どうして人と比べずにはいられないのか〜優越感と劣等感の無限ループから抜け出す〜
ICCM Newsletter – by Yoko Mori
Letters on Inner Child Care Method®
この記事について
※この記事はメールマガジン「インナーチャイルドケア通信」で配信した内容を掲載したものです。
最新号を受け取りたい方は こちらからご登録ください。
弱肉強食の世界から抜け出せないわたしたち
家で虐げられている子が、学校で誰かをいじめる。
会社でダメ扱いされている人が、家で家族に怒鳴る。
こういう話、よく聞きますよね。
イヤな話だなあって思いますよね。
だけどこういうの、案外、他人事ではありません。
ここまでにわかりやすくはないにせよ、
わたしたちは毎日、心の中でちいさく、
誰かにマウントを取ったり取られたりしています。
学歴、職業、年収、年齢、体重、子どもの成績、
ブランド品の数、海外旅行の回数……
まるで子どもが、持っているゲームソフトの数を競い合うみたいに、
いちいち他人と自分を比べては、
心の中で優劣をつけているんです。
わたしのお客さまから寄せられるお悩み相談にも、
必ずと言っていいほど、この優劣問題が潜んでいます。
あなたもきっと、ひとつやふたつ、お心当たりがあるでしょう。
優越感と劣等感の無限ループ
優越感と劣等感は、いつだって表裏一体です。
自分の中に劣等感があると、
それを埋め合わせするために、
自分よりさらに下の人を見つけ出しては、その人を見下して優越感を感じようとする。
「劣」の数が多ければ多いほど、
「優」を探して埋め合わせしようとする。
「優」を持てば、自分以上に「優」を持つ人を見て「劣」を感じ、
また自分より「劣」の人を見つけて安心しようとする。
人は本当にどうしようもないくらい未熟な生き物で、
自分の弱さをそのまま受け入れることが難しいから、
こうした優越感と劣等感の無限ループに、いとも簡単にはまってしまうんです。
かつて弱肉強食の世界で生きてきたわたしたちにとって、
「弱い=命の危険」であり、人と優劣を争うことは、ある意味で沁みついた性なのでしょう。
でも、現代を生きるわたしたちは、その防衛本能が必要以上に働きすぎているせいで、
本来味方になるはずの隣人でさえも、わざわざ競う敵にしてしまい、
人間関係に疲れているのです。
自分の弱さに気づくこと
そんな苦しい苦しい優越感と劣等感の無限ループから抜け出すためには、どうしたらいいのか。
それには、
自分の弱さに「気づく」ことからだと、わたしは考えます。
自分の中に優越感や劣等感が生まれるたび、
- わたし今、この人を見下したな。
- わたし、この人に負けてるって思ってるんだな。
- 負けて悔しいから、別のところで勝とうとしてるな。
と、 無限ループにはまる一歩手前で立ち止まる。
そのときに、
「こんなふうに思ってはいけない」などと、自分を責めてしまうのは逆効果で、
「わたしこうやって必死に自分を守ってるんだな」と、
自分の弱さに「気づく」。
そうやって、自分の弱さを受け入れる。
自分の弱さを受け入れていると、
自分が誰かより優れてるなんて思わなくなるし、
逆にマウントを取ってくる周りの人も同じように、
必死に自分を守っているだけだということが、感覚的にわかってきます。
優越感と劣等感の無限ループにいると、勝っても負けてもずっと苦しい。
優劣の世界を抜けだして、もっと気楽に楽しく生きてみませんか。
今日のまとめ
・わたしたちは毎日、心の中でちいさく、誰かにマウントを取ったり取られたりしている
・優越感と劣等感は無限ループにはまり、勝っても負けてもずっと苦しい
・苦しいループから抜け出すには、自分の弱さに気づき、それを受け入れることが大切


