思ってますけど、実はぜんぜんわかっちゃいないこと、肝に銘じておきたいです。

さぁ、他の人のところに押し付けた「責任さん」を呼び戻して、自分の大切な一部として愛でてみよう。

きっと、今よりもっと世界は優しくなります。

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