携帯ショップでディスられた話 ~自分の心を映す「投影」の罠~
今日、携帯ショップを眺めていたら、「何かお探しですか?」って店員さんに声をかけられまして。
こんな会話をしました。
- わたし:いや、長く使ってるからぼちぼち買い替えようかとも思ってて。でもまだ使えるしね。
- 店員さん:あ、それでしたら、これおすすめです。お客さまくらいの年代だとご存じないと思うんですけど、Apple Watchっていうのがありまして。
この時計みたいなので電話もとれるし、睡眠の質なんかも計測できるんですよ。 - わたし:あ、そうなんですね。それはなんとなく知ってるんですけど、わたし時計とかしないんですよ。
- 店員さん:あ、でも、ダイエットとか興味ありますか?
これ、運動した分のカロリー消費なんかもわかるんです。
お客さまはスリムだからダイエットとは無縁だと思うんですが、、 - わたし:え?ごめん。もしかして、わたしさっきから軽くケンカ売られてます?笑
- 店員さん:いえいえ、そんなことないですー。
という感じ。その場はまあ笑って和やかに終わったんですが、(もちろん買ってません!w)
みなさんご存じのとおり、わたしは、どこから見てもまもなく50の小太りのおばさんであります。
さすがにApple Watchくらい知ってるし、ダイエットと無縁なわけない。
おそらく店員さんは、研修とかで接客のコツみたいなのを学んで、「中年おばさんが来たらこういう対応する」っていうマニュアルを実践しているのだろうけど、まったくもってズレちゃってる。
わたしが上司なら、その場で後頭部ひっぱたきたいくらい。へたくそか!笑
まぁ、それはいいとして、何がいちばん悔しかったかって、
わたし、たしかにこの瞬間「は?」って反応しちゃったんですよ。
インナーチャイルドが、
「年寄り扱いされて悔しい!」「あいつ絶対、太ってるって思ってるくせに!」
って言ってたんですよ。
あー、これもう完全にわたしの負けなわけです。
なぜかといえば、相手の言葉に過剰反応してしまうとき、そこには「投影」という心理作用が起こっているからです。
投影とは、自分が抱えている認めたくない思いを、相手に映し出す心理作用のこと。スピで言うところの心の鏡。
何を隠そう、わたし自身が最近、「あぁ、なんか老けたなぁ」とか、「さすがにちょっと太りすぎだよなぁ」とか、頻繁に思ってたんです。
つまり、気にしてる痛いところを突かれたわけです。
だから、「は?」って思っちゃったんですよー
20代のころのツヤツヤなわたしが言われたら、「なに言ってんの?この人」くらいにしか思わないはずなのに、図星だから反応しちゃった。
この仕事をしながら、まんまとそのトラップに引っかかったってこと、それがいちばん悔しくて。笑
みなさんはこれ読んでどう思いました?
わたしと一緒に「は?」って思ってくださった方は、同じように「老化」とか「太っている」とかのワードに敏感になっているかもしれません。
他にもたとえば、
「おひとりさま」「子連れ」「実家暮らし」「低身長」「低所得」「低学歴」・・・
どんなワードに敏感反応しますか?
グラっと揺れる言葉こそ、実はあなたのコンプレックスだったりします。
ほかならぬ自分自身が、そのことについて自分を責めたり嫌ったりしているから、言われたときに「攻撃された!」って思って反応しちゃうんです。
心の鏡は精巧でして、悔しいけど、反応しちゃった時点で、もうそういうことなんです。
だから、相手に牙をむく前に、ぜひご自分の内側に意識を向けて、自分につらく当たってないか、チェックしてみてくださいね。
ちっくしょー!一本取られたー!