【お悩み相談】家で休むのが苦手です
※本記事のケーススタディは、複数のお客様から寄せられたご相談内容を元に、一般化・再構築したものです。
ご相談者さま(仮名)
あかりさん(40代・女性)
ご相談内容(ケーススタディ)
休むのが苦手で困っています。
夫が仕事人間のため、育児・家事はこれまでひとりで担ってきました。
今は、子どもたちが手を離れたこともあり、週に4回午前中だけパート勤務をしています。
もともと人づきあいが苦手で気を遣う性格なので、短時間の仕事でもすごく疲れてしまいます。
パートから帰ってきてから夕飯までの間は比較的自由が利くので、ゆっくりできるはずなのですが、家でダラダラしていると罪悪感が沸いてきて、何かしなくてはと思ってしまいます。
無理をしてあれこれ仕事を抱え込んでは、疲れてイライラして、寛いでいる家族にきつくあたってしまいます。
こんな悪循環をなんとかできないでしょうか?
夫も子どもたちもわたしが休んでも文句を言うわけではなく、むしろ「休んだらいいのに」と言われるのですが、なぜか休むのが苦手なんです。
休みたいのに、休んでいるとなんだかいけないことをしてるみたいでソワソワしちゃう。
自分だけが忙しくして、寛いでいる家族にイライラしてしまう。
こんなお悩みを抱えている人はきっと、あかりさんだけではないはずです。
表出しているお悩み(顕在意識の悩み)
表出しているお悩みを整理してみよう!
あかりさんが抱えているお悩みを整理すると以下のとおりです。
- お悩み:休むのが苦手
家で休んでいると罪悪感が沸いてきて、何かしなくてはと思ってしまう。
自分だけ忙しくして、寛ぐ家族にイライラしてしまう。
- 登場人物:あかりさん、ご家族
頭では「休んでいい」「休んだ方がいい」とわかっていても、心が「休んじゃダメ」と言ってるような、そんな感じすね。
このように、日常生活で抱える「本当は○○したいのに○○できない」というお悩みもまた、インナーチャイルドからのSOSです。
幼少期の振り返り(ヒアリング内容の一部)
幼少期のことを振り返ってみよう!
あかりさんと一緒に幼少期の棚卸しをしてみました。
- 父方祖母、父母、妹弟がいる6人家族
- 父は家のことを一切せず、仕事人間で土日も家を空けることが多かった。
- 父方祖母は、孫の遊び相手をする以外は、家のことを何もしない人だった。
- 母は、何もしない祖母や父の不満を口にすることがあった。
- 母は家事と三人の育児をほぼ一人で担っていて、いつも忙しそうだった。
- 母はいつも自分より遅く寝て、早く起きている。昼寝をしたり、ダラダラしている姿を見たことがない。
- あかりさんは献身的なお母さんをとても尊敬していた。
- 長女のあかりさんは少しでもお母さんを助けようと、よくお手伝いをしていた。
あかりさんは、家族のために自己犠牲をして尽くすお母さんを尊敬すると同時に、お母さんを助けないお父さんやおばあさまに嫌悪感を抱いていたということがわかりました。
※インナーチャイルドケア講座(本講座)をご受講くださる方は、講座の中で丁寧に幼少期の振り返りをしていきます。
インナーチャイルドの声(潜在意識の声)
内なる声に耳を澄まそう!
あかりさんとお話をするうちに、インナーチャイルドの声が聴こえてきます。
- わたしもお母さんみたいにならなくちゃ
- こんなにダラダラしてたらダメだよ
- わたしがダラダラしてたら、お母さんきっとガッカリするよね
- あの人たちばっかり楽しててズルいよ!
- わたしばっかり大変!
自分を犠牲にして立ち働いていたお母さんの姿が脳裏に焼き付いているから、そうなれない自分を責めてしまうんですね。
そして、協力もせずダラダラしているのはいけないことと思っているから、寛ぐ家族を見てはイライラしてしまうんですね。
※インナーチャイルドケアメソッドを習得すると、インナーチャイルドの声を聴きとるスキルが身に付きます。
過去と今がリンクする瞬間(感情の再体験)
感情の再体験が起きていることを理解しよう!
ここまで掘り下げてみると、あかりさんが休むのが苦手なのは、子どものころに常に忙しく立ち働いているお母さんを見て、「あれがおとなとしてのあるべき姿だ」と刻んでいたからだと気づきます。
あかりさんのインナーチャイルドは、あの頃のお母さんと自分を比べて、「お母さんならこんなことしない」「こんな風にダラダラしてちゃダメ!」と叱責してしまうし、非協力的な家族に対してお父さんやおばあちゃんを重ねて、「あの人たちばっかり楽してズルい!」と思ってしまうんですね。
家の中で自分だけ忙しくすることで、わざわざ「お母さんばっかり大変!ほかの人は楽してズルい!」という状況を作り出して、再上演しているわけです。
これをインナーチャイルドケアメソッド®では、「感情の再体験が起きている」と考えます。
もちろん、頭では、お母さんのように自己犠牲をしなくていいとわかっているけれど、心(インナーチャイルド)がそれを理解していないから、休んでいるとソワソワしちゃうんです。
インナーチャイルドからのSOSを受け止める
インナーチャイルドの痛みに目を向けよう!
ここまで掘り下げができたとしても、多くの人はこんなとき、「そんなこと気にせず休めばいいんだ」と考えて、自分の気持ちを閉じ込めようとするのではないでしょうか?
でも、わたしのインナーチャイルドケアメソッド®においては、そのやり方はむしろ「逆効果」だとお伝えしています。
「感情の再体験が起きている」のは、インナーチャイルドが「今この気持ちを癒してほしいよ!」とSOSを出してくれているのですから、無視して閉じ込めれば、インナーチャイルドがさらに傷つくだけです。
自分の感情に向き合い、自分自身で癒しを施すしか、楽になる道はないのです。
あかりさんの場合には「ダラダラするのはいけないこと」と思っているから休めないので、その痛みから目をそらさずにをしっかりと理解して、自分自身でインナーチャイルドに寄り添うことが必要なのです。
あかりさんのようなケースでは、癒しを進めることで、休むときは休むとしっかり切り替えができるようになり、疲れが取れて元気になります。
そして、家の中でのイライラが減って、穏やかに過ごせる時間が増えていきます。
※強度のトラウマをお持ちの方はフラッシュバックが生じる可能性がありますので、決して無理をしないでください。
インナーチャイルドケアはじめてみませんか?
自分で自分をケアできるスキルを身に着けよう!
あかりさんのケースを通して、普段あなたが感じている「なぜかモヤモヤする」「いつも同じパターンで悩んでしまう」といった感覚が、実はインナーチャイルドからのSOSかもしれないということに、気づいていただけたでしょうか?
頭では「気にしても仕方ない」とわかっていても、心がどうしようもなく揺さぶられるのは、あなたの中のインナーチャイルドが癒しを求めて、あなたにSOSを発信している証拠です。
インナーチャイルドの声を聴いて、必要な癒しを施すことで、今目の前の問題は必ず解決へと向かいます。
まだ幼かったあなたがどれほどの痛みを抱えていたかを理解し、誰よりも深く寄り添うことができるのは、世界中でたったひとり、あなただけ。
これからの人生を自分らしく楽しく生きるため、自分で自分をケアできるスキルを身に着けませんか?
入門講座でお待ちしています!