生きづらさを手放して自分と仲良く生きていく

うちのわんこが教えてくれたこと

  
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うちのわんこが教えてくれたこと

我が家には、トイプードル♀がいます。

根っからの陽キャで、散歩中すれちがう人に寄っていってはへそ天(お腹を見せる)して撫でてもらおうとするし、自分の体の何倍も大きなわんこに吠えられても、たじろぐことなくじゃれに行きます。

わたしたち家族はこの街に移住してきたので、周りにちっとも知り合いがいなかったのですが、彼女のおかげでたくさんのお知り合いができ、可愛がっていただき、声をかけてもらえるようになりました。

そんなスーパーアイドル犬ですが、彼女には先天的な足の疾患があります。パテラ(膝蓋骨脱臼)の重度で、まだ1歳半なのですが、すでにかなり進行しています。

いろいろ手は尽くしていますが、もしかしたらこの先歩けなくなる日が来るかもしれません。

パテラはチワワやトイプードルなどの小型犬によく見られる疾患です。
関節構造がコンパクトで、膝の滑車溝が浅いために脱臼を引き起こしやすいことが理由だそうです。

これは考えようによっては、人間が飼いやすいように小型に品種改良した結果、彼らにとっては改悪になってしまったとも言えます。

このことについて考えるとき、わたしは「ペットを飼う」という人間のエゴに彼女を付き合わせているような、申し訳ない気持ちになるんです。

でも、彼女はちがいます。

ある日突然、連れてこられたこの家で、わたしたち家族と毎日ごきげんに過ごしています。
自分の足が悪いことで人間を責めたり、他のわんこを羨んだりしません。
自分の将来を悲観して落ち込んだりすることもありません。

目の前にあるボールを全力で追いかけて走り、おいしそうにごはんを食べ、わたしの膝の上ですーすー寝息を立てます。

飼い始めたときは、「この家に来てよかったって思ってほしい」なんて勝手に意気込んでたけど、この子はそんなことすら考えてない。

過去も未来も誰かとの比較もない。とにかく「イマココ」に全力投球です。

長くても10数年しか生きられない。
人間に比べたら、本当に短い一生だけれど、でも「周りの人にどう見られるか」とか「意地悪なあの人をとっちめたい」とか、そんな余計なことにエネルギーを使わない分、ものすごく濃度の濃い時間を過ごしているのかもしれない。

彼女を見てると、そんな風に思えてくるんです。

だから、わたしも彼女との今を楽しみたい。

そりゃ人間だから、あれこれ考えずにはいられないけれど、つまんないぐるぐる思考にはエネルギーを費やしたくはない。

彼女や家族と楽しく笑って、今一緒にいられることに感謝して、毎日を大切に過ごしていたいなと思うのです。

とても愛おしくて最高にかわいい子。うちに来てくれてありがとう。

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