【お悩み相談】職場の新人さんに嫉妬してしまいます
※本記事のケーススタディは、複数のお客様から寄せられたご相談内容を元に、一般化・再構築したものです。
ご相談者さま(仮名)
みさきさん(30代・女性)
ご相談内容(ケーススタディ)
会社での人間関係に悩んでいます。
上司がひとりと同僚のスタッフが数名の小さな部署です。
先日、新しい女性が異動してきてから、居心地が悪くなりました。
上司が、その新人ばかりを気にかけていて、自分が必要とされていないように感じます。
はじめは「新人だし、上司が気にかけるのは当たり前」と考えていたのですが、わかりやすく扱いが違うので、近くで見ていて正直あまりいい気はしません。
周りの同僚は、「みさきさんが来た時もそんな感じだったよ」と言っています。
たしかに、わたしも異動してきたばかりのときは親切にしてもらっていたと思います。
上司に悪気はなく、たぶんそういう人なんだと思います。
こんなことで嫉妬するなんて幼稚な考えなのはわかっています。
仕事に私情は関係ないですし、このままではいけないというのも頭ではわかっています。
今の仕事が好きなので、できればこのまま続けたいのですが、彼女が来てから明らかにモチベーションが落ちてしまっています。
どうやって気持ちを立て直したら良いでしょうか?
大人げないとわかっていても、自分以外の誰かがちやほやされていると面白くないと思ってしまうことってありますよね。
こんなモヤモヤを抱えているのはきっと、みさきさんだけではないはずです。
表出しているお悩み(顕在意識の悩み)
表出しているお悩みを整理してみよう!
みさきさんが抱えているお悩みを整理すると以下のとおりです。
- お悩み:職場の人間関係
上司が新しく入った人(Aさん)ばかりを気にかけていて、自分が必要とされていないように感じる。
- 登場人物:みさきさん、上司(男性・年上)、Aさん(女性・年下)
みさきさんもおっしゃっているように、頭では「幼稚な考え」だとわかっていても、心が追い付かないということですよね。
このように、日常生活で抱える「気にしても意味がない」「考えても仕方ない」というお悩みこそが、インナーチャイルドからのSOSです。
幼少期の振り返り(ヒアリング内容の一部)
幼少期のことを振り返ってみよう!
みさきさんと一緒に幼少期の棚卸しをしてみました。
- 父母弟がいる4人家族
- 弟は3歳下で、先天的な障害がある。
- お母さんは弟にかかりきりで忙しかった。
- みさきさんは小学校低学年のころからひとりでお留守番することが多かった。
- 母が大変なことも、弟がかわいそうなことも分かっていたから、文句を言ったり、寂しい気持ちをぶつけたりすることはなかった。
- 自分のことは何でも自分でするようにしていた。
- 勉強も得意なほうだった。
- 両親からは、「手のかからないしっかり者」と思われていた。
「お母さんは大変」「弟はかわいそう」と自分に言い聞かせて、聞き分けのいいしっかり者を演じてしまっていたことがわかりました。
※インナーチャイルドケア講座(本講座)をご受講くださる方は、講座の中で丁寧に幼少期の振り返りをしていきます。
インナーチャイルドの声(潜在意識の声)
内なる声に耳を澄まそう!
みさきさんとお話をするうちに、インナーチャイルドの声が聴こえてきます。
- お母さん、わたしのこともっと見て!
- わたしだってお母さんに甘えたいよ!
- 弟ばっかりズルい!
- あの子なんていなければいいのに。
- こんなこと思っちゃうわたしって最低だ、、
本当は、お母さんと弟さんの姿を見ていて疎外感を感じ、弟さんに対して強く嫉妬していたのに、その気持ちを表出させることなく、ギュっと閉じ込めていたんですね。
※インナーチャイルドケアメソッドを習得すると、インナーチャイルドの声を聴きとるスキルが身に付きます。
過去と今がリンクする瞬間(感情の再体験)
感情の再体験が起きていることを理解しよう!
ここまで掘り下げてみると、みさきさんが職場で味わっているモヤモヤの正体が、子どものころに味わったものによく似ていることに気づきます。
みさきさんのインナーチャイルドは、上司にお母さんを、新人さんに弟さんを重ねて、
「後から来た子に自分の大切な人を奪われちゃう」という苦しみを、再上演しているわけなんですね。
これをインナーチャイルドケアメソッド®では、「感情の再体験が起きている」と考えます。
もちろん、頭では、上司はお母さんではないし、新人さんは弟さんではないことは十分わかっているけれど、心(インナーチャイルド)がそれを理解していないから、自分でもコントロールが効かないくらいに、かき乱されちゃうわけですね。
インナーチャイルドからのSOSを受け止める
インナーチャイルドの痛みに目を向けよう!
ここまで掘り下げができたとしても、多くの人はこんなとき、「気にしても意味がない」「考えても仕方ない」と考えて、自分の気持ちを閉じ込めようとするのではないでしょうか?
でも、わたしのインナーチャイルドケアメソッド®においては、そのやり方はむしろ「逆効果」だとお伝えしています。
「感情の再体験が起きている」のは、インナーチャイルドが「今この気持ちを癒してほしいよ!」とSOSを出してくれているのですから、無視して閉じ込めれば、インナーチャイルドがさらに傷つくだけです。
自分の感情に向き合い、自分自身で癒しを施すしか、楽になる道はないのです。
みさきさんの場合には、「後から来た子に自分の大切な人を奪われちゃう」ことがどうしようもなく苦しいわけなので、その痛みから目をそらさずにをしっかりと理解して、自分自身でインナーチャイルドに寄り添うことが必要なのです。
みさきさんのようなケースでは、癒しを進めることで、上司とAさんを目の前にしても心が大きく揺さぶられることが次第に減っていきます。
そして、以前のように穏やかな職場環境を取り戻すことができるのです。
※強度のトラウマをお持ちの方はフラッシュバックが生じる可能性がありますので、決して無理をしないでください。
インナーチャイルドケアはじめてみませんか?
自分で自分をケアできるスキルを身に着けよう!
みさきさんのケースを通して、普段あなたが感じている「なぜかモヤモヤする」「いつも同じパターンで悩んでしまう」といった感覚が、実はインナーチャイルドからのSOSかもしれないということに、気づいていただけたでしょうか?
頭では「気にしても仕方ない」とわかっていても、心がどうしようもなく揺さぶられるのは、あなたの中のインナーチャイルドが癒しを求めて、あなたにSOSを発信している証拠です。
インナーチャイルドの声を聴いて、必要な癒しを施すことで、今目の前の問題は必ず解決へと向かいます。
まだ幼かったあなたがどれほどの痛みを抱えていたかを理解し、誰よりも深く寄り添うことができるのは、世界中でたったひとり、あなただけ。
これからの人生を自分らしく楽しく生きるため、自分で自分をケアできるスキルを身に着けませんか?
入門講座でお待ちしています!