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インナーチャイルドケア講座

「お母さんに言えなかった」にはワケがある

    
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「お母さんに言えなかった」にはワケがある

「お母さんに甘えさせてもらえなかったのではなく、自分が勝手に甘えなかっただけ」と思っている人。好き好んで甘えない子なんていないんですよ。

幼少期の甘え不足が人間関係の悩みを作り出す

  • 人に気を遣い過ぎてしまう
  • 人の目が気になってしまう
  • 人に心を開けない
  • 人に合わせるばかりで自分の意見が言えない

おとなになってから抱える人間関係のお悩みのほとんどは、偏った思考のクセが原因です。

そして、人が偏った思考のクセを持つ最大の理由は、幼少期に親(主に母親)との愛着形成が不十分だったことにより、他者への不信感や恐れ、自分への劣等感や無価値感があることです。(基本的信頼感の欠如)

本来子どもは、親に十分に甘えを受け入れられることで、他者への信頼感を獲得し、自分は親に愛される価値のある人間だと思えることで、自分への信頼感を獲得するのです。

なんだかややこしいので、まとめます。

甘えが不足している人は、基本的信頼感が育まれなかった人。
→基本的信頼感が育まれなかった人は、愛着形成ができていない人。
→愛着形成ができていない人は、思考が偏ってしまいやすい人。
→思考が偏ってしまいやすい人は、人間関係のお悩みを抱えやすい人です。

つまり、子どもの頃にしっかり甘えなかった人(甘えられなかった人)が、おとなになって人間関係のお悩みを抱えやすくなるということです。
(甘えさせるとダメな子になるだなんて、とんでもない誤解。)

だから、人間関係にお悩みを抱えている人は、心に住むインナーチャイルドを十分に甘えさせて満足してもらう必要があるのです。(それが、インナーチャイルドケア。)

甘えの自覚

人間関係のお悩みを抱えているお客さまに、幼少期、親に十分に甘えた自覚があるかどうかを伺ってみると、その返答はおおよそ以下の3パータンに分かれます。

  1. 親に甘えを受け入れてもらえなかった
  2. 親への甘えが十分でなかった(それなりには甘えてきた)
  3. 親に受け入れてもらえなかったのではなく、自分が勝手に甘えなかった

①親に甘えを受け入れてもらえなかった

機能不全家族やそれに準ずるご家庭に生まれ育ち、甘えることが許されない状況だった人。
甘えようとしても親の都合で拒否されたり、そもそも甘えられる人がいなかったという人が該当します。

この方たちは、ご自身で甘え不足の自覚がガッツリあるので、心の傷を癒すことの必要性をお伝えするまでもなく、インナーチャイルドケアに取り組めます。

もちろん自覚があるくらい深く傷ついていますから、癒しの作業は大変ですが、それでも「わたしには癒しが必要である」と自覚できていることは、インナーチャイルドケアの初手に役立ちます。

②親への甘えが十分でなかった(それなりには甘えてきた)

機能不全家族というほどの問題はなく、親にわがままを言ったり無理を言った記憶もあるけれど、十分に甘えたかどうかというと首をかしげてしまう人。

たとえば、親が多忙であったり、手のかかるきょうだいがいたりして、甘えたいときに甘えられないことも多く、不足を感じていたような人たちです。

この方たちは、ご自分の状況を周りの人と比較して「たいしたことない」と思っている人が多く、はじめは癒しの必要性に半信半疑です。

子どもが心に傷を負うプロセスを図解で説明してようやく、「なるほど。こうやって説明を聞くとわたしもけっこう傷ついていたんですね。」と受け入れてくださいます。

③親に受け入れてもらえなかったのではなく、自分が勝手に甘えなかった

「親に問題はなく、自分が甘えなかっただけ」と考えているのがこの方たちです。

むしろ、ちゃんと育ててもらったのにこんなにこじらせてしまったことを、親に申し訳なくすら思っていたりします。

この方たちからよく聞くのは、「学生時代の友人関係の悩みなどを、なぜだか一度もお母さんに打ち明けたことがない」ということ。

「お母さんに話せばきっと聞いてくれたと思うんですけど、わたしが言えなかったから。」
そうおっしゃいますが、果たして本当にそうでしょうか、、

この方たちに癒しの必要性を理解してもらうのはちょっと時間がかかります。

ここからは、③の方に向けて書いていきます。

甘えなかった本当の理由

あなたが、親に甘えなかったのは、悩みを打ち明けられなかったのは、「そういう性格だから」ではありません。

甘えることをずいぶん早くに諦めてしまっていたからです。

  • お母さん忙しそうだし、甘えたら迷惑をかけてしまう
  • お母さん体調悪そうだし、わたしが負担になっちゃダメだ
  • お母さん他のきょうだいのことで大変だから、せめてわたしはしっかりしていなくちゃ
  • お母さん、お父さん(おじいちゃん・おばあちゃん)にいじめられててかわいそうだから、せめてわたしは負担をかけないようにしよう
  • わたしが甘えると、お母さんがお父さんに叱られちゃうから我慢しなくちゃ
  • わたしはなんでもひとりでできるって思われてるから、期待に応えなくちゃ
  • お母さんによろこんでもらえるように、弱音を吐かず、明るく元気な子でいなくちゃ
  • 悩みを打ち明けたら、きっとお母さんを悲しませてしまう
  • 悩みを打ち明けたら、お母さんがパニックになってしまうかもしれない
  • 悩みを打ち明けても、たぶんお母さんにはわかってもらえないだろう
  • 悩みを打ち明けたら、お父さんやきょうだいに筒抜けになるだろう
  • 弱いところを見せると、お母さんにバカにされてしまう

どれかに思い当たりませんか?

あなたはこのような健気な理由で、「お母さんには甘えない」と、まだ小さいうちに決めてしまっていたのです。

本来、子どもは誰でもみんな、大好きなお母さんに自分の感情や感覚をわかってほしいと思っています。
転んで痛かったこと、お友だちに意地悪されて悲しかったこと、先生に叱られて怖かったこと、忘れ物をして恥ずかしかったこと、暗闇が怖かったこと、将来が不安なこと、、

そういう日常生活で沸きあがるささいな感情や感覚を、大好きなお母さんに話して共感してもらいたい、そして安心するまで抱きしめてもらいたい、そう願っています。

でも、何らかの事情で甘えることを早々に諦めてしまった子。そんな賢くも悲しい子があなたです。

何度も言いますが、親に甘えを受け止めるだけの余裕があるのに、甘えない子はいません。
あなたは好き好んで甘えなかったのではありません。
甘えることで大好きなお母さんを困らせたり、嫌われたりしたくなかったから、甘えるのをやめただけです

甘えを拒否されようが、甘えを諦めようが、結果、親に甘えを受け入れてもらえていないことに変わりはありません。

どんな理由であれ、お母さんに甘えを受け入れてもらえなかったことは、あなたの愛着形成を妨げ、おとなになってからの人間関係の構築におおきな影響を及ぼすのです。

おとなになったあなたが人間関係のお悩みを抱えている以上、幼少期にお母さんに十分甘えられず、心が傷ついたままであり、今なお癒しを必要としているのだということを、ここでしっかりと認識していただければと思います。

人生は選べる

そして、これもはっきり申し上げておきたいです。

甘え不足を認めることは、親を責めることとはちがいます。

③タイプの人は、育ててもらった親への感謝は当然で、責めることなどあってはならないと思っている方がほとんどです。
だからこそ、癒しの必要性をなかなか感じられないのです。

でもインナーチャイルドケアの目的は、親への反抗のためではなく、これからの人生を人間関係のお悩みに煩わされず生きていくためです。

だから、まずはいったん「わたしは幼少期親に十分に甘えられず、心に傷を負ったままなのだ」という事実を受け入れることが必要なのです。

甘え不足を認めたからといって、親を裏切ることにはなりません。

おおげさなようですが、この記事を目にされたあなたは今、人生のわかれ道に立っているのかもしれません。

  • 十分に甘えられなかったことから目を背け、自分を責め続け、人間関係のお悩みを抱え続ける人生と、
  • 十分に甘えられなかったことを受け入れて、自分を癒し、人間関係のお悩みに煩わされずに生きていく人生の境目です。

どちらを生きるのが正しいかは誰にも決められません。
どちらを選んでも、あなたの人生ですから、他人から非難されることはありません。

ただわたしから言えることは、目を背けることを選んだ人は、これから先ますます人間関係に苦しむことになるし、自分の子の世代にもこの苦しみのバトンを渡すことになります。

それをやめたいと思うのであれば、「理由はどうあれ、自分は親に十分に甘えられなかったのだ」という現実をいったん受け入れてみましょう。

癒しを進めれば、自分が幸せになるための選択をすることが、本当の意味での親孝行だということに気づくはずです。

「お母さんに言えなかった」にはワケがある

というわけで、「お母さんに言えなかった」のにはちゃんとワケがあり、あなたがただおとなしい子だったからではありません。

たとえ結果論であっても、あなたは幼少期に親に十分甘えを受け入れられておらず、愛着形成ができていないまま、今日を生きています。

だから、人の目が怖いと感じたり、人に心を開けなかったりするのです。どこにいっても人間関係のお悩みが絶えないのです。

お母さんも大変だったから仕方ない。お母さんも余裕が無かったから無理もない。

それはそうかもしれません。
でもだからといって、あなたが甘えられなくていい理由にはなりません。

だけど、いまさらそれをお母さんに訴えてもどうにもならない。

それも本当のことです。

だからこそ、自分で自分を癒すんです。

お母さんを責める必要もない、自分を責める必要もない。

ただ自分で自分を癒して、しあわせになればいいだけです。

お母さんに気を遣って、人間関係に悩んで、自分の人生を生きられず、その苦しみを子どもにまで連鎖させる。

そんな日々を終わりにしたければ、インナーチャイルドケアあるのみ。
ぜひ入門講座へお越しください。

【まとめ】
●子どもの頃にしっかり甘えなかった人(甘えられなかった人)が、おとなになって人間関係のお悩みを抱えやすくなる。
●「親に受け入れてもらえなかったのではなく、自分が甘えなかった」と思っている人は、癒しの必要性を感じにくい傾向がある。
●甘えなかったのは、甘えることをずいぶん早くに諦めてしまったから。性格の問題ではない。
●本来子どもは、日常生活で沸きあがるささいな感情や感覚を、大好きなお母さんに話して共感してもらいたい、安心するまで抱きしめてもらいたいと願っているもの。
●甘えることで大好きなお母さんを困らせたり、嫌われたりしたくなかったから、甘えるのをやめたにすぎない。
●甘えを拒否されようが、甘えを諦めようが、結果、親に甘えを受け入れてもらえていないことに変わりはなく、そのような子どもは深く傷ついている。
●甘え不足を認めることは、親を恨むこととはちがう。
●インナーチャイルドの声に耳を傾けなければ、他者への負の感情を根本的に解決することはできないし、自分らしく生きていくこともできない。
●癒しの必要性を感じられたら、インナーチャイルドケアに取り組んでみよう。

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