生きづらさを手放して自分と仲良く生きていく

自分の「好き」を誰かに話してみる ~プチ自己開示のすゝめ~

  
baby-steps-to-open-up
\ この記事を共有 /
自分の「好き」を誰かに話してみる ~プチ自己開示のすゝめ~

「自分のケアは自分で」がモットーのわたしですが、別に誰かに頼っちゃダメとか、ぜんぶひとりで解決しろ、とか鬼のようなことを思っているわけではありません。

むしろ、自分のケアは自分でしなくちゃいけないからこそ、仲間の存在というのもとても大事だと思っています。

でも、わたしたちアダルトチルドレンは、「本音を話せる友だちいないんです」って人がとっても多い。

表面的な友だちならたくさんいるという人も、心をオープンにして自分をさらけ出せているかというと、NOだったりするんじゃないでしょうか?

アダルトチルドレンに友だちが少ない理由

アダルトチルドレンに友だちが少ない理由はいくつか考えらえれますが、そのひとつが「自己開示が苦手」なことにあると考えます。

人の心には、「返報性の原理(へんぽうせいのげんり)」が備わっていて、相手から何かを受け取ったときに「こちらも同じようにお返しをしなくては」という気持ちになるものです。
やめどきのわからないお中元やお歳暮、年賀状のやり取りなんかは、その典型的な例ですね。

自己開示も同じく、相手からひとつ自分のことを教えてもらったら、教えられた側も何かひとつ自分のことを教えたくなる。
それを受け取った相手はまたひとつ自分のことを教えたくなる。

と、やぎさんゆうびん的にやり取りが続き、少しずつ相互理解が深まって、自然と距離が縮まっていくのです。

ところが、多くのアダルトチルドレンは自己開示が大の苦手。

なぜなら、幼少期に「ありのままの自分をさらけ出して受け入れてもらう」という経験をしていない、していたとしてもとても少ないからです。

子どもの頃に、親や周りのおとなの顔色を見て、いい子や優等生を演じていたり、親の気を引くためにわざと問題行動を起こしていたりするのがアダルトチルドレンなので、「ありのままの自分」というのを受け入れられてた感覚を持ち合わせていません。

だから、おとなになっていきなり「自分をさらけ出せ」とか言われても、やったこともないし、やって受け入れられるとも思えないから、「そんなのできっこない!」と防衛モードに入ってしまいます。

そして、自分のことを知られるのが怖くて、いろいろ隠したくなる。
悪いところを見られまいと取り繕って、いいところばかりを見せようとする。
逆に強がって「別にひとりでもいいし」みたいな態度をとってしまう人もいる。

そうすると、相手に「返報性の原理」が働いて、「あの人秘密主義だから、わたしも自分の子と話すのやめよ」となり、関係が深まらないのです。

※ちなみに、アダルトチルドレンの中には、初対面から過度に自己開示をするタイプの方もいます。
この方たちは、「自分のすべてを受け入れてほしい」と相手に依存し、過剰要求する傾向があります。
この問題はまた別の機会に取り上げます。

プチ自己開示のすゝめ(自己開示初級編)

そんな自己開示下手のみなさんにおすすめしたいのが、プチ自己開示

誰でもいいから、比較的話しやすそうな人に、まずは「自分の好き」をひとつ開示してみる。

「わたし、犬が好きなんです。」
「わたし、お寿司は貝類が好きです。巻物だったらトロタクです。」

みたいな。ちなみに、これわたしの話w

みなさんも、
犬が好きとか猫が好きとかなら、かなり言いやすいんじゃないでしょうか?
食べ物の好みだと、ちょっとハードルが上がりますかね?

人によって、何が開示しやすいかはちがうので、ご自分ができそうなところを探してみてください。

無理は禁物。でも、今の自分がギリギリいけそうなラインを狙います。

「ちょっと勇気がいるけど、ここならいけそう」くらいがおすすめです。

【プチ自己開示やり方】
・比較的話しやすい相手を見つける。
・その人に「自分の好き」をひとつ開示する。
・開示するときに「怖い」「恥ずかしい」などの感情が沸けば、それをそのまま受け入れる。
・相手からの反応を受けてネガティブな感情が沸けば、それもまたそのまま受け入れる。
・うまく開示できたら、「自分の好きを話しても大丈夫だったね」と、成功体験を自覚する。
・次はもう少しハードルを上げてトライしてみる。を繰り返す。

【ルール】
・できるだけ今ギリギリいけそうなラインを狙う。
・はじめは好きなペットや食べ物など、当たり障りのないことでOK。
・度合いはどうあれ、本当に好きなものを開示する。
・相手に良く思われようと、嘘をついたり、話を盛ったりするのはNG。
・好きを開示するために、誰かや何かを否定したりするのもNG。

アダルトチルドレンはつい相手によく思われようとして、好きを偽りがちなので、あくまで「ありのままの自分」を意識して素直に開示することが大事です。

ちょっと怖いけど、開示してみると案外相手は「へぇ、そうなんだ!」とか興味を持ってくれたり、「わたしは○○が好きなんだー」と返してくれたりするものです。

あなたが思っているほど世界って怖いところじゃないというのを、ぜひ体験してみてくださいね。

コメント

Copyright©インナーチャイルドケア講座,2025All Rights Reserved.