本当にあった怖い話 ~母親の過干渉から逃げたつもりが~
ICCM Newsletter – by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
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過干渉に悩んでいたKさん
これは、何年も前にわたしの講座をご卒業されたKさん(仮名)から聞いた、本当にあった怖い話です。
Kさんは、お母さんの過干渉にずっと苦しんでいました。
子どもの頃から、どこに行く、誰と行く、何をする、何時に帰る、
することすべてを逐一報告しなければならず、
おとなになってもその干渉は続き、就職してからも実家暮らしのままでした。
お付き合いする男性についても、出身校、勤務先、年収、親の仕事、実家の場所などなど、決まってあれこれ詮索され、
少しでもお母さんの意に沿わないことがあると、「あなたが心配だから」を枕詞に、遠回しに交際を反対されたりしていました。
もちろん、Kさんも頭ではわかっていたんです。
「こんなのおかしい」ということ。
なので、反対されてもすぐには別れず、お付き合いを続けるのですが、
お母さんに反対されていると思うとなんだか後ろめたくて、
そのうちにだんだん関係がギクシャクしてきてしまい、終わってしまうパターンを繰り返していたそうです。
結婚して自立したはずだったのに
そんなKさん、32歳のときに、ついに運命の出会いをします。
お相手は、同じ会社に勤める7歳上の先輩。
すごく頼りがいがあって、Kさんをリードしてくれる人でした。
なんでもお母さんの言うなりで育ったKさんは、自分で決めることが苦手だったので、
彼のように引っ張っていってくれる男性が理想でした。
彼は、お母さんの過干渉にも理解を示してくれ、
挨拶にきたときも、うまくお母さんの機嫌を取ってくれました。
そうしてやっと結婚の許しが出たんです。
彼とKさんは、結婚のタイミングで、実家から少し離れたところに、新築のマンションを買いました。
はじめはお母さんに、「もっと近くに住んだら?」と言われていたのですが、
彼に頼んで、わざわざその場所にしました。
結婚を機に、本格的にお母さんから自立したかったからです。
そして、無事に引っ越しを終え、お母さんから離れてはじめての自由な暮らしがはじまりました。
もうしつこく干渉されることもない、
逐一報告しなくてもいい。
自分の好きなことをしていい。
解放感に浸り、新しい部屋の新しいソファに座って、大きく伸びをしたKさん。
パッと目を開けた瞬間、視界に飛び込んできたのは、
モスグリーン色のカーテン。
・・・・・
そこでKさんは、背筋が凍る思いをします。
モスグリーンは、お母さんがいちばん好きな色。
Kさんは、お母さんの干渉から逃れたつもりだったのに、
無意識のうちに、お母さんの好きな色を、
新しい部屋のいちばんお気に入りのおおきな窓に、自ら選んでしまっていたのです。
本当に自分の好きで選べていますか?
そこで心底怖くなって、
「お母さんからちゃんと自立したい」
「自分の子どもには絶対に同じような思いをさせたくない」と、
わたしの講座に来てくださったのが、Kさんのインナーチャイルドケアのはじまりでした。
服、持ち物、アクセサリー、家具。
それだけじゃなくて、仕事、趣味、付き合う人。
あなたは、本当にあなたの好きで、選択できていますか?
無意識のうちに、「お母さんが気に入りそうな選択」をしていませんか?
今日のまとめ
・お母さんの引力は、思っている以上に強力なもの
・過干渉から逃れたつもりでも、無意識のところでは支配されたままのことが多い
・自分の選択が、本当に「自分の好き」からきているか、注意深く目を向けてみよう


